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閉所恐怖症の人の症状を紹介します(続き3)

そして、それは長い間続きます。

ある時は大丈夫でも、急に過去の経験がフラッシュバックして症状が現れてしまうこともあるのです。

閉所恐怖症は、このトラウマになるような体験がもとで引き起こされることもあります。

閉所恐怖症になりやすい体験としては、スキューバーダイビングで酸欠になったり、溺れそうになったり、トランクに入ったり、電車などの乗り物で事故にあってしまったことなどがあげられています。

そのような辛い経験が恐怖症となってでてしまうのは大変悲しいことですし、今更どうすることもできない無力感に教われるかもしれません。

しかし、過去の出来事は変えることはできなくても、今の考え方は変えることができます。

過去の出来事に正確な知識と、克服したいという思いで取り組むなら、すこしずつでも症状は改善されていくので、希望を捨てずに取り組むようにしましょう。

特に幼少期に経験した場合

子供の時、親はあなたをどのようにしかっていましたか?「押し入れに入れられた」「自分の部屋から出してもらえなかった」と言われる方もいらっしゃいます。

そうのような方が、狭い所や、暗い所、すぐに出れない状況を「怖い」と感じてしまうのも無理もないことかもしれません。

もちろん親は、子供に害の及ばない範囲で、教育としてそのようなことをしたのだと思いますが、感受性の豊かな子にとっては、大人が思い以上に恐ろしい体験となることは想像できます。

しかもそれが繰り返し行われていたとしたら、脳がこの状況は恐怖だと認知するようになってしまいます。

それがトラウマとなり、大人になっても狭い場所や暗い場所で、恐怖を感じてしまう閉所恐怖症となってしまうのです。

遺伝や元々の素質も関係してくる

原因不明で閉所恐怖症が発症した場合は、遺伝を疑うかもしれません。

しかし、閉所恐怖症自体は、遺伝で子供や孫に伝わることはありません。

そうではなく、恐怖や不安を感じやすい素質が似るということです。

生真面目な家系は真面目、心配性の家は心配性の人が生まれやすいというのは、DNAにプラスして育てられ方も関係します。

分かりやすく考えると、親が犬を怖がって、近づくと危ないと子供に教えれば、その子供は怖いものとして犬を認識します。

しかし、親が可愛いね、ちゃんと接すれば何もしないよとおしえれば、子供にとって犬は、恐怖の対象ではなくなります。

身体的な特徴としては、不安を感じるは、脳の扁桃体という場所や、セロトニンという物質が関係しているそうです。

ですから閉所恐怖症の方は、この扁桃体の働きが強いとも言われています。

不安や恐怖を感じやすい素質がある場合

心配性や、神経質、または完璧主義という素質がある方が恐怖症になりやすいということは「性格的要因」のところで考慮しましたが、心が繊細で、周囲のできことに敏感であったり、些細なことでも気になってしまう素質がある方は、不安を自分で大きくしてしまいがちです。

閉所恐怖症の人の症状とは

不安や心配と言う心の状態は、身体に表れます。

閉所恐怖症と診断されるのは、日常生活を送ることが困難になるとか、生活に支障をきたすというレベルでの恐怖心ですので、狭い所に入ると息苦しくなるとか、電車に乗ろうと考えただけで、心臓がバクバクしてくるなど身体に表れます。

また、日焼けカプセルに入ったらけいれんを起こしたなど、身体に症状として表れたことがきっかけで、恐怖症であることを自覚された方もいらっしゃることでしょう。

症状の程度は人それぞれですが、これから代表的な症状を見ていきましょう。

動悸がする

動悸とは、心臓の脈動が自分で感じられる状態を指します。

しかも他の人が見て分かるものではなく、自覚症状で、自分が感じるものです。

動悸がした時の表現で、心臓がバクバクしたり、ドキドキすると使いますが、心臓が動く音が聞こえたり、振動が響くような感覚になります。

だからといって、必ずしも心拍数が上がっていたり、脈が速くなっているわけではないようです。

しかし、動悸と速い脈が同時に生じたら危険なので、もし、心臓がドキドキするように感じたら、手首の関節の少し下に、反対側の手の人差し指と中指をあてて脈を測ってみることをおすすめします。

胸の痛みや息苦しさ

胸の下には、心臓や肺といった重要な臓器があるので、痛むと心配になるかもしれません。

それらの臓器に異常がある時にはもちろん痛みとなって表れますが、臓器の問題ではなく、精神的なことが原因で胸が締め付けられるように痛く感じることもあります。

恐怖心を強く感じることで、パニック発作がおき、過呼吸になったりすると、息苦しさを感じますし、呼吸困難で酸素が上手に取り込めないと、ポンプの役割を果たしている肺や心臓に痛みを感じることがあります。

過呼吸になる

強いストレスを感じるなどメンタル的な要因で、脳内の呼吸中枢が刺激され、普段よりも多い数の呼吸を、短いスパンで繰り返してしまい、息苦しさを感じる状態を過呼吸と呼びます。