さらに、骨や脳の大病を疑って、ますます心配になったり、病院を転々とし検査をたくさんするなど、様々なトラブルも起きてしまいます。
さらに、いつめまいが起こるのか分からないので、人ごみに出ることに困難を覚えることもあるでしょう。
ですから、日常生活を送るのが非常に大変になってしまいます。
めまいの症状としては、「ふわふわする」とか、「ぐるぐるまわる」など人によってニュアンが違うようですが、大きく分けて4つあります。
一つ目は、「回転性」のめまいで、自分や周囲がグルグル回っているように感じ、まっすぐ歩けない。
二つ目は、「非回転性」のめまいで、自分や周囲がフワフワとういているように感じたり、揺れているように感じます。
三つ目は、「平行失調」で、歩行中にふらつくように感じたり、バランスを崩したり、左右にゆれたりすることによって表れます。
四つ目は、「立ちくらみ」で、立ち上がった時に、目の前が真っ暗になったように感じます。
一概には言えませんが、ストレスや恐怖症などの精神的なことめまいが起きる場合は、二つ目の非回転性や、四つ目の立ちくらみタイプが多いと言われています。
立っていられないほどになることも
現代社会はストレスで満ちています。
閉所以外にも、恐怖症の方がプレッシャーを感じたり、ストレスを感じる状況がたくさんあります。
さらに、過労や睡眠不足などの生活習慣の乱れや、偏った食生活などで、自律神経のバランスが崩れてめまいがおきたり、憂鬱な気持ちになったりします。
ですから、めまいの原因を全て、閉所恐怖症と決めつけないことも大切です。
さらにめまいは、脳への血液の流れが滞っていたり、耳の病院など深刻な健康上の問題が関係していることもあります。
ですから、めまいが続いたり、たっていられないほどに強いものの場合は、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
症状は人それぞれ
幾つかの閉所恐怖症によって引き起こされる症状を見てきましたが、どの症状がでるか、またどれほどの頻度で起こるか、さらにはどれほどのレベルになるかは人それぞれです。
一人として同じ症状の人はいません。
ですから、自分はおかしいとか、深刻すぎるなどと勝手に判断して落ち込まないようにしましょう。
また、これらの症状が出ないから、自分は閉所恐怖症ではないと結論づけることもできません。
狭い所や暗い所、また閉じ込められているように感じた時に、自分がとても辛いとかんじるならば、恐怖症である可能性もあります。
恐怖症の症状は、自覚症状であることがほとんどなので、人に分かってもいずらい病気です。
ですから、自分で自分を大切にしてあげましょう。
そして精神科医や、経験あるカウンセラーや、本当に信頼できる家族や友人と一緒に改善への道を歩む始めることをおすすめします。
まとめ
今回は、閉所恐怖症に焦点を当てて考えることができました。
閉所恐怖症になる原因もさまざまでしたが、押し入れなどの狭い所に閉じ込められたなどの体験が、トラウマとなって引き起こされる場合もあります。
ですから、自分自身に対しても、他の人に対しても、恐怖症になりやすい要因を作り出さないように気をつけることもできますし、子供が閉所が苦手にならないように、会話や態度に注意して接することもできるでしょう。
また、自分が心配性だと思われる方は、できるだけ楽観的な見方や考え方を、日頃の生活でするように訓練することによっても、恐怖症になることを防ぐことができますし、すでに恐怖症で苦しんでおられる方もその症状を改善するためになります。
環境を整え、心を訓練することは、すべての病気に対処す最善の方法です。