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おざなりの使い方5選!なれない言葉...(続き2)

2:彼とのデートはおざなりな内容で退屈だった

「おざなり」という言葉が使われるのはビジネスシーンだけではありません。

たとえばあなたが誰かに告白されて初デートをする時「エスコートするから期待しててよ!」と言われると当日はわくわくして待ち合わせ場所に向かうでしょう。

それなのに、相手の男性が寝坊して待ち合わせに遅れたり、エスコートしてくれると言っていたはずなのにお店の予約をしていなかったり、挙句の果てに行き先も決めていなくて当日あなたに丸投げするようなデートをされるとどう思うでしょうか。

その人と付き合うのはやめよう、という気持ちになる人もいるでしょう。

このように、「おざなり」は「適当」や「いい加減」という意味で使われることもあります。

「しっかりプランを立ててくれると約束してくれたのに、おざなりな内容のデートだったから途中で帰りたくなった」のように使うことも珍しくはありません。

3:おざなりな接客をされて不快になった

ビジネスシーンでの使い方としては、やはり最初の例に挙げたように「おざなりな接客」という使い方が最も多いでしょう。

営業が取引先でダラダラした態度を見せることで「あそこの会社とはもう二度と取引したくない」と思われることもありますが、やはり使われる場面としては接客シーンの方が多いと言われています。

特に自分が普段から利用している店舗であればあるほど、その店舗でたまにおざなりな接客をされてしまうと「普段は良かったのに」というギャップも手伝って「二度と行きたくない!」という気持ちになる人が多いようです。

自分の具合が悪い時やシフトの終わり時間が迫っていると集中力がそがれてしまいがちですが、おざなりな態度で接客しないように注意していきましょう。

4:おざなりな言い訳を繰り返す彼女は信用できない

ここまでで紹介してきた「おざなり」の使い方としては「いい加減」という意味が多くなっていましたが、もちろん今でも本来の意味である「その場しのぎの言動」という意味で使われる場面もあります。

その使い方としては「おざなりな言い訳を繰り返す彼女は信用できない」などの使い方があるでしょう。

友達と約束していた日にドタキャンされて理由を聞いたのに、聞くたびに「家族が倒れた」や「自分の具合が悪かった」などその場しのぎの返答をされると信用できなくなってしまうのも当然です。

「家族が倒れてもLINEくらいはほしかった」や「自分の具合が悪かったなら治った時に一言ほしかった」など、要望を言うたびに怒らせまいとするのか言い訳を変えるような態度をとる友達は、おざなりな態度が信用できないと感じられるのではないでしょうか。

5:おざなりな返事をして友達を怒らせてしまった

誰かにおざなりな接客をされて不快な思いをしてしまうこともあれば、おざなりなデートプランを提示されたりおざなりな言い訳ばかりをされたりして、相手に失望してしまうこともあります。

しかし、当然ながらあなたが失望するだけではなく、あなた自身がおざなりな対応をすることで周りの人を怒らせるリスクもあることは覚えておかなければなりません。

たとえば友達からどこかに遊びに誘われた時、まだ行けるか分からないからといって適当な返事をしていることはないでしょうか。

「○日までは予定が分からない」と明言すれば良いのに、おざなりな返事をしてしまうと信用を失って怒らせてしまう恐れがあります。

周りの人を怒らせないようにと思っておざなりな対応をしても逆効果となることが多いので気をつけなければなりません。

「おざなり」と「なおざり」の違い

「おざなり」という言葉の意味は「その場しのぎの言動」や「いい加減で不誠実な言動」など、だいぶイメージしやすくなったのではないでしょうか。

しかし、多くの人が混同してしまいがちな言葉として「おざなり」と「なおざり」という言葉があります。

この言葉は、四文字の順番が同じというだけではなく少し意味も近いため、どうしても意味を混同してしまいがちだと言われています。

そこで、「おざなり」と「なおざり」をしっかり使い分けるためにも、「なおざり」の語源や意味を「おざなり」と同じようにチェックしてみましょう。

なおざりの語源は「猶去り」

「おざなり」を漢字で表記すると「御座なり」となりましたが、「なおざり」は「等閑」あるいは「猶去り」と表記することができます。

それぞれの意味を見てみると「等閑」は「長閑なままにしておく」や「猶去り」は「(何か問題が起きていても)猶、そのまま去っていく」と解釈することができるでしょう。

すなわち、「なおざり」は何かトラブルが起きている様子をしっかり把握しているにも関わらず、それでもなお自分でそれに対処しないどころか、そのトラブルを横目に自分だけがその場を立ち去り、自分だけのどかな状態を維持するというイメージができるのです。

なおざりは「いい加減に扱って対応しないこと」

トラブルが起きていてもなお、自分でそれに対処することなくその場を去るという語源を持つなおざりは、その由来の通り「何があってもいい加減にしておいて、対応しないこと」という意味があります。

すなわち、自分が対処すべきことがあるのに対応しないことを「なおざりにする」というのです。

たとえばクレームのメールが届いていて、すぐに対応するか上司に報告しなければならないのに、対応が面倒だったり上司に怒られたりすることが嫌だからとメールを見ないふりをするような行動を「なおざりな行動」と表現することができます。

なおざりな行動をしてしまうと、その場では快適に過ごせたつもりでも後からさらに大きなトラブルの原因となる恐れがあるので注意が必要です。

「おざなり」と「なおざり」を使い分けるコツ

それぞれの語源や意味を理解していても、「おざなり」と「なおざり」をいざ使い分けてみようとすると自信がないという人もいるでしょう。

しかし、そこでいつまでもネットで検索しながら使っていては言葉を身に付けることはできません。