ですが、朝三暮四のほうは目先の違いに囚われて結果が同じことに気づけないことを指します。
なぜ朝三暮四と言われるようになったか。
猿好きの祖公が家計が苦しくなったという事で、「ドングリを朝に3つ、夜に4つに減らしたい」とサルたちに言ったそうです。
そうすると、サルたちは「少ない!」と怒ります。
そこで祖公が「わかった。じゃあ、朝に4つ、夜に3つにしよう。」と提案したところ、サルたちは喜んでその提案を受け入れたのです。
確かに朝は多くもらえますが、夜に減らされているので結果的にサルたちのえさの量は少なくなっています。
でも、猿は朝に4つドングリがもらえるとの目先のことで喜んだのです。
反対語
では、朝令暮改との反対語を見ていきましょう。
首尾一貫
「しゅびいっかん」については聞いたことがある人も多いことでしょう。
この首尾一貫は主に方針や考え方のことを指し、初めから終わりまで全くブレがないことを指します。
常に考えが筋が通っていることを言うのです。
やはりこのような生き方ができる人はかっこいいなと思いますよね。
幼稚園時代の幼馴染にも当時から「保育士になりたい」と言っていて、大人になって会ってみたら本当に保育士になっていた子がいました。
著者のように考えがコロコロ変わり、結果的に主婦に収まっている人とは違うなと感心したものです。
終始一貫
「しゅうしいっかん」もまた、終わりも始まりも一貫していることを指します。
こちらもよく日常生活で使われますね。
よく悩みごとの掲示板を見たりすると「終始一貫して結婚に反対している母」などという内容で相談されていたりするなど、それほどになじみ深い言葉です。
先ほども触れたように、終始一貫もしてない著者が唯一終始一貫したことは、母と(母の)男友達の付き合いを断固反対したことくらいです。
いかに終始一貫していない人生なのかがうかがえてしまいますね(汗)。
朝令暮改のメリット
朝令暮改というと「コロコロ変わる」というようなネガティブなイメージで取られることがあります。
でも、やはりどんどんと変わりつつあるこの世の中ですので、一度決めた方針を変えざるを得ない場面はいくらでもあります。
具体例を挙げると、日本はカジノが禁止されているのは非常に有名ですね。
ただ海外でカジノをすることに関して言えば特に禁止されていません。
でも昨今、インターネットを使ったオンラインカジノなるものがあります。
拠点は海外だけど、日本に居ながらにしてプレーができます。
このカジノ禁止令を出した時に、まさかインターネットが発展して、日本に居ながらにしてカジノができるとは想定されていなかったのです。
ですので、どんどんと決まりが変わることも悪いことばかりではありません。
では朝令暮改のメリットを見ていきましょう。
PDCAサイクルが短くなっている証拠
「PDCAサイクルとは何ぞや?」からですね。
「plan(計画)-do(実行)-check(確認)-act cycle(改善)」の頭文字のことです。
やはり経験豊かという事であれば話は別かもしれませんが、人間の頭で考えられることは限りがあります。
いろいろと臨機応変に対応できる方も多くいます。
そのような方はいろいろな場面を経験しているからともいえます。