普段は普通の声が出せるのにプレゼンや人に何かを伝える際に発言に自信がないと声も小さくなり、その自信の無さが相手に伝わってしまいます。
この様な場合は自分の発言に自信が持てる様に、自分が発言したい内容についてよく調べて自信を付けましょう。
人間は自分が好きなことやよく知っていることには自信を持って大きな声で話すことが出来ます。
まずは自分自身で納得出来るくらいに発言したいことをよく調べて自信を付けましょう。
また、過去に自分の発言で何らかのトラブルを発生させてしまった場合や、自分自身に対して自信がない場合もあります。
そんな状態の人は過去の自信を無くした出来事を思い出して、心の中で解決する必要があります。
自分一人で難しい場合は、心理カウンセラーや精神科医のカウンセリングや診察を受けてみることもよいでしょう。
相手の反応を気にしすぎ
話をする相手の反応を気にし過ぎると、声が小さくなってしまいます。
元々相手の顔色をうかがって話しているので、上手く会話のペースをつかむことが出来ずに声も小さくなってしまいます。
相手の反応を気にすることは、必ずしも悪いことではありません。
むしろ相手を気づかいながら話しが出来る素晴らしい性格です。
しかし、気にし過ぎてしまうと相手の反応に左右され過ぎてしまうので、上手く会話が進まずに声も小さくなってしまう可能性があります。
この様な場合は、会話をするにはお互いが対等な立場で話をする必要があることを自覚して話しましょう。
もちろん相手が上司や先生など目上の人の場合、その様な上下関係を保った上で話すようにしましょう。
怒られるのが怖い
話をする相手に過去に手ひどく怒られた経験がある場合、また怒られることが怖くなり声が小さくなることもあります。
さらに小さい頃に親や身近な大人に頻繁に怒られ、そのことがトラウマになっている場合、人と話をする際に無意識で相手を恐れてしまう場合もあります。
また現在進行形で上司など目上の人にいつも怒られてしまう環境にあると、会話をする前にまた怒られてしまうのか、という恐れの気持ちが表れてきて会話の際に声が小さくなってしまいます。
あまりにも会話の相手が理不尽な怒り方をする場合は、その人に問題があります。
その場合は声が小さい人の問題ではありません。
環境を変えることが解決への早道です。
トラウマが原因の場合はカウンセリングなど、心のケアをすることで声の小ささも改善される可能性があります。
その様な方はカウンセリングを受けてみることもひとつの解決の手段です。
声を出すための筋肉が弱い
声を大きく出したい人の中には、声を出すための筋肉が弱い人もいます。
声を出すために必要な筋肉は、口の周りの筋肉や、舌の筋肉、肺活量に関係する呼吸筋などがあります。
また表情を作る表情筋も豊かな声質を作る際に大切な役割があります。
呼吸に関係する横隔膜も発声に関わっています。
これらの筋肉を鍛えることで声を大きくすることが出来るでしょう。
まずは腹式呼吸を続けることで横隔膜がよく動くようになり、肺も大きく使うことが出来るようになるので、呼吸筋が鍛えられます。
そして息をお腹から吐きながら発声をして声帯を振動させると、声帯も鍛えることが出来ます。
さらに母音の「アイウエオ」5音の発声をしながら息を吐くと、口の周りや舌の筋肉も鍛えられていきます。
このトレーニングの際は母音の各口の開き方で、普通の開き方より大げさに口を開いて動かしましょう。
そうすることで口の周りの筋肉を鍛えることが出来るのです。
そして舌の筋肉を鍛えるには、舌を口から延ばして出し、上下左右に動かしたり、右回り左回りと回すことで鍛えることが出来ます。
このようにして発声に関係する筋肉を鍛えると、だんだんと大きな声が出るようになってくるでしょう。
余裕のある方は、表情を作る際に使われる表情筋を鍛えることもすると、より一層効果的です。
喜怒哀楽を自分なりに表情で表現しながら、その感情をのせ声を出すのです。
人前では流石に出来ませんが、声のボリュームを上げるにはかなり効果的です。
実際プロに声優さんや役者さんは感情に合わせて発声をする訓練をします。
なぜ声優さんや役者さんの声がよく通るのかというと、もちろん発声に必要な筋肉を日々のトレーニングで鍛えている面もあるのですが、彼らが感情をうまく表現出来るからということも関係してくるでしょう。
どなたでも嬉しくなって歓声を上げたり、つい怒ってしまい大声を出した経験があるかと思います。
感情が豊かになると、自然と声も出るようになり、声のボリュームも上がっていきます。
育ちや家庭環境
声が小さい人の生まれ育った家庭環境も大きな原因になり得ます。
家庭内で両親や兄弟の声が小さいと、その影響を受けて本人の声も小さくなることもあります。
本人はそれが普通の状態として育っているので、学校や社会で指摘されるまで気づきません。
それでも特に問題がなければよいのですが、仕事や人間関係で支障が出る場合があります。
その様な場合は本人が自覚して改善が必要になります。