「つましい」と「つつましい」
「つましい」と「つつましい」は「つ」が多いか少ないかの違いなので、かなり混同しやすいかと思います。
まず、つましいには「贅沢な生活をするほどの余裕がなく、倹約につとめる様子のこと」という意味があります。
次に、つつましいには「礼儀正しく、なにごとにも謙虚に振る舞うこと」という意味があります。
こうして意味を並べてみると、違う意味の言葉であることが分かるかと思います。
たとえば「つつましい食事」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?ただ「つつましい食事」という表現は、間違っている表現なのです。
ですが、近年では「つましい」よりも「つつましい」の方が浸透しつつあります。
そのため「つつましい食事」という表現が間違っているものだとしても、それが正解だと定着しつつあるのかもしれません。
「目くばり」と「目くばせ」
「目くばり」と「目くばせ」についても、混同してしまいがちだと思います。
まず、目くばりには「あらゆるところを隅々まで見渡し、注意をして配慮すること」という意味があります。
次に、目くばせには「視線を相手に送る」という意味があり、普段使いだと同じような意味合いを持つ「アイコンタクト」を使う機会が多いのではないでしょうか?このように「目くばり」と「目くばせ」では意味が異なります。
ただ、どちらも普段の生活の中でついやってしまう行動の1つであるため、使う際には間違えないように気をつけましょう。
たとえば、飲み会の際に同僚に帰るタイミングで合図してほしいと伝えたくて「目くばりして」と間違ってお願いした場合、同僚は視線を送るのではなく、すごく気の利くことをしはじめるかもしれません。
「見くびる」と「見限る」
「見くびる」と「見限る」も、口に出すと非常に似ているため混同しやすいといえるでしょう。
まず、見くびるには「大したことではないと甘く考える」という意味があります。
まさに「なおざり」に近い部分がある言葉です。
次に、見限るには「これ以上よくなる見込みがとてもないため諦める」という意味があります。
そのため「見くびる」と「見限る」とでは、意味が異なっています。
ちなみに「見くびる」の場合は、初対面であろうと、付き合いが長かろうと両方の場合に使うことができます。
反対に「見限る」の場合は、ある程度の期間付き合ったものに対して使う言葉となります。
そのため、初対面であるにもかかわらず、いきなり「見限る」という表現を使ってしまうと「え、それ間違ってるよ」とツッコミを入れられてしまうかもしれません。
「収束」と「終息」
「収束」と「終息」については同じ読み方であることもあり、非常に混同しやすい言葉だと思います。
まず、収束には「状況がある一定の状態に落ち着く」という意味があります。
次に、終息には「完全に終わる」という意味があります。
そのため「収束」と「終息」では読み方が同じというだけでなく、意味も似ているため混同してしまう人が多いのかもしれません。
また、最近では「コロナしゅうそく」というフレーズを耳にする機会がたくさんあると思います。
この場合、落ち着いてきた状態を表現するのであれば「収束」を、完全に終わった場合には「終息」と、きちんと使い分ける必要があるでしょう。
「かまける」と「かこつける」
「かまける」と「かこつける」は普段の生活において、なかなか使う機会が少ないからこそ、混同してしまう人も多いかと思います。
まず、かまけるには「あることに気を取られてしまい、そのほかのことをいい加減にすること」という意味があります。
そのため「なおざり」と同じような意味合いを持っている言葉です。
次に、かこつけるには「直接は関係していないが、自分に都合よく結び付けて口実にすること」という意味があります。
たとえば、1つの仕事に夢中になってしまい、頼まれていた仕事をなおざりにすることを「かまける」と表現します。
また「○○さんに呼ばれているので失礼します!」と、実際のところ自分は呼ばれていないにもかかわらず、都合よく結び付け口実にしてその場から逃げることを「かこつける」と表現します。
なおざりの正しい使い方を知ろう
なおざりの意味や類語、さらにはなおざりの正しい使い方と例文について紹介してきました。
「なおざり」という言葉は、普段の生活においてなかなか使う機会が少ないかと思いますが、だからこそ正しい使い方を知っていると「なんだかすごい人!」というイメージを持たれるかもしれません!
