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閉所恐怖症の人の症状を紹介します(続き4)

つまり過呼吸の原因は、短い時間に、早くて浅い呼吸を繰り返してしまうのことなのです。

そのようにして息をたくさんしすぎてしまうと、血中の酸素量が過剰に多くなり、逆に二酸化炭素が減りすぎて、胸が苦しくなったり、手足がしびれるという症状にも繋がります。

過呼吸になると、ビックリして息をたくさん吸おうとしてしまうのですが、それは逆効果です。

本人が息を吸えていない感覚に陥っているだけで、実際は、据えているのです。

ですから、酸素ではなく、二酸化炭素が不足しているから起きている症状だということを覚えておきましょう。

対処法としては、胸に手を当てて、呼吸のスピードを意識的に下げるようにすること、息を吐くことに集中することなどがあります。

過呼吸は命に関わることはまずありませんので、落ち着いて、正常な状態に戻すことを心がけましょう。

過呼吸になった時の対処法として、昔から有名なのが「ペイパーバック法」と呼ばれる、紙袋やビニール袋を口にあてて息をするという方法です。

ドラマなでご覧になった方も多いでしょう。

しかし、現在では推奨されていません。

なぜなら、酸素濃度を測らずに行い、二酸化炭素が多くなりすぎると、めまいや頭痛、吐き気や意識障害をおこすことがあるからです。

ですから、以前に見たことがあるからとこの方法を使うのではなく、最新の情報に基づいて、正しい対処法で症状を抑えましょう。

周りの人が過呼吸をおこした場合も、落ち着いて、背中などに手を当てて、ゆっくり吐くように指示し、吐いている秒数をカウントしたり、「苦しいですか?」「大丈夫ですか?」と話しかけて、過呼吸をおこしている人に答えてもらうようにするのも良い方法だそうです。

なぜなら、答えている間は呼吸を止めるので、二酸化炭素が上がるやすくなるからです。

体のしびれやけいれんなど

過呼吸は、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れてしまい、二酸化炭素の濃度が低下したことで引き起こされています。

それで身体は、いったん呼吸を停止しようと働くのですが、本人は息苦しさを感じているので、必死に呼吸をしようとしてしまいます。

この身体の反応と、本人の意識のズレが混乱を招いて、発作がおきてしまうのです。

それで、身体がしびれるように感じたり、実際に痙攣をおこしてしまうのです。

そうなると余計に焦ってパニック状態になってしまう人が多いですが、普通の発作は、10分〜30分で収まります。

大切なのは、冷静に、落ち着いて、息を吐くことに注意を集中して呼吸を整えれば、身体のしびれや痙攣も収まっていきます。

吐き気がする

胃腸炎やウィルスに感染していたり、食中毒になった場合は、強い吐き気を催し、実際に嘔吐してしまうと思います。

これは、身体から悪いものを出そうとする、防御機能が働いている証拠ですので、無理に止める必要はないと言われています。

また二日酔いや乗り物酔いでも吐き気を感じます。

しかし、そのような原因ではなく、ストレスや恐怖症で吐き気を感じる場合もあるそうです。

そのような場合は、立て続けに吐き気を催すと言われています。

このような心因性の吐き気は、自律神経やホルモンバランスが乱れること似よって引き起こされる、とてもデリケートなものだそうです。

さらに、強い吐き気を感じることがストレスとなって、さらに吐き気を催してしまうという悪循環にも陥るそうです。

ですから、精神的に辛い状況をできるだけ早く取り除いてあげるようにしましょう。

閉所恐怖症の方は、吐き気を感じた場所からすぐに退出したり、移動手段を変えたりとストレスとなっていることを取り除くことによって対処するようにしましょう。

実際に嘔吐をすることはあまりない

吐き気を感じるからと言って、必ずしも嘔吐するわけではありません。

心因性の吐き気を「心因性嘔気」「神経性嘔気」と言いますが、胃の上の方から喉にかけてムカムカした感じが続き、実際に嘔吐することはないが、吐き気だけが続くという特徴があるそうです。

そのような場合、身体ではなくメンタルのケアを必要としているサインですので、身体が楽になる姿勢になりリラックスし、神経を落ち着かせることが役立ちます。

また、深呼吸して自律神経のバランスを整えたり、気持ちをほぐすことも効果的です。

または、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうことも、心を軽くするのに良い方法でしょう。

めまいがする

不安や恐怖心がめまいを起こすことがあります。

めまいがすると、頭がボーットしたり、吐き気を催したり、耳鳴りがしたりします。