依存症の場合は過干渉と少し似ていて、両親は愛情だと勘違いしています。
そのため、傍から見ると問題があるように思えないため、気づいてもらえない可能性が高いです。
ですが、必要以上に依存されることによって、子どもが心身共にダメージを受けることは間違いないでしょう。
共依存
共依存とは、自分に焦点が当たっていないことを意味する言葉です。
たとえば「自分の感情はどうでもよく、両親の期待に応えることだけに必死になる」ということ。
アダルトチルドレンは人一倍承認欲求が強く、誰かに認めてもらうためであればリスクを問わなくなってしまいます。
また、その結果自分がどんどん苦しくなってしまったり、かえって状況を悪化させてしまうため、なにも解決できないのです。
アダルトチルドレンの症状11個
ここまで「アダルトチルドレンの原因と家庭環境」についてお話ししてきました。
虐待やネグレクト、依存症など、複雑な家庭環境が原因でアダルトチルドレンになるといえます。
これらの問題を抱えたうえで成人を迎えたアダルトチルドレンには、いったいどのような症状が見られるのでしょうか?それでは、ここからは「アダルトチルドレンの症状11個」について紹介していきます。
1:自信が持てない
アダルトチルドレンは子どもの頃から自分の感情を抑えてきたため、気づいたころには「自分はなにをしたいのか?」ということが分からなくなってしまいます。
また、自分の言動により「誰かから嫌われてしまったらどうしよう」と周囲からの評価に非常に敏感で、自分の感じるままに従えないのも特徴といえるでしょう。
そのため、自分の言動には一切自信が持てないといった症状が見られるのです。
ですから、周囲に比べて自己主張が少なく、大人しい性格が目立ちます。
2:できない自分を過剰に責める
アダルトチルドレンは「できないことなどあってはならない!」と、できない自分を過剰に責めてしまう傾向があります。
というのも、子どもの頃から両親の期待に応えることだけが生きがいとなり、できないことがあれば暴力を振るわれたり、暴言を吐かれるといった状況にあったから。
そのため「○○ができなければ生きている意味なんてない」とすぐに自分の存在を否定してしまうといった症状が見られます。
3:人の評価が気になる
アダルトチルドレンは家庭の中、学校や職場であっても、常に人からの評価が気になってしまいます。
というのも、誰かの期待に応えることだけが自分の生きる意味だと思い込んでしまっている
傾向があります。
人の理想や期待に応えられるように自分を作り上げ、人から受け入れられることだけを求めます。
だからこそ、人の評価には非常に敏感で、表情や動作などもよく観察する傾向にあるでしょう。
4:良い子を演じてしまう
アダルトチルドレンは誰かの理想や期待を詰め込んだ「良い子」でいなければいけないと、自分を偽ってしまいます。
それどころか、偽りの自分を本当の自分と勘違いしてしまうため、結局のところ本当の自分という存在はどこにいるのか分からないのです。
ですが、自分が良い子を演じていれば、周囲の人たちはちやほやしてくれます。
そこに、安心を覚えて、また誰かにとっての良い子を演じてしまうのです。
5:心から楽しむことができない
アダルトチルドレンは、心から楽しむことができません。
というのも「楽しむ」ということがなんなのか、ハッキリと分かっていないから。
また、楽しいという感情を恐れる傾向にあります。
「私なんかがこんなに楽しんでしまっていいのかな?」や「これだけ楽しいなんて、あとから嫌な思いをするに違いない」など、すぐにマイナスな感情が邪魔をしてしまうのです。
6:コミュニケーションがうまくとれない
アダルトチルドレンは、コミュニケーションがうまくとれません。
というのも、子どもの頃から両親の愚痴の聞いたりと、とにかく聞き役に徹していました。