このため、歩道の道端に設けられた“ゴミ捨て場”の汚さを少しでも和らげるイメージを与えるために、「ゴミステーション」と呼んでいます。
この呼び名により、ゴミを気にすることなく、歩道を歩くことができます。
ゴミは「投げる」もの?
北海道では、「捨てる」と「投げる」を使い分けています。
今まで使っていて、まだ使えるけれど要らなくなった場合は、「捨てる」と言います。
一方、ゴミのように必要のないものは、「投げる」と言います。
「捨てる」ものは、まだ使えるものです。
しかし、「投げる」ものは、使えないものです。
ですから、ゴミは「投げる」と言います。
手袋は「はく」もの?
北海道の冬の寒い時期を過ごすためには、手袋は必需品です。
本州の方では、「手袋をする」とか「手袋をはめる」と言うことがあります。
しかし、北海道では、「手袋をはく」と言うことが多いです。
冬の寒さから身を守るためには、シッカリと身に付けなければならないのです。
厳しい冬の寒さから身体を守るためには、「手袋をする」という言い方よりも、シッカリ身に付けることを強調して、「手袋をはく」という言い方が合っているのです。
会話によくでる「ぼっこ」
北海道では、寒い季節に身に付ける手袋の種類には、2タイプあります。
5本の指がそれぞれ分かれるタイプがあります。
また、親指だけが独立して、人差し指から小指までの4本の指が一緒になるミトンタイプがあります。
北海道では、ミトンタイプの手袋を「ぼっこ」と言うことがあります。
また一方、「ぼっこ」という呼び名は、木の棒切れを指して、「ぼっこ」と言ったりします。
北海道民の人にも聞いてみよう!
北海道民の多くは、曾祖父母などの時代に全国から開拓のために移住してきたケースが少なくありません。
また、北海道と地理的に近い東北地方の言葉の影響を受けている面も多々あります。
北海道の中でも、函館などの漁師は、“浜言葉”(はまことば)を話す地域もあります。
北海道弁を幾つか挙げてみましょう。
「おっかない」とは、恐怖感を抱いたときに発する言葉です。
「ばくる」は、モノを交換することを指します。
子供たちが友人とで、お互いに持っているものを交換する時に「〇〇をばくる」と言います。
「うるかす」は、食後の食器を洗う前に水に浸すときなどに使います。
「あずましい」は、気持が落ち着いて心地よい雰囲気を指します。
反対に、「あずましくない」は、気持が落ち着かない心境を指します。
北海道弁は、この他にも数多くあります。
北海道独特の生活習慣には、結婚式の披露宴は会費制であることが多いです。
また、葬儀の香典には必ず領収書をお渡しします。
一方、自然豊かな北海道には、独自な文化が育まれています。
世界遺産になった知床半島の自然の雄大さは圧巻と言えます。
また、海産物や農産物などの新鮮な素材の味わいも特徴の1つになっています。
海産物では、新鮮なイクラがタップリ乗った“イクラ丼”が有名です。
今話題になっている、北海道のアイヌ民族の独自の文化や自然観が注目を集めています。