噂されるとクシャミが出る
くしゃみをすると「あ、誰かが自分の噂をしているな」なんて言うこともありますよね。
噂をされているとくしゃみが出る、というジンクスです。
なぜそのようなことが言い伝えとして残っているのかというと、昔の日本ではくしゃみは魂が抜ける、と言われていたそうです。
それは、くしゃみをしている人(多分風邪を引いている人)が、そのまま死んでしまったというケースが多かったせいだといわれています。
それで、くしゃみにはよくないイメージがついていて、悪霊や呪いの力と考えられていました。
くしゃみをする=誰かの呪い、という考えが、誰かが噂しているというように変化していったと考えられています。
くしゃみを1回すると、誰かがあなたを批判しているまたは褒められてる、2回は笑われている、3回すると誰かから好かれている、4回していると風邪を引いているというように言われていたりするようです。
古来のくしゃみに対する考え方が、ジンクスを作り上げていたわけですね。
抜けた歯を投げると丈夫な歯が生える
小学生のとき、歯が抜けると「屋根の上に投げた?」なんて聞かれることもありましたよね?
「なんで?」って言ったら、「そうすると縁起がいいらしいよ」と言われた記憶があります。
「上の歯が抜けたら縁の下に投げて、下の歯が抜けたら屋根の上に放り投げると、丈夫な歯が生える」というジンクスは有名です。
歯が健康だと、体も健康だから上手な歯が生えてほしいという願いがあったのでしょう。
もちろん、それは一種のおまじないみたいなもので、そうしなかったからと言って上手な歯が生えないということは一切ありません。
もちろん、歯は一生大切なものなので毎日しっかりとケアして年をとっても自分の歯でものを食べれるようでいたいですけどね。
カラスが鳴いたら誰かが死ぬ
「カラスが鳴いたら誰かが死ぬ」というのも有名な言い伝えですね。
しかし、日常茶飯事鳴きまくっているカラスたちのその存在がなぜ”死”と結び付けられたのでしょうか?
調べてみると、そのジンクスの起源は戦国時代にあるようです。
戦国時代、戦で多くの人が命を落としました。
その血なまぐさい現場では、死体をつつくカラスの姿がたくさんあったようです。
それで、カラスが不吉な存在として脳裏に焼き付いた人たちが、語っていったといわれています。
確かに今でもカラスは、道路などに死骸となっている動物の肉をつついています。
お腹は大丈夫なのかな?と思ったことがあるのですが、大丈夫なんですね。
あと、カラスはもう死にそうな動物や人の周りに集まってきて、死ぬのを待っているということもあるようです。
もしかしたら、戦で致命的な傷を負った人たちが息絶えるのを周りで待っていたカラスがたくさんいたのかもしれません。
そのような姿を見て、不吉なイメージが膨らんだものと思われます。
茶柱が立ったら幸せが訪れる
「茶柱がたった!なんかいい事が起こるぞ!」って言いますよね?
これは、かなり確率の低い事が起こった、ということでなんかいい事があるという考えのようです。
茶柱は普通、急須からあまり出てきません。
まれに出てきたとしても、それが立つということはかなり珍しいことなのです。
人生の中で何回もないようなことが、今まさに自分の身に起こったということが、幸せの前触れとして縁起のいいこと、と言われてきたのですね。
さらには、茶柱を一家の大黒柱になぞらえて、大黒柱がしっかりと立つことで、一家に安定や金銭的な幸運が起こるとも考えたようです。
また、柱はずっと宗教の崇拝行為にも用いられてきたもので、力や崇拝の象徴となっていたことから縁起のいいこと、と感じたようです。
四葉のクローバーを見つけるとハッピー
四葉のクローバーは幸せの象徴としてよくモチーフにも使われます。
「四葉のクローバーを見つけるとハッピーになれる」ということで、子供のときには一生懸命に探した記憶がある人も多いことでしょう。
これは、ヨーロッパでも古くから伝わっているジンクスの一つだそうです。