タレコミをすることで生活をしているという人も中にはいます。
しかし、タレコミのメリットは多いかというと、そういうわけではありません。
例を挙げれば、たったの2つになります。
お金が貰える
タレコミをすることで、お金を貰うことが出来ます。
例えば探偵の場合は依頼主から頼まれた人物について一通りの調査を行います。
その結果と調査にかかった費用などを依頼主に請求することで仕事が成り立っています。
タレコミをする人は堂々と「探偵業」と称して行動しているわけではありませんが、その行動自体は探偵の仕事と似通っている部分があります。
個人で今話題になっていたり、特定の人物の情報を探ったりして、それを自ら警察や報道関係者へ売り込むタイプのタレコミ。
誰に頼まれたわけではなく、自分でお金を貰うために自分で目星をつけた犯罪者や有名人を追って随時新鮮で正確な情報を手に入れます。
そして手に入れた情報を警察や報道関係者へと提供することで感謝の形としてお金を貰っています。
ですが、大抵はその情報の信憑性がしっかりとしていないと情報提供者に信用してもらうことが出来ません。
そのため、自分から進んでタレコミを行う場合には、写真などの確かな証拠がないとそもそも受け取ってもらえる可能性が低いです。
それに対して、元々警察や報道関係者との繋がりを持っているタレコミ屋の場合には、予めどの人物について調べて欲しいのかを依頼された上で調べることが多いです。
そして頼まれた人物についての調べた情報を提供することで、謝礼としてお金を受け取っています。
自分が有利にたつ
自分と敵対する相手や気に入らない相手に関する密かな情報を入手して、それを第三者へとタレコミをすることで自分が有利に立つことが出来ます。
例えば財政界の大物や芸能人など、いわゆる有名人同士で敵対している場合に、自分が密かに人を使ってライバルの情報を収集させます。
そして、手に入れた相手にとって不利な情報を警察や報道機関へとばらまくことで相手を失墜させます。
そうしてライバルを蹴落とし、自分が有利に立つ展開の裏側では、こうした情報屋を使ったタレコミ合戦などが行われている可能性も少なくはありません。
時折ニュース番組で、芸能人の密会や薬に関するスクープが取り沙汰されることがあります。
こうしたスクープが発覚する過程で誰かがタレコミをしていたということも十分に考えられます。
また、有名人以外でも、大手企業や中小企業の会社内で、相手を蹴落とすためにタレコミ・・密告を行う場合もあります。
学校内での生徒から教師に対する密告などの規模のほんの小さなものに関しては、タレコミというよりは、「ちくり」「いいつけ」に分類されます。
タレコミをするデメリット5つ
タレコミをするメリットは少ないですが、反面デメリットはたくさんあります。
そもそもが、タレコミという行為自体が相手を蹴落としたり、陥れたりする行為に繋がります。
良いイメージを持つという人は少ないでしょう。
また、例え人に頼まれて行ったタレコミであっても、結果的に自分がタレコミをしたせいで相手が破滅してしまった場合などもあります。
本来ならば生まれることのなかった争いや諍いの連鎖を引き起こしてしまう可能性も十分に考えられるのです。
罪悪感を感じる
タレコミを行うことは、多少なりとも罪悪感を生みます。
それはタレコミという行為自体が、相手を不利にさせたり破滅させたりする結果に繋がりかねないからです。
そして実際に、自分が情報を提供した結果相手が破滅の道を辿ることになってしまった場合。
例えそれが正義の感情に基づいて行われた行為であっても、誰しも後味の悪さや罪悪感を覚えることはあります。
もし、タレコミを生業とする人がいるのであれば、それは自分のタレコミによって他者を陥れてもまったく平気な人。
もしくは、多少の罪悪感はあっても、自分の「正しい」と思う信念に従って行動出来る人のどちらかでなければとても長続きは出来ません。
前者の場合には性格が多少ねじ曲がっていたり、人を傷つけることに対して鈍感な人であることが多いです。
また後者の場合には、単純に相手を陥れる意味でタレコミを行うことはそう多くはありません。
例えば情報収集の対象となる相手が悪いことをしていたり、影で犯罪をしていたりと、法律や道徳、モラルなどに反する行為をしている時には堂々と「自分は間違いを世間に露呈させるのが使命だ」という気持ちでタレコミを行います。