しかしながら、自分が思ったことがあっても、その考えがあっているのか自信がない時にはほんしんを隠すことも多いのではないでしょうか。
たとえば小学校の頃の道徳の授業で自分の意見を発表しなければならない場面でも、自信がなくて発言できなかった経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
自分に自信がなくてほんしんを隠す場面では、多くの人が「自分は優秀であると思われたい」、「自分は周りの人と同じように振る舞えると思われたい」という気持ちを隠していると言われています。
個性を出す勇気がない人ほど、自信がなくてほんしんを見せられない場面は増えていくでしょう。
7:言っても無駄だと思った時
相手の都合で自分のほんしんを隠す場合、周りの雰囲気を尊重しなければならないような場面で隠す人もいます。
しかしながら、実は相手を思いやるだけではなく相手に期待していない場面でも、その対象となる相手に対して自分のほんしんを隠すこともあるのです。
何度同じことを指摘しても分かってくれない人、あるいはどんなに嫌だと言っても分かってくれない人に対しては、ほんしんを言うことが空しくなる場合もあるでしょう。
たとえば毎回嫌だと言っても遅刻をする人と待ち合わせをする場合、本当は嫌でもほんしんを隠して「気にしてないよ」と答える場面などがあります。
このように、相手に言っても無駄だと感じた場合には、相手にほんしんを吐露して揉め事になることを避けるためにほんしんを隠す場合もあります。
ほんしんを隠す人の特徴
場合に応じてほんしんを隠す時もあれば、逆に全くほんしんを隠さずに本音を吐露できる人もいます。
大半の人は状況に応じて自分のほんしんを言うかどうか変えることができますが、中にはどんな場面であっても基本的にほんしんを隠す人もいます。
では、基本的にほんしんを隠す人たちはどのような特徴を持っているのかチェックしてみましょう。
目が笑っていない
人間の身体の中で、最も感情が出るのは目だと言われています。
そのため、常にほんしんを隠している人はにこやかな笑顔のはずなのに目が笑っていないというケースも少なくはありません。
ほんしんを隠すことで周りの人とのトラブルを避けることはできますが、どうしてもほんしんを隠し続けるとストレスになってしまいます。
そのストレスのせいで、目が笑っていない怖い笑顔になってしまうのです。
相手にほんしんを悟らせず優位に交渉を進めたいような場面で目が笑わないのはもちろん、大切な相手に嫌われたくないからとほんしんを隠すような場面でも目にほんしんが出てしまう場合があります。
あなたの周りに、いつも周りの人に同調している人がいる場合、目を見ればその人がほんしんを隠しているかどうか分かるかもしれません。
仲の良い友達が少ない
ほんしんを隠すことで周りの人に合わせやすくなり、トラブルも少なくなる傾向があります。
しかしながら、実はほんしんを隠していることは周りの人に分かってしまうためどうしても仲の良い友達ができづらくなってしまいます。
人当たりは良いのになぜか仲の良い友達が少ない人、誰とでも当たり障りなく話せるのに特定の人といる場面を見かけない人は、もしかしたら常にほんしんを隠しているからこそ親しい相手ができないのかもしれません。
大人になると社交辞令を言わなければならない場面も増えてしまいますが、だからこそ常にほんしんを隠している人はうわべだけの付き合いしかできなくなってしまうのです。
その人の交友関係に注目することで、ほんしんを隠しているかどうかが分かることもあるでしょう。
自分の話はあまりしない
誰かと話している時、自分の話をあまりしたがらない人を見たことはないでしょうか。
複数の人と生まれた土地や今の恋人の話などプライベートな話をしているのに、特定の人に話を振った時に上手に話題転換をすることで自分の話題になることを避けようとする人もいます。
ほんしんを隠している人は、自分のプライベートな話をすることも嫌います。
自分のプライベートな話をすると、今まで隠してきた考え方や価値観が周りに伝わってしまう恐れがあるので、できるだけ自分の情報を隠そうとするのです。
特に話しても問題ない話題なのに毎回複数の話題で自分の情報を頑なに隠そうとする人は、もしかしたら話題に触れられたくないだけではなくほんしんも隠したいのかもしれません。
人の意見に合わせることが多い
ほんしんを隠すということは、必然的に自分の意見を言わないということになります。
そのため、意見を求められた時に周りの人の意見に合わせることも多くなるでしょう。
自分のほんしんを隠している人ほど、周りの人に同調する機会が増えていきます。
食べたいものや行きたい場所など、誰もが少しくらい好みを持っているような話題でも、話題を振った時に「どこでもいいよ」や「○○さんに合わせるよ」など誰かに合わせることを前提にしている人は、意見がないのではなくほんしんを隠したいのかもしれません。
自分のことを話したがらないのと同様に、自分の好みや考え方を隠したがるのもほんしんを隠す人の特徴の一つです。
単独行動を好む
ほんしんを隠す人は親しい友人を持たないことが多いですが、だからといって誰からも嫌われて孤立しているというわけではありません。