警察庁で働く警察官になる為には、国家公務員採用試験に合格し、更に警視庁に採用されるか、都道府県警察から出向する必要があります。
国家公務員採用試験の難易度も非常に高く、ごくわずかな人数しか選ばれません。
7.弁護士
弁護士はまさに法律のスペシャリストであり、人間関係や企業の間で起こるトラブルやあらゆる事件などの問題解決を目指す職業です。
尚、テレビや映画で登場する弁護士のように、刑事事件を取り扱うケースは現実社会ではそれほど多くなく、実際には民事事件を取り扱う事の方が圧倒的に多いと言われています。
弁護士になる為には、司法試験に合格する必要があり、司法試験を受験する為にはまず、法科大学院の過程を修了するか、司法試験の予備試験に合格する事が必要です。
このどちらかの条件を満たしている場合に限り、司法試験を受験する事ができます。
司法試験も非常に難易度が高いですが、法科大学院の入試試験もやはり難易度が高く、とても狭き門となっています。
尚、既に大学の法学部で学んでいる人は2年制の法学既修者コース、そうでない人の場合は3年制の法学未修者コースを受験する事となります。
また、司法試験予備試験に合格する事で、法科大学院を修了していない人でも司法試験を受験する事ができますが、こちらの試験も非常に難易度が高いと言われており、合格者はわずかです。
上記のどちらかの条件を満たした上で、更に司法試験に合格をしてもまだ弁護士資格は得られません。
弁護士になる為には更なる試練が待ち受けており、司法修習を受けた上で、司法修習生考試に合格する必要があります。
ここまでの過程を終える事で晴れて弁護士資格を取得する事ができ、弁護士事務所で働けるようになります。
8.検察官
弁護士と同じく、検察官もよくテレビや映画などで活躍している姿を観た事がある人も多いのではないでしょうか。
検察官には官名があり、検事総長、次々検事、検事長、検事、副検事に区分されており、検事は検察官の役職名となります。
その中でも、検事総長、次々検事、検事長は最高検察庁と高等検察庁などの職員たちを指揮するリーダーという立場にあたります。
検察官の仕事は刑事事件で犯罪者を起訴するかどうか決める役目があります。
刑事事件の捜査において起訴、または不起訴をするべきかを判断した後、もし起訴が必要であると判断した場合は裁判の執行を指揮します。
検察官になるには、弁護士と同じく法科大学院を卒業する事が求められる為、大学から法科大学院への進学する事は必須条件となります。
しかしながら、その後の司法試験に合格をするだけでは検察官にはなれず、司法研修所での成績や二回の司法修習試験の成績が優秀でないと、検察官として採用される事は難しいと言われています。
9.研究者
研究者と一言で言っても活躍の場は幅広く、例えば電化製品などの製品開発を行ったり、医療機器メーカーでは、生体研究などを行ったりと企業で働く研究者もいれば、公的機関や非営利活動団体の研究者などがあり、更に大学教授も研究者となります。
そして、一般的にはどの研究職も大学院へ進学する事となっています。
大抵の民間企業には研究開発部門が設けられており、大学院を修士で卒業した人を採用しているケースが多いようです。
しかしながら、公的機関や大学での研究職に就く場合、博士号を取得している事がほぼ必須条件とされており、短期研究員の任期を経てからようやく正規の研究員になれるのが一般的であると言われています。
尚、大学教授を目指す場合はまず短期研究員としての任期を終え、助教授から准教授、そして最後に教授という流れで段階的に地位が上がっていきます。
それぞれの任期を考慮すると、教授になるまでには最短でも大学院卒業から10年から15年ほどかかるのが一般的です。
10.作家
作家はドラマや映画の原作にもなる物語を創作し、また小説にする仕事をする人です。
最近では、書籍以外にも携帯小説などのインターネット上でで小説を発表する場も増えています。
作家や小説家になるには、特別な資格は必要ありません。
自分の書いた作品が書籍となって世に出ればデビューとなります。
出版社が定期的に主催している、各文学賞に受賞される事が一般的なデビューの流れになっています。
全国の大学や専門学校にある、作家になる為に有利となるような文学やシナリオを書く技術を学び、文学賞に応募しても良いですし、他にも出版社と契約をして自主出版するケースもあります。
そして、最近流行しているのがインターネットを利用したweb小説への投稿です。
実際に、web小説に投稿した作品が出版社の目に止まり、書籍デビューとなるケースもあります。
尚、気になる給料については一般的なサラリーマンとは違い、作家の収入源は主に原稿料と印税となります。
原稿料については、作家によって一枚当たりの金額が変わり、名前が売れている作家になるほど当然金額は高くなっていきます。
印税については、出版された作品が売れる度に入る収入であり、人によって異なるようですがおよそ1割程度が印税となります。