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タレコミをするメリットとデメリット!(続き3)

そのため、人を不幸にさせる罪悪感を、「自分は正しいことをした」と思うことによって和らげているのです。

しかしどんな人でも、本当に相手の気持ちが理解出来ない人でない限り、大なり小なり必ず罪悪感を覚えるでしょう。

特に、タレコミを行ったせいで、対象となる人物だけでなく、その家族など周りの人間まで何らかの被害に巻き込まれた場合には、それを見て何も感じない人はよほどいないでしょう。

周りから変な目で見られる

探偵業は、基本的に人から調査を依頼されて行う仕事です。

そのため、何かあっても「自分が好きで行ったわけではなく、あくまでも依頼された仕事をしただけだ」と言い訳が通りますし、世間もそのように見ています。

そのため、探偵業を嫌う人も中にはいますが、大抵の人はそこまで探偵の仕事に対して嫌悪をすることはありません。

しかし、タレコミの場合には、「自分はタレコミをしている」と言えば周りの人は変な目で見るか、嫌悪の感情を顔に滲ませることが多いです。

タレコミは探偵とは違い、陰でこそこそと暗躍し、タレコミをされた側が不幸になるケースも少なくはありません。

そのため、一般の人たちもタレコミに関しては嫌なイメージを持っていることが多いのです。

「自称タレコミ屋」を名乗る人物がいれば悪い噂をして近づかないか、小馬鹿にすることが多いでしょう。

それほどタレコミは世間から良くないイメージが定着しています。

大事件を引き起こすことも

ささいなタレコミが、思わぬ大事件を引き起こすこともあります。

本人はほんの小さな犯罪をタレコミで暴いたつもりが、実はそれがもっと大きな影の黒幕と繋がっていた。

そこからタレコミをした自分のことを黒幕が探し回る、などというドラマのような展開が実は存在していることもあります。

また、一人の人間のちょっとした悪事をタレコミした結果、その人物は世間から責められるのに耐えかねて自殺をしてしまう。

また残された家族も世間から冷たい目で見られ、まともには生活していけなくなり、どんどん破滅してしまうといったことも実際にはあるでしょう。

そうなるともはや「ちょっとタレコミをした」程度では済まなくなってしまいます。

たった一つの秘密を暴いたことで、後に大きな事件や悲劇を生むこともあるのです。

タレコミをした人物がもしも感情豊かな人物であった場合に、自分のしたことが大きくなってしまえば当然罪悪感に押しつぶされてしまうでしょう。

後々巻き込まれる

例えばある人物の薬の売買を目撃して、その情報をタレコミするとします。

通常であればその人物が薬を売買したという事実だけが問題に上がるはずです。

しかし、もしその場に思わぬ大物も存在していた場合、その大物は自分がその場にいたという事実を隠蔽するために、タレコミをした人物を探し出して誘拐するなり、暴力沙汰を起こして脅すなりという事件に発展する可能性もないとは言い切れません。

タレコミをする人は、常に第一線の現場に出て行く必要があります。

しかしその現場は常に必ずしも安全というわけではありません。

日本国内でさえ、危険な場所はたくさんあります。

自分がタレコミを行った結果、相手から思わぬ報復に遭い、自分だけではなく自分の家族まで巻き込まれてしまう。

などと悪夢のような展開も無いとは言い切れないのです。

それほどタレコミを行う側も、リスクを背負っているのです。

仇となって自分に返ってくる

自分がタレコミをしたことが、後に仇となって自分に返ってくることもあります。

特にタレコミをされた人は、自分の名誉や自尊心を酷く傷つけられた末に、その屈辱を晴らすためにタレコミをした張本人に対し、同じような仕打ちをして復讐することも少なくはありません。

一度陥れられた人間の執念とは、それほどに底深く粘着質なものでもあります。

のほほんと生活しているすべてを暴かれて、同じように自分の後ろめたい情報を世間に公表されてしまうおそれもあるため、タレコミを行う人はそれだけの覚悟を持つ必要があります。

タレコミは美徳ではない!

タレコミを行うことは時に正しい情報を世間に公表し、真実を暴く必要な行為でもあります。

しかしやはり、陰でこそこそと人の事情を探ってはそれを売り渡して儲けるという行為は、世間一般から見れば嫌われ、疎まれてしまうことでもあります。

タレコミを行っている人たちにはそれぞれの事情というものがあります。