その意味をしっかりと理解していないと、間違いの内容を正しく理解する事が出来な意かもしれません。
間違って居る事はなんとなく理解する事が出来るものの、『逆』なのか『全く間違っているのか』その辺りの事をハッキリとさせる事が出来ないでしょう。
言葉の意味を知らないと、時に自分にとって不利益な事になってしまう場合もあります。
その為、言葉を知る事は、自分自身を助ける事にも繋がるのです。
今まであまり言葉に対して興味をもって居なかった方も、少しずつ言葉の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
あべこべの由来
あべこべは元々江戸時代から使用されている言葉であり、漢字で書くと「彼辺此辺」もしくは「彼方此方」となります。
漢字に使用されている『彼』という言葉は、古語で遠くを指す指示語です。
逆に『此』という言葉は、同じ指示語でも近くを指す言葉で、『これ』という風になります。
その為、蓋痛合わせる事によって、あべこべの意味を表しているのです。
この言葉からもわかるように、元々は『逆』という意味では無く『あっちの方』『こっちの方』という意味が込められた言葉でした。
それがいつの間にか形を変えて、『逆』という意味として多くの方に広まって行ったのでしょう。
あべこべの昔からの意味を知っている人からすれば、今の使い方はどこか違和感を感じる事もあるかもしれないでしょう。
ですが、言葉は生き物です。
月日を重ねるごとにどんどん形が変化して行く事は決してめずらしい事ではありません。
その為、私たちはその変化に対応する為にも、常に言葉に敏感で居なければなりません。
それが出来るかどうかによって、言葉の変化について行く事が出来るかどうかという大きな差になってくるのでしょう。
あちらべこちらべが由来
元々あべこべという言葉は、「あちらべこちらべ」という言葉として使用されていました。
意味も今の様に、『逆』と言うものでは無く「あっちのほう、こっちのほう」というニュアンスの違う物でした。
その言葉がいつの間にか略され「あべこべ」として浸透して言ったのでした。
このように、日本語の中には最初の言葉とは形が変わってしまう事はめずらしい事ではありません。
今の若者達が言葉を短くする事について不快感を示す大人も大勢居ますが、突き詰めて行けば日本人は江戸の時代から言葉を縮める事が好きだったようです。
その為、言葉を縮めたり新しい言葉を作り出す事は日本人としてのサガなのかもしれません。
あべこべの使い方
ここで『あべこべ』と言う言葉の使い方についてご紹介させて頂きました。
しかしながら、意味を理解する事は出来ても、いざ実践と思うとなかなか上手く行かない物です。
その為、ここからは実戦で役立ちそうな言葉をいくつかご紹介させて頂きます。
今まで話の流れで出てくる言葉に、なんとなく反応してきた方も、今回をきっかけに今後の会話の参考にしてみてはいかがでしょうか。
あべこべなことを言う
これは正にオーソドックスな言い方でしょう。
あべこべな事を言うと言う事は、反対の事を言っている。
天邪鬼だ。
などという意味に解釈する事が出来ます。
会話の中で、『あべこべ』だねと言われるような事があれば、どこかずれて話をしていると言う事なのかもしれません。
大きな勘違いをする前に、相手の話をもう一度良く聞いて見てはいかがでしょうか。
位置があべこべだ
あべこべという言葉が良く分かる言葉です。
これはそのまま『位置が逆だよ』という事でしょう。
あべこべというより、逆だよと伝えた方が効率的な気もしますがそれをしないのが日本語なのかもしれません。