では、そのような頭で考えた通りに身体が動いてくれない時はどのような心理状態なのでしょうか。
現実逃避したくなる場合の心理状態を分析していきます。
ストレスが限界まで溜まっている
仕事や試験のプレッシャーによって大きなストレスが溜まってしまうと、正常な判断ができなくなってしまうこともあります。
普段は理性的な人でもストレスが溜まることによって判断力が失われてしまい「どうにかなるだろう」という考え方をしてしまうこともあるでしょう。
そのようにストレスが限界まで溜まっていると、頭ではいけないことだと分かっているのに現実逃避をしてしまう可能性が非常に高くなります。
多くの人にとって、理性で抑えようと思ってもストレスはなかなか克服できないものです。
大きなショックを受けている
失恋や病気にかかっていることが判明すると、精神的なストレスが大きくなり大きなショックを受けている状態になります。
そのような茫然自失となってしまった状態では現実を直視することはできないでしょう。
「これは悪い夢に違いない」や「ドッキリを仕掛けられているに違いない」など、あり得ないことを考えてしまい、脳が思考を放棄してしまいます。
ストレスを限界まで溜めている時と同じく、大きなショックを受けた時も現実逃避しがちです。
心身ともに疲れている
忙しい日々を過ごしていると充実しているように思えて自分に合っていると考える人もいますが、人間は身体的な体力も精神的なキャパシティも決して無限ではありません。
充実した日々を過ごしているつもりでも、いつの間にか心身ともに疲れてしまっている可能性もあります。
そのような状態だと、脳が「どうにか休みたい」と考え始めます。
自分ではまだまだ大丈夫だと思っていても、脳の指令に逆らえずに現実逃避してしまうこともあるでしょう。
思い通りにならなくて苦しい
自分の思い通りに物事が進まないのは苦しいことです。
仕事や勉強など、ある程度は自分の努力で何とかなることだったらそれほどでもありませんが、恋愛や病気のように自分の努力だけではどうしようもないことに直面し続けてしまうと、非常に苦しい気持ちになってしまうでしょう。
そういった苦しい状況や苦しい気持ちから逃れるために現実逃避したくなるのも無理はありません。
自分のストレスを少しでも軽減するために、無意識のうちに現実逃避してしまうのです。
不安で頭がいっぱい
しっかり準備をしていても、絶対に成功すると断言できることはできません。
受験や試験の前、大きな仕事を抱えている時は「失敗したらどうなるだろう」や「周りの人からどう思われるんだろう」のように不安で頭がいっぱいになってしまいがちです。
そのような状態だとストレスも大きくなってしまうため、現実逃避したくなってしまうこともあります。
脳が不安から逃げるために、ダメだと分かっていてもついつい現実逃避してしまうのです。
現実逃避したくなった時の対処法
現実逃避したくなった時、実際に現実逃避をしても良い場合もあれば絶対に現実逃避してはいけない場合もあります。
たとえばお金が本当にない場合や病気にかかっている時は現実逃避しても問題は解決しないので、現実逃避をする暇はありません。
しかし、仕事の締め切りが迫っている時や大きなプレッシャーを感じている時は、ちょっとだけ現実逃避をすることでリフレッシュできて状況が好転することもあります。
現実逃避したくなった時にはどのような対処法が良いのか、おすすめの対処法を紹介していきます。
不安に感じている事を書き出す
何かを不安に感じて現実逃避をしたい時、実は自分でもその不安について分からないからこそ不安だということも少なくはありません。
自分が何を不安に思って現実逃避したいと感じているのか、全て書き出してみましょう。
不安の正体が分かれば「○○が不安だから××をする」や「△△が不安だから〇〇をする」のように明確に対策できるようになります。
そうするといつのまにか不安がなくなり、現実逃避したいという気持ちを忘れられるかもしれません。
最も重要な事に焦点を絞る
どんなに有能な人であっても人間のキャパシティには限界があります。
そのため、あれもこれもしようと考えてしまうと、何から手を付ければ良いのか分からなくなってしまってキャパオーバーになってしまうこともあります。