「あんなに辛い道でも耐えてこられた」や「もうどんな辛い目に遭っても大丈夫!」などの自信を持つことができれば、ちょっとやそっとの困難が目の前に立ち塞がったとしても、堂々とそれに立ち向かっていくことができます。
皆が嫌がることでも先陣を切っていくその堂々とした姿に、周りの人たちが好感や尊敬の念を抱くことも多いでしょう。
3.辛い道を耐え抜くとしっかりとした経験になる
楽な道は「楽な道を選ぶとこうなる」という経験を得られますが、辛い道ではそれが楽な道の何倍もの経験になることが多いです。
辛い時に自分がどうするべきか、また周りの人たちに助けを求めたらどうなるかなど、辛い現実に対してあらがおうと実にさまざまな考えや行動をとります。
それら1つひとつがすべて自分の経験になっていきますので、辛い道を乗り越えた先では、どんなことがあっても過去の経験を活かしてやっていけるような自信を身に付けることもできるでしょう。
4.挑戦が辛い道なら辛い道を選択すれば後悔が少ないかも
楽な道へはわざわざ気合いを入れて挑戦する必要はありませんし、誰でも気軽に進むことができます。
しかし気合いを入れて挑戦しようとする先が辛い道であれば、その道を進むにはそれなりの覚悟が要るでしょう。
また、実際に辛い道を選択したことで、仕事やプライベートでさまざまな苦労を背負ってしまうこともあるかもしれません。
けれど辛い道を選択し、耐えた後で大きな成果を手に入れられるのだとすれば、それを手に入れずに挑戦することもなく、最初から楽な道を選んだ人は時間が経ってから後悔する羽目になるかもしれません。
常に楽な道を選んで進んでいけば、どこかで辛い目に遭った時に「こんなことならもっと早く苦労しておけばよかった」と後悔することもあるでしょう。
しかし、その時にはすでに遅く、後悔してもし切れません。
それならば、最初から辛くとも後悔の少ない道へ挑戦した方が、後になってから悔いが残ることはないでしょう。
5.辛い道を選んだ経験から、人に優しく教えられる
自分自身が辛い経験をしてきた人は、誰かが同じように辛い目に遭っている時には、自然とその相手には優しくなれるものです。
学校のような狭い場所での上下関係の場合には、「自分が先輩にイジメられたから、今度は自分も後輩をイジメる!」というやや特殊な考えを持ってしまう人もいますが、そうした環境下でもない限り、大抵の人は自分が辛い目に遭えば同じ人を見かけた時には同情的になって優しく接することができるでしょう。
普段飲食店で働いている人が、外食に行った際に店員が大変そうにしていたら、その気持ちに共感して多少待たされても大らかに接することができるように、「自分と同じように大変なんだな」という気持ちになれれば同じ立場の人に優しく教えることができるでしょう。
辛い道を選んだ場合の5個のデメリット
辛い道を自ら選ぼうとする人は、「辛い道ほど進んだ先で大きなものを得られる」ということを信じていることが多いでしょう。
そうでなければわざわざ自分から辛い道を選ぼうとはしないものです。
また、仮に得られるものがほとんどなかったとしても、何かしら「こんないい経験になった」と自己満足が出来なければ、とてもその辛さには耐えられないでしょう。
どんなに辛い道を選んだ先で得られるものが大きかったとしても、やはり辛いことには変わりありません。
辛い道を選んだ上にデメリットがあるなんて、まるで泣きっ面に鉢のような状況ですが、一体どんなデメリットがあるのでしょうか?具体的に挙げていきます。
1.楽な道を歩んだ人からの反感を買いやすくなる
普通の考えであれば、自ら辛い道を選ぼうとする人はいません。
しかし、「辛くとも頑張って耐えていれば、きっと人一倍大きな成果を得られる」と強く信じている人は、その希望を糧に自分から辛い選択をすることもあるでしょう。
その選択は素晴らしいものですが、誰にでも容易にできる選択ではないからこそ、辛い道を選んだ人は楽な道を歩んだ人からの反感を買いやすくなります。
常に楽な道を選ぶ人は、自分が辛い思いをしたくないからこそ逃げていることに対して、心のどこかでは罪悪感を覚えていたり、ばつの悪さを感じていたりします。
辛い道を選ぶ人の存在は、自らの劣等感や罪悪感を刺激することになるため、結果的に辛い道を歩む人は、楽な道を歩む人から反感を受けやすくなってしまうでしょう。
要するに、「あいつ一人だけかっこつけて辛いのに頑張っているのが目障りだ」と思われてしまうのです。
2.楽な道を選んだ人と会話が合わなくなる
辛い道を選んだ人は、当然のように辛い思いや苦労をすることがたくさんあります。
すると楽な道を選んだ人とはまったく異なる生き方をすることになりますので、必然的に楽な道を選んだ人とは会話が合わなくなることでしょう。
楽な道を選ぶ人は、「仕事がきつければ適当にやればいい」と考えていますが、辛い道を選んだ人は、「どんなに仕事がきつくてもきちんと責任を持って最後までやり遂げるべきだ」と考えています。
そのため、同じ出来事や対象に対しても、根本的な考え方や価値観が違ってきますので、お互いどうしても意見が合わなくなり、自然と会話を交わす機会も減っていくことでしょう。
赤の他人であればまだしも、それが元々親しかった友人同士の場合には、進む道の選択肢の違いによっては友人関係が壊れてしまうこともあるでしょう。
3.辛い道に耐えすぎるとストレスと病気になりやすくなる
例え自ら辛い道を選んだとしても、想像以上に辛い思いをすることになったら、その精神的ストレスに耐え兼ねて病気になってしまうことがあります。
中間管理職を望んだ結果、上司と部下との板挟みに耐え切れなくなって胃潰瘍になってしまったり、過酷な環境に耐え切れなくなって精神病を患ってしまったりすることもあります。