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「やむを得ない」とはどういう意味?...(続き3)

この例文の主人公は、残業をするしか今の仕事を決着させる手段がない、と言っているのです。

それだけ仕事に対して責任感がある証拠といえるでしょう。

勿論、正規の残業に対する対価を企業側も正しく支払ってこそ、働く側のモチベーションもアップすることを忘れたくないですね。

彼はやむを得ない事情で本日欠席となりました

この例文では、欠席に対する理由付けを問題提起しています。

つまり、欠席するに値する理由だったということが実証されたからです。

学校にしろ会社にしろ、急遽、欠席が認められるような理由は、本人の予期せぬ怪我や病気などか、家族の不幸ごとに限定されてきます。

もしくは通勤・通学手段に予期せぬ異変が発生し、移動が困難と認められた場合でしょう。

そのようなケースならば「やむを得ない」理由として認められるということです。

それ以外の個人的な理由では、欠席は認められないというのが一般的な社会通念というわけです。

理由があればやむを得ないものとして受け入れる

この例文で受け入れられる理由とは、公序良俗に則って、社会通念を著しく逸脱していない理由ということです。

例えば、大学入試。

決められた時間内に館内に入場することが受験者に果たされています。

ところが予期せぬ交通機関の遅れなどが発生した場合がこのケースに当てはまります。

つまりそれが「やむを得ない」理由として受け入れられるわけです。

よって、個人の過ちによるミスは「やむを得ない」理由とならないということです。

目覚まし時計をかけ間違えて起きれなかったとか、交通ルートを間違えて遅刻したとか。

「やむを得ない」理由として多くの人に認めてもらうためには、公的な理由が必要となるというわけですね。

台風の影響でやむを得ずイベントを中止にする

自然災害の中にあって、台風は十分「やむを得ない」理由という効力を発揮するものです。

野外イベントにしろ、テナントビルでの営業にしろ、そこに行き着くまでの交通機関に甚大な影響を与えるのは必至です。

特に野外のイベントとなったら安全対策が徹底されなくなるのも誰の目にも明らかです。

自然の猛威を甘く見てはいけません。

台風の強烈な暴風雨はいかなるものをも中止に追い込める「やむを得ない」現象なのです。

電車が止まったのでやむを得ずタクシーで向かう

電車が何らかの理由で止まってしまったのでは、移動手段の確保としてタクシーを使うのは、十分「やむを得ない」理由として認められるでしょう。

公共交通機関というものは、特別な理由がない限り、ダイヤ通りに運行されるものです。

それが使えないのならば、仕方ありません。

別の手段を見つけなければなりません。

タクシーを使うということは、やむを得ない措置として十分、認められるはずです。

「やむを得ない」の類語

それでは「やむを得ない」の類語を紹介していきましょう。

仕方がない

「仕方がない」とは、「どうすることもできない」「他によい方法がない状態」であり「やむを得ない」という意味にも使われます。

つまりほぼ同一の意味合いの言葉であることが分かります。

よって、「やむを得ない」を使わない代わりに「仕方ない」を使っても文章的にも会話的にもなんら違和感はない、ということがいえます。

類語というよりも全く同じ意味の言葉、といってもいいでしょう。

しようがない

「しようがない」とは、「うまい方法がない」という意味になり全くもって「やむを得ない」と同じ意味として使える言葉といえます。