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「記憶がない…」飲みすぎて記憶をな...(続き4)

実感がなくても疲れは蓄積されているものなので、例えば、仕事・勉強・家事・育児などで忙しい日々が続いているとき・激しい運動をした後・徹夜をして睡眠不足に陥っているとき・生活習慣(特に食事)が不規則なときは体が疲れている可能性が非常に高いので、気を付けなければなりません。

そういうときは、いつもより飲む量が少なくてもペースがゆっくりでも次の日に記憶がなくなるまで酔ってしまう恐れがあるので、できるだけ飲酒を避ける、または、飲むとしても量をかなり控えた方がいいでしょう。

そもそも疲れていると普段より酔いやすい理由は、主に肝臓の働きが関係していると言えます。

知っている人も多いと思いますが、アルコールは肝臓で分解されるものです。

ただ体が疲れていると、肝臓の働きが衰えアルコールの分解機能も低下してしまいます。

そうやって肝臓で処理し切れなかったアルコールが血液に流れ全身(特に脳)に運ばれることで酔いやすくなってしまう訳です。

疲れているとき以外の酔いやすい体の状態

お酒の種類・度数や飲み方によって酔う速度が変わるのは当たり前ですが、同じ種類・度数のお酒で同じ飲み方でも体が疲れているときは酔うスピードが早いという話をしました。

実は疲れているとき以外にも、お酒に酔いやすい(=記憶をなくしやすい)状態があるのです。

ここではそんな酔いやすい状態をいくつか挙げておきたいと思います。

みなさんも以下の状態の時はできるだけ飲酒を控える様にしましょう。

・体調不良のとき
寝込んでしまう程具合が悪いときにお酒を飲む人はあまりいないと思いますが、風邪気味や軽い頭痛や腹痛(生理痛や下痢など)があるときに飲み会などでお酒を飲むことはあるのでは?

しかし体調が悪いときの飲酒は、普段より酔いやすいだけでなく体調不良を悪化させてしまう恐れがあるので、お酒は控えるのがベターです。

具合が悪い=体が弱っているということは当然、内臓の一つである肝臓が弱っている証拠。
(後は「体が疲れている時は酔いやすい」という話で説明した通り)

・薬を飲んでいるとき
具合が悪いときは薬を飲むこともあると思いますが、服用するものによっては、お酒を飲んだときに酔いやすくなってしまう可能性があります。(※もちろん、薬とお酒を一緒のタイミングで飲むのはNGですよ?)

これは、肝臓で薬とアルコールの両方を分解しなければならないから。

両方分解するとなると肝臓には大きな負担が掛かるだけでなく、基本的にはどちらか片方の分解が優先されるので、処理しきれなかった方の成分が体に悪影響を起こしてしまう恐れがあるのです。

例えば、アルコールの分解が優先され薬が体内に長く残った場合は薬が強く効きすぎたり副作用が出てしまう恐れがあり、薬の分解が優先されてアルコールが体内に長く残った場合は酔いやすくなってしまうということ。

特に頭痛薬には肝臓がアルコールを分解するのを阻害してしまう成分が含まれていると言われているので注意が必要です。

・空腹時
料理と一緒にお酒を飲むときは、アルコールと一緒に食べ物の栄養素も体に吸収されるので酔うスピードも比較的ゆるやか。

ですが、空っぽの胃の中にお酒を流し込めば、胃や腸はダイレクトにアルコールを吸収することになり当然酔うスピードも早くなります。

・血行が促進されている時
肝臓で分解し切れなかったアルコールは心臓に送られ血液と共に全身を巡ります。

そうしてアルコールが脳に到達して脳が麻痺した状態が、「酔っている」ということになるのです。

ちなみに、飲んだアルコールが脳に到達するまでには30分~1時間程度かかります。

ただし、血液の流れが早いとアルコールが脳に到達する時間も早まるので酔いやすくなると言えるでしょう。

例えば、入浴後や運動をした後などは体が温まっていると感じると思いますが、これは血行が良くなっている証拠であり、そういった状態でお酒を飲むといつもより酔いやすい訳です。

他にもリラックスした状態のときは緊張していたり興奮しているときと比べ血行が良くなるので、家で1人でお酒を飲むときや気心の知れた仲間と飲むときは酔いやすいかもしれませんね。

逆に、緊張感がある場所で飲むと全然酔えないのは、緊張により血流が悪くなっている=アルコールが全身に回りにくくなっているから酔いにくいのです。

ちゃんぽんにする

ちゃんぽんするのも次の日に記憶がなくなる飲み方と言えます。

ちなみに「ちゃんぽん」とは、1杯目にビール2杯目にワイン、次は日本酒でその後にカクテルやサワー…といった感じで違う種類のお酒を飲むことです。

そうやって次々と種類を変えると飲んだ量が分かりにくくなり、さらに味が変わることで量も沢山飲めるから酔いやすくなってしまうという訳ですね。

つまり、同じお酒をずっと飲み続けた方がセーブしやすい(=酔いにくい)ということでもあります。

ただし、ちゃんぽんをしてもその人の適量内であれば、酔いが急に回ったり次の日に記憶がなくなることはありません。

これはあくまで、ちゃんぽんしたせいでいつもより飲み過ぎてしまった場合の話になります。