あえて周りくどい言い方をして、相手を気づ付けないようにしているのです。
この様に日本人はオブラートに包んで話をする事を得意としています。
良い事なのかどうかは難しい所でもありますが、それだけ奥ゆかしいと思えば、それもまた良いのかもしれません。
スーツの上下があべこべ
スーツは時として似ている柄のものがあります。
その為、それを時には間違て着てしまう事もあるのかもしれません。
こんな失敗はそうそうあるものではありませんが、もしあったとするならば相当恥ずかしいと感じる事でしょう。
そんな、相手が恥ずかしいと感じるような指摘には『あべこべ』という意味が周りくどい言い方をした方が相手を気づ付けずに話をする事も出来るのかもしれません。
スーツの上下などに限らず、靴を間違えてしまったり靴下を間違えてしまったり。
ついうっかりというミスは誰にでもある物です。
それを『逆だよ』と的確に注意されるよりはオブラートに包んで注意された方が、なんとなく恥ずかしい気持ちを緩和する事が出来相手の話を冷静に聞く事が出来るようになるかもしれません。
もし誰かに何かを注意する時は、使用する言葉を冷静に判断することで周りを気づ付ける事無く、的確に話をする事が出来るでしょう。
まるであべこべな答えだ
人と会話をしていると、時としてその人が何を話しているのか分からなくなる時があります。
自分の意見と全く正反対な話をしてくる時は、理解に苦しむ時もあるでしょう。
そんな回答を言われると、思わず『あべこべな答えだな』と感じてしまうものです。
人間は例え同じような環境で育ったとしても考え方は人それぞれです。
その為、自分と全く同じ考え方をする人に出会える確率など皆無に等しいでしょう。
ですから、違っていて当たり前なのです。
違って居るからこそ、面白いとも言えるでしょう。
その事をきちんと理解する事が出来れば、あべこべな回答もまた面白いと感じる事が出来るかもしれません。
あべこべな結果になった
何か課題があった時、人は結果を想像する生き物です。
ですが、その想像が必ずしも当たるとは限りません。
むしろ外れる事の方が当たり前でしょう。
その為、自分が考えていた結果と違う結果になった時、人は『あべこべな結果になった』と思うのかもしれません。
しかしながら、少し考えてみてください。
人生が、自分の思った通りに全て運んでしまっては面白くないとはおもいませんか?何が起こるか分からないからこそ、楽しむ事が出来るのです。
その事を良くふまえ、思い通りに行かない人生もまた楽しいと思えるような心境までたどりついてみてはいかがでしょうか。
前後ろがあべこべ
この使い方は、どちらかと言えば年配の方がする使い方でしょう。
最近の若い方は、そもそも『あべこべ』という言葉を使用しません。
普通に『逆』と言い切ってしまうからです。
ですが、年配の方々はまだまだこういった昔ながらの日本語を使用しています。
その為子供たちにこの言葉を使用しても伝わらず、お互い頭に?が浮かんでしまう事もあるかもしれません。
古いものが、すべて良いとは限りません。
ですが、日本の文化としてこれらの言葉を残していくことは必要な事でしょう。
その為、自分が使う使わないに関わらず多くの言葉の意味を子供たちにつたえておく事は重要な事なのかもしれません。
子供の理解力は、正にスポンジ並みです。
その時期に沢山の言葉を教えて上げる事も、大人としての大事な行為なのではないでしょうか。