例えば身内だからと贔屓で自分の会社に引き入れた人物が、実は手癖が悪くてやる気もない人物だった場合に、会社に入れてしまってから後悔する結果となるでしょう。
しかし、最初から身内だからという考えを捨ててその人物を「一人の人間」として判断していれば、手癖が悪くて仕事にやる気を出せない人物だということが分かり、会社に入れるまでもなく採用を取りやめることが出来たでしょう。
このように、主観的な判断では見落とすことも、客観的に判断することが出来れば重要な部分も見えてきます。
自分の意見を言える
冷静な判断が出来るようになると、間違っているものに対して「間違っている」と堂々と口に出せるようになります。
相手が可哀想だからだとか、身内だからだとか主観的な事情を一切省いて、自分の意見を正しいタイミングで言えるようになります。
それはその時には人間関係に多少の問題を起こしてしまうかもしれませんが、結果としては必ず自分のためになります。
多面的な角度から考えられる
冷静な判断が出来るようになると、多面的な角度から物事を考えることが出来るようになります。
主観的な判断をしていた時には物事の一面しか見えなかったものが、「もしかしたらこうなるかもしれない」「こういうケースもあるかもしれない」と、あらゆる可能性を考慮して判断を下すことが出来るようになります。
情に流されない様にするには
冷静な判断をすることは大切ですが、誰もが理想通りに行動出来るわけではありません。
情とはそれほどまでに強くしつこく、自分の中にいつまでも付きまとってきて離れがたい存在でもあるのです。
その情に自分が流されてしまわないようにするには、一体どうすれば良いのでしょうか。
自信を持つ
自分に自信がない人ほど、自分の意見にも自信がないため周りの意見や情に流されてしまいやすいです。
そのため、まずは自分で自信を持てるように努力することから始めましょう。
自分に自信が付けば、堂々と人前でも自分の意見を口に出すことが出来るようになります。
小さなことでもOK
自信は、小さなことからコツコツと付けていく努力をしましょう。
例えば今朝は寝坊せずに起きられた、ご飯を残さず食べられた、人に善意を施して感謝をしてもらえたなど、どんな小さなことでもOKです。
小さな自信が積み重なることで、次第に自分に自信が付いていきます。
人任せにしない
自信は、人任せにしているといつまで経っても身につきません。
自分で行動して得た結果であれば、どんなささいなことでも確実に積み重なって自信に繋がっていきます。
自信を付けたいと思ったら、恐れずに自ら行動を起こしていきましょう。
決定権を持つ
どんなに小さなことでもいいので、自分で決定権を持ちましょう。
最初は今日の食事内容や、人との待ち合わせ場所や時間などを決定することから始めます。
小さなことで積極的に自分から決定権を持つようにすると、大きな決定権を任された時にもいちいち情やその場の感情に流されることが少なくなります。
日々の積み重ねでいざという時の正しい判断力を養っておきましょう。
他人に合わせ過ぎない
協調性を持つことは大切ですが、あまり他人に合わせ過ぎていると、大事な時の判断も人任せになってしまいます。
そのため、他人に合わせる際には客観的に自分も物事を判断した上で、相手に合わせても問題がなければ合わせます。
そして、一度相手の意見に合わせたなら、その後はきちんと協調性を保つように心がけましょう。
そうすることで、いざという時には相手からも合わせてもらえるようになります。
自分の価値観を知ってもらう
他人に合わせてもらうには、自分の価値観を知ってもらう必要があります。
とはいえ、あまりに偏った価値観では例え知ってもらったとしても、それに合わせてもらうことは出来ません。
だからこそ、日頃から冷静で客観的な判断力を身につけることが大事なのです。