毎日テレビや雑誌などのニュースを見ていると、「タレコミ」という言葉を耳にする機会があると思います。

このタレコミとは、事件に関する情報を警察に提供したり、または有名人に関する情報を報道機関に提供したりすることを言います。

時に重要な情報源となるタレコミですが、このタレコミに関するメリットとデメリットをご紹介します。

タレコミっていいの?悪いの?

タレコミという言葉を聞いて、あなたはどのような印象を受けますか?一般的にはコソコソと裏で隠れて行動をして、手に入れた情報をどこかへ横流しするというイメージがあるため、タレコミが悪いもののように思えてしまっている人もいることでしょう。

しかし、タレコミの情報が新鮮で正確なものであればあるほどに、その情報提供を受ける警察や報道機関にとっては、タレコミの存在は貴重で有り難いものでもあります。

そのため、「いい」「悪い」と一括りにして語ることは難しいのかもしれません。

タレコミを嫌う存在も多いですが、一方でそのタレコミを求める存在も確かに存在しているのです。

タレコミって何?


タレコミとはそもそも、どのようなものを指すのでしょうか。

一般的には犯罪者や有名人などの情報を陰で仕入れて警察や報道機関に情報提供をするというイメージが強いと思います。

そしてタレコミをした側は、その情報が新鮮で正確なものであればそれにふさわしい対価を、報酬をして得るといった流れが多いです。

では、そのタレコミについて詳しく意味や使い方を解説していきます。

意味

タレコミとは、元々は「密告」を意味する名詞です。

何者かが警察や報道機関に対し、犯罪情報や手がかりを密告することを指します。

また、タレコミを利用するのは主に犯罪者グループや警察関係者、報道記者、探偵などの犯罪に関わる人や職に就いている人たちです。

使い方

タレコミは本来、犯罪者や犯罪に関わる仕事に就いている人たちが利用するものでした。

しかしいつしか、犯罪関係者だけでなく、有名人や芸能人に関する情報を報道機関へ提供する存在のこともタレコミと称するようになりました。

そのため、現代では犯罪に関わる事柄や有名人の動向などを含めて、警察や報道機関へ情報提供することを一般的に「タレコミ」と言っています。

タレコミは探偵などの情報を探るプロが行うこともあれば、まったくの素人が自分のつてや足を使って情報を集める場合もあります。

ただし、素人がいきなりタレコミを行おうとしても、偽情報に踊らされることも多く、プロほどの腕前には到底至らないことがほとんどです。

そのため、より正確な情報を入手したいと思っている人たちは、まず素人には頼まず情報を探るプロに頼むことが多いです。

タレコミ掲示板


タレコミ掲示板とは、かつて存在していた電子掲示板をいいます。

管理人はkrn(HN)で、主に携帯利用者を対象として情報を提供していました。

初期は芸能分野を専門として扱っていましたが、後にさまざまなカテゴリが追加され、総合掲示板サイトへと変わっていきました。

芸能やアダルト、画像などの大きな6つの分野に別れており、そこからさらに小さなカテゴリへと別れていました。

現在でいうところの「2ちゃんねる」と同じようなつくりになっていて、掲示板の情報を読むだけのいわゆる「ロム専」になることも可能ですし、また自分でHNを作る、もしくは匿名で情報を書き込むことも出来ました。

タレコミ掲示板の利用者は実年齢及び精神年齢が全体的に低く、また掲示板荒らしなども頻発していました。

またアダルト画像なども横行したため、タレコミ掲示板は2009年に閉鎖されました。

現在ではタレコミ掲示板の派生のようなサイトもいくつか見られますが、情報を見たり書いたりするにはパスワードが必要なサイトも少なくはないようです。

タレコミをするメリットは2つしかない

タレコミをすることで、場合によっては自分にメリットがあります。

特に日頃から情報収集を生業としていたり、または調べものをするのが得意だったりする人にとってはとても向いている内容のため、タレコミをすることで生活をしているという人も中にはいます。

しかし、タレコミのメリットは多いかというと、そういうわけではありません。

例を挙げれば、たったの2つになります。

お金が貰える

タレコミをすることで、お金を貰うことが出来ます。

例えば探偵の場合は依頼主から頼まれた人物について一通りの調査を行い、その結果と調査にかかった費用などを依頼主に請求することで仕事が成り立っています。

タレコミをする人は堂々と「探偵業」と称して行動しているわけではありませんが、その行動自体は探偵の仕事と似通っている部分があります。

個人で今話題になっていたり、特定の人物の情報を探ったりして、それを自ら警察や報道関係者へ売り込むタイプのタレコミは、誰に頼まれたわけではなく、自分でお金を貰うために自分で目星をつけた犯罪者や有名人を追って随時新鮮で正確な情報を手に入れます。

そして手に入れた情報を警察や報道関係者へと提供することで感謝の形としてお金を貰っていますが、大抵はその情報の信憑性がしっかりとしていないと情報提供者に信用してもらうことが出来ません。

そのため、自分から進んでタレコミを行う場合には写真などの確かな証拠がないとそもそも受け取ってもらえる可能性が低いです。

それに対して、元々警察や報道関係者との繋がりを持っているタレコミ屋の場合には、予めどの人物について調べて欲しいのかを依頼された上で調べることが多いです。

そして頼まれた人物についての調べた情報を提供することで、謝礼としてお金を受け取っています。

自分が有利にたつ

自分と敵対する相手や気に入らない相手に関する密かな情報を入手して、それを第三者へとタレコミをすることで自分が有利に立つことが出来ます。

例えば財政界の大物や芸能人など、いわゆる有名人同士で敵対している場合に、自分が密かに人を使ってライバルの情報を収集させて、手に入れた相手にとって不利な情報を警察や報道機関へとばらまくことで相手を失墜させます。

そうしてライバルを蹴落とし、自分が有利に立つ展開の裏側では、こうした情報屋を使ったタレコミ合戦などが行われている可能性も少なくはありません。

時折ニュース番組で、芸能人の密会や薬に関するスクープが取り沙汰されることがありますが、こうしたスクープが発覚する過程で誰かがタレコミをしていたということも十分に考えられます。

また、有名人以外でも、大手企業や中小企業の会社内で、相手を蹴落とすためにタレコミ・・密告を行う場合もあります。

学校内での生徒から教師に対する密告などの規模のほんの小さなものに関しては、タレコミというよりは、「ちくり」「いいつけ」に分類されます。

タレコミをするデメリット5つ

タレコミをするメリットは少ないですが、反面デメリットはたくさんあります。

そもそもが、タレコミという行為自体が相手を蹴落としたり、陥れたりする行為に繋がりますので、良いイメージを持つという人は少ないでしょう。

また、例え人に頼まれて行ったタレコミであっても、結果的に自分がタレコミをしたせいで相手が破滅してしまった場合などには、本来ならば生まれることのなかった争いや諍いの連鎖を引き起こしてしまう可能性も十分に考えられるのです。

罪悪感を感じる

タレコミを行うことは、多少なりとも罪悪感を生みます。

それはタレコミという行為自体が、相手を不利にさせたり破滅させたりする結果に繋がりかねないからです。

そして実際に、自分が情報を提供した結果相手が破滅の道を辿ることになってしまった場合、例えそれが正義の感情に基づいて行われた行為であっても、誰しも後味の悪さや罪悪感を覚えることはあります。

もし、タレコミを生業とする人がいるのであれば、それは自分のタレコミによって他者を陥れてもまったく平気な人か、多少の罪悪感はあっても、自分の「正しい」と思う信念に従って行動出来る人のどちらかでなければとても長続きは出来ません。

前者の場合には性格が多少ねじ曲がっていたり、人を傷つけることに対して鈍感な人であることが多いです。

また後者の場合には、単純に相手を陥れる意味でタレコミを行うことはそう多くはありません。

例えば情報収集の対象となる相手が悪いことをしていたり、影で犯罪をしていたりと、法律や道徳、モラルなどに反する行為をしている時には堂々と「自分は間違いを世間に露呈させるのが使命だ」という気持ちでタレコミを行います。

そのため、人を不幸にさせる罪悪感を、「自分は正しいことをした」と思うことによって和らげているのです。

しかしどんな人でも、本当に相手の気持ちが理解出来ない人でない限り、大なり小なり必ず罪悪感を覚えるでしょう。

特に、タレコミを行ったせいで、対象となる人物だけでなく、その家族など周りの人間まで何らかの被害に巻き込まれた場合には、それを見て何も感じない人はよほどいないでしょう。

周りから変な目で見られる

探偵業は、基本的に人から調査を依頼されて行う仕事です。

そのため、何かあっても「自分が好きで行ったわけではなく、あくまでも依頼された仕事をしただけだ」と言い訳が通りますし、世間もそのように見ています。

そのため、探偵業を嫌う人も中にはいますが、大抵の人はそこまで探偵の仕事に対して嫌悪をすることはありません。

しかし、タレコミの場合には、「自分はタレコミをしている」と言えば周りの人は変な目で見るか、嫌悪の感情を顔に滲ませることが多いです。

タレコミは探偵とは違い、陰でこそこそと暗躍し、タレコミをされた側が不幸になるケースも少なくはありません。

そのため、一般の人たちもタレコミに関しては嫌なイメージを持っていることが多く、「自称タレコミ屋」を名乗る人物がいれば悪い噂をして近づかないか、小馬鹿にすることが多いでしょう。

それほどタレコミは世間から良くないイメージが定着しています。

大事件を引き起こすことも

ささいなタレコミが、思わぬ大事件を引き起こすこともあります。

本人はほんの小さな犯罪をタレコミで暴いたつもりが、実はそれがもっと大きな影の黒幕と繋がっていて、そこからタレコミをした自分のことを黒幕が探し回る、などというドラマのような展開が実は存在していることもあります。

また、一人の人間のちょっとした悪事をタレコミした結果、その人物は世間から責められるのに耐えかねて自殺をしてしまい、また残された家族も世間から冷たい目で見られ、まともには生活していけなくなり、どんどん破滅してしまうといったことも実際にはあるでしょう。

そうなるともはや「ちょっとタレコミをした」程度では済まなくなってしまいます。

たった一つの秘密を暴いたことで、後に大きな事件や悲劇を生むこともあるのです。

タレコミをした人物がもしも感情豊かな人物であった場合に、自分のしたことが大きくなってしまえば当然罪悪感に押しつぶされてしまうでしょう。

後々巻き込まれる

例えばある人物の薬の売買を目撃して、その情報をタレコミするとします。

通常であればその人物が薬を売買したという事実だけが問題に上がるはずですが、もしその場に思わぬ大物も存在していた場合、その大物は自分がその場にいたという事実を隠蔽するために、タレコミをした人物を探し出して誘拐するなり、暴力沙汰を起こして脅すなりという事件に発展する可能性もないとは言い切れません。

タレコミをする人は、常に第一線の現場に出て行く必要があります。

しかしその現場は常に必ずしも安全というわけではありません。

日本国内でさえ、危険な場所はたくさんあります。

自分がタレコミを行った結果、相手から思わぬ報復に遭い、自分だけではなく自分の家族まで巻き込まれてしまう、などと悪夢のような展開も無いとは言い切れないのです。

それほどタレコミを行う側も、リスクを背負っているのです。

仇となって自分に返ってくる

自分がタレコミをしたことが、後に仇となって自分に返ってくることもあります。

特にタレコミをされた人は、自分の名誉や自尊心を酷く傷つけられた末に、その屈辱を晴らすためにタレコミをした張本人に対し、同じような仕打ちをして復讐することも少なくはありません。

一度陥れられた人間の執念とは、それほどに底深く粘着質なものでもあります。

のほほんと生活しているすべてを暴かれて、同じように自分の後ろめたい情報を世間に公表されてしまうおそれもあるため、タレコミを行う人はそれだけの覚悟を持つ必要があります。

タレコミは美徳ではない!(まとめ)

タレコミを行うことは時に正しい情報を世間に公表し、真実を暴く必要な行為でもあります。

しかしやはり、陰でこそこそと人の事情を探ってはそれを売り渡して儲けるという行為は、世間一般から見れば嫌われ、疎まれてしまうことでもあります。

タレコミを行っている人たちにはそれぞれの事情というものがありますが、好き好んで自らタレコミを行うような道を進むことはおすすめしません。

どんなに真実を追求しているからといって、タレコミという行為は決して美徳ではないのです。