い、の音は口を横に、う、の音は口をすぼめます。
え、の音はあといの中間くらいの開き方になります。
そしてお、の音はうの音より少し縦に口をすぼめます。
以上の5つの音を基本に日本語の音は形作られていますので、この5つの音の口の開き方をしっかりマスターすれば、他の音も改善されていきます。
自分の部屋などで鏡を見ながら行うと良いでしょう。
始めはちょっと大げさだと感じるくらいに口を動かした方が、顔の筋肉の運動にもなるのでしっかりとそれぞれの口の開き方をマスター出来るでしょう。
また、顔の表情筋が鍛えられるので表情も豊かになり、若く見えるようになるメリットも期待できます。
3.声帯が閉じていない
声帯を閉じることがよく通る声を出すポイントになります。
声帯を閉じる、とはあまり聞きなれない表現だと思います。
私たちの声帯は普段息をしているだけの時は開いています。
そして声を出そうとすると、声帯が閉じて振動して声を出すことが出来るのです。
声が小さい人も声を出す時には声帯が閉じるのですが、閉じ方が十分では無かったり、振動が十分でない場合は声が小さく聞き取りにくい声になってしまいます。
そこでしっかりと声帯を閉じて声帯を振動させることが大切になります。
声帯をしっかり閉じてよく振動させることが出来ると、地声のボリュームがアップします。
声帯を閉じた感覚は練習によって身に付けることが出来ます。
やり方は、口を大きく縦にも横にも開きます。
母音の「あ」と「え」の中間の音が出ると思います。
この時声帯はしっかり閉じられていて、よく振動した声が出るようになります。
この時に得られる感覚を意識して、段々と普段の声にもよく振動する声に変えていくと声の音量が改善されていきます。
声とは音であり、音は空気の振動ですから、いかに空気を振動させればよいかを考えていきます。
振動の感覚を覚えると、大きい声を出そうと頑張らなくてもよく通る声が出るようになってきます。
最初は一番楽な音域で出せる地声で練習を始め、慣れてきたら地声よりも高い声や低い声でもより振動する声が出せるように練習をしてみましょう。
4.十分な空気が出せていない
声は空気を振動させて聞く人へ伝わっていきます。
そのため、吐く息の力が弱い人は声が小さくなってしまう傾向にあるようです。
吐く息が弱いと自覚がある方は、肺活量を上げる訓練や、吐く息を強くする練習を行うと声の大きさも変わってくるでしょう。
そのためには腹式呼吸をマスターするのも良いかもしれません。
腹式呼吸は胸式呼吸よりも空気を多く取り込めるので、肺活量のアップにもなりますし、吐く息もお腹から出せるので自ずと強くなります。
もちろん空気自体は肺にいくのですが、横隔膜が深く下がるので、肺からお腹全体を使った深い呼吸になるのです。
練習の際は、まず口から息をゆっくりと吐き切ります。
ただし、力んでふり絞るように吐き切ると、肺を傷めてしまう可能性があるので少し肺に空気が残るくらいにします。
そうすると自然と息を吸いたくなると思います。
今度は鼻からゆっくりと息を吸い込みます。
その際におへその下あたりを意識して、そこをめがけて吸い込んでいきます。
そして吸い込んだ息を、「ハ~」と声を出しながら今度は口からゆっくりと吐いていきます。
その時に遠くの目標に吐いた息と声を届けるイメージを持つと、よく振動する声が出せるようになっていきます。
この練習を続けると、酸素がよく取り込めて健康にも良いですし、徐々に声量も上がって来るでしょう。
そして普段から深い呼吸を心掛けていると、吐く息の量も増え、十分な空気が出せるようになり声も大きくなってきます。
5.緊張している
性格的に人と接すると緊張してしまう人もいます。