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『一見さんお断り』のお店の4個の特...(続き5)

さらに相手の顔や目を真っすぐに見つめて、決してこちらからは逸らさずに伝え続けることで、少なくとも熱意は相手に伝わることでしょう。

3.身分を明かす

紹介制の場合でもそうでなく頼み込む場合でも、「一見さんお断り」のお店の場合にはある程度自分の身分を明かす必要があります。

最近ではやたらと個人情報の漏洩を気にする人もいますので、「何でたかが飲食店で自分の身分を明かさなければならないんだ。」と納得出来ない人もいるでしょう。

けれど、「一見さんお断り」のお店の場合には、お店がお客を選んでいます。

お客がお店を選ぶのであれば身分を明かす必要などありませんが、お店に自分が選んでもらいたいのなら、少なくとも自分を信用してもらうために身分を明かす必要があるでしょう。

また、身分を明かすとはいっても、何も住所や生年月日、家族構成などの細かい個人情報までお店に伝える必要はありません。

お店側への提示として必要とされるのはせいぜい氏名と電話番号、そして勤め先や肩書などでしょう。

氏名は教えることでお店側とより親しい関係を築くきっかけになります。

また電話番号は、お店に把握してもらっておけば予約を入れる時に便利でしょう。

勤め先や会社での肩書きは、何もそれでお客を差別するために知りたいわけではありません。

ただ社会的なお客の立場を知っておくと、それに合わせてお店側も会話を弾ませることができたり、反対にタブーの話題には触れないように気遣いをしたりできますので、そうした利便性から単に知っておきたいという理由が多いです。

お店がお客を選ぶ基準などさまざまですので、ニートやフリーターでも関係なく常連客になれるところもあるでしょう。

安心してもらう

例えばあなたが「一見さんお断り」のお店を経営しているとして、そこへまったく見知らぬ人が飛び込みでお店に入りたいと言ってきたとします。

紹介者がいなければ当然その人を追い返しますが、そこで熱心にお店に入りたい旨を伝えられた際に、何も身分を語らずにお願いされるのと、きちんと身分を明かされた上でお願いされるのと、どちらが心は動くでしょうか?

恐らく後者の方でしょう。

一般的に初対面同士でコミュニケーションをはかる際には、必ずお互いに自己紹介をしますよね。

そうすることでお互いの情報を知ることができますし、お互いの身分が分かれば多少は安心感も得られるでしょう。

お店の場合もそれと同じで、何も言わずにただ「お店で食べたい」とお願いされるよりも、名刺を渡されて「〇〇という者ですが、どうしてもこのお店で食事をしてみたいんです。」と丁寧にお願いされた方が、印象が良く感じられるでしょう。

そのためお店に入店をお願いする時には、自分の身分も明かすようにすればお店側に多少の安心感を与えることができるでしょう。

4.ランチならOKの場合も

「一見さんお断り」のお店によっては、ランチであれば誰でも入店がOKな場合もあります。

ランチはディナーよりもメニューの内容が少なく、また決まったメニューだけですので、夜ほど忙しくないお店も多いでしょう。

そうしたお店の場合には、ランチに何度も出かけてお店の人と顔見知りの関係になっておけば、ある程度親しくなったところでお店の人の方からディナーの営業でも来店OKをもらえることもあります。

もちろん必ずしもそうというわけではありませんが、自分でも入れるランチの時間帯に顔を売っておくことは重要でしょう。

ひとつのブランディングでもある

「一見さんお断り」のスタイルをとっているお店では、それがそのお店の一つのブランディングにもなっています。

「誰でも入店できるわけではない特別感」を演出することで、お店そのものの価値を上げることもできますし、料理の内容でも勝負ができれば後は自然と客足は伸びていきます。

「一見さんお断り」のお店は敷居が高いイメージもありますが、単に店長と親しい関係の人だけにお店が開かれていることもあるため、お店によっては特別なドレスコードも必要ありません。

自分がどんなお店に行ってみたいかによってお願いの仕方を変えるなり、紹介してくれる人を探すなりしましょう。

どれだけ時間はかかっても、熱意があれば自分もお店の特別なお客になれる可能性はきっとあります。

諦めずに入店する方法を探してみましょう!