その場合は声が小さい人の問題ではありません。
環境を変えることが解決への早道です。
トラウマが原因の場合はカウンセリングなど、心のケアをすることで声の小ささも改善される可能性があります。
その様な方はカウンセリングを受けてみることもひとつの解決の手段です。
9.声を出すための筋肉が弱い
声を大きく出したい人の中には、声を出すための筋肉が弱い人もいます。
声を出すために必要な筋肉は、口の周りの筋肉や、舌の筋肉、肺活量に関係する呼吸筋などがあります。
また表情を作る表情筋も豊かな声質を作る際に大切な役割があります。
呼吸に関係する横隔膜も発声に関わっています。
これらの筋肉を鍛えることで声を大きくすることが出来るでしょう。
まずは腹式呼吸を続けることで横隔膜がよく動くようになり、肺も大きく使うことが出来るようになるので、呼吸筋が鍛えられます。
そして息をお腹から吐きながら発声をして声帯を振動させると、声帯も鍛えることが出来ます。
さらに母音の「アイウエオ」5音の発声をしながら息を吐くと、口の周りや舌の筋肉も鍛えられていきます。
このトレーニングの際は母音の各口の開き方で、普通の開き方より大げさに口を開いて動かしましょう。
そうすることで口の周りの筋肉を鍛えることが出来るのです。
そして舌の筋肉を鍛えるには、舌を口から延ばして出し、上下左右に動かしたり、右回り左回りと回すことで鍛えることが出来ます。
このようにして発声に関係する筋肉を鍛えると、だんだんと大きな声が出るようになってくるでしょう。
余裕のある方は、表情を作る際に使われる表情筋を鍛えることもすると、より一層効果的です。
喜怒哀楽を自分なりに表情で表現しながら、その感情をのせ声を出すのです。
人前では流石に出来ませんが、声のボリュームを上げるにはかなり効果的です。
実際プロに声優さんや役者さんは感情に合わせて発声をする訓練をします。
なぜ声優さんや役者さんの声がよく通るのかというと、もちろん発声に必要な筋肉を日々のトレーニングで鍛えている面もあるのですが、彼らが感情をうまく表現出来るからということも関係してくるでしょう。
どなたでも嬉しくなって歓声を上げたり、つい怒ってしまい大声を出した経験があるかと思います。
感情が豊かになると、自然と声も出るようになり、声のボリュームも上がっていきます。
10.育ちや家庭環境
声が小さい人の生まれ育った家庭環境も大きな原因になり得ます。
家庭内で両親や兄弟の声が小さいと、その影響を受けて本人の声も小さくなることもあります。
本人はそれが普通の状態として育っているので、学校や社会で指摘されるまで気づきません。
それでも特に問題がなければよいのですが、仕事や人間関係で支障が出る場合があります。
その様な場合は本人が自覚して改善が必要になります。
また親からの虐待など不幸な家庭環境で育った人の場合、自分の身を守るために控えめな性格となり声が小さいこともあります。
育った環境は思いの他声の大きさにも影響があります。
先ほどの例とは反対に、声が大きい家族の下で育った人は、本人の声も大きくなる傾向にあるかもしれません。
声が小さい原因が思い当たらない場合、案外育ちや家庭環境が影響している可能性もあります。
️声が小さいことの対策法は?
ここまで声が小さいことの原因を10個に分けて解説してきました。
実際に当てはまる原因はありましたでしょうか?
各原因ごとに具体的な対処法もお伝えしましたが、この章では誰でも出来る簡単な対策法をお伝えしていきます。
自身に合った方法を行ってみてください。
肉体的や精神的に個人差があるので、無理はし過ぎずに空いている時間で行いましょう。