ポリアモリーのデメリットの一つは、子供ができた時の親権です。
本来は一対一の関係性で、親権問題は離婚時などだけです。
しかし、ポリアモリーは、複数の人物と性行為を行うため、まず父親を特定することが難しくなります。
次に、婚姻関係を持っていなかった場合の親権も難しくなります。
ポリアモリーの中には、子供をもうけているカップルも存在します。
お互いに協力しながら子育てを行い、それぞれのカップルに合った親権を選択しています。
親の価値観としてポリアモリーがあったとしても、子供にはそれらの価値観を押し付けられないため、子供が混乱するリスクも持っているでしょう。
子供の問題は、ポリアモリーにとっても重要な問題になり得るのです。
結婚後のトラブル
ポリアモリーでは、1組だけ結婚している場合もあります。
結婚後に、恋人を作るポリアモリーも存在しています。
もちろん、お互い合意の上でです。
しかし、法律的には、婚姻関係があるにもかかわらず、他の異性と性関係を持つと罰せられてしまいますし、突然配偶者がポリアモリーを受け入れられなくなる場合もあるのです。
結婚後のポリアモリーでは、法律との兼ね合いでトラブルが発生する場合もあり、これらはデメリットといえるでしょう。
はじめはポリアモリーへの理解があっても、価値観は変わるものです。
ポリアモリーのメンバーのいずれかが、現状に不満を持ってしまうと、トラブルが発生してしまいやすいのです。
経済的負担が多い
ポリアモリーは、複数の人物と関係を持ちます。
そのため、一般的な一対一の恋愛よりも経済的負担が多くなる傾向があります。
お互いに家を構える場合もありますし、一つの大きな家で生活する場合もあり多種多様なのですが、どちらにしても、一般的な家庭よりも費用がかさむ傾向があります。
恋人が増えたり、家族が増えたりすると、さらに費用はかさんでいくでしょう。
デート代や居住費、生活費など、ポリアモリーには負担が多く、お互いに自立していることが望ましいといえます。
新しい愛のかたちがあることを知ろう
ポリアモリーとは、比較的新しい価値観と言えます。
しかし、表に出てきたのはここ数年というだけであり、何年も前から、こういった価値観を持った人々は存在していたと考えられます。
既存の定着した価値観がある場合、こういった価値観は受け入れられにくい傾向があり、当人たちは親しい友人や家族にも打ち明けられないこともあります。
愛の形は様々で、それらを誰かが否定することはできないのです。
新しい愛の形を安易に否定しないためにも、まずは知る努力を始めてみましょう。
ポリアモリーの人々が生きやすい世の中にしよう
ポリアモリーに限らず、LGBTやその他少数派の価値観を持った人は、社会に受け入れられず、人に受け入れられず、生きにくさを感じてしまいます。
既存の文化や価値観は、確かに尊重されるべきですが、同じように小さな声も尊重するべきものなのです。
また、理解して否定することと、理解もせず否定することは大きく異なります。
自分の中にない価値観と出会っても、すぐに否定するのではなく、まずは知ることから始めてみましょう。
既存の価値観との類似点や相違点を理解することによって、自分の視野を広げることもできますし、相手を執拗に攻撃するようなこともなくなります。