スプリングフックはロープの摩擦を減らすために使用します。
ホースを自分のお尻の位置に合わせてロープをぐっと引っ張ると、自分の体が持ち上がると思います。
これをあまりにも急に行ってしまうと、バランスを崩して鉄棒の柱や地面で頭を打ってしまいますので、必ず気をつけながら力を入れるようにしてみてください。
この実験でなぜ自分が持ち上がるのかというと、ロープのかけ方に秘密があります。
一本のロープを二重にかけて体を吊るして自分でロープの端を持っている状態になるので、最終的には体が4本のロープでぶら下がっている状況になっています。
そうなると、この時一本のロープにかかっている負荷は体重の1/4の重さしかかからないことになるのです。
そのため、自分の体重の1/4を持ち上げる力があれば、体全体が持ち上がるという仕組みになっています。
なかなか文面だけでは伝わりづらいかもしれませんので、実際に一度やってみるといかにこの方法が凄いとかということが理解できます。
今までに感じた事のない感覚で楽しむ事が出来ますし、知恵をうまく使うと難しい事が出来るという事の理解に繋がりますので、試してみてください。
9.水を吸い上げる瓶
この実験では、瓶が水を吸い上げる様子を見ることができます。
また、ろうそくを用いて実験するので、火傷をしないように注意しながら行う必要があります。
用意するものは、アルミ皿、ガラスコップ、プラスチックコップ、プラスチックスプーン、ローソク、食紅、着火ライターです。
まずはプラスチックコップの中に水を入れ、食紅を入れて色をつけてください。
そして次にアルミ製の皿にろうそくを立ててください。
次にアルミ皿に水を入れて、そこに色が付いた水を入れて、ろうそくに火をつけます。
そのあとに、ローソクを覆うようにガラスコップをかぶせます。
これで完成です。
後は時間が経つと水がコップの中に吸い上げられて、ローソクの火が消えていくのを目にすることができます。
なぜこのようなことが起こるかというと、火によって空気が熱せられ膨張します。
そこにコップをかぶせると、空気が少ない状態になっていき、ローソクの火が消えて空気が冷やされていきます。
すると、コップの中の空気の圧力が減っていきます。
そして酸素が燃えて二酸化炭素ができることによって、圧力がさらに減っていき、コップの中の空気の圧力が減り続けることで、コップの外の大気に押されて水はコップの中に入っていくという現象が起きます。
よく考えてみれば分かることですが、実際にやってみると不思議な光景です。
10.塩で結晶作り
次にご紹介するのは、塩で結晶を作るという実験です。
用意するものは、塩400g、水1L、モール、鍋、1.8Lのペットボトル、割り箸、発泡スチロール、新聞紙かタオルです。
まず下準備としてモールを使って好きな形を作って、糸をつけて割り箸にぶら下げておきます。
そして食塩水を入れる容器を作るために、ペットボトルをカッターで約半分に切って、下半分を使います。
そして発泡スチロールに新聞紙を入れて、保温性を高めてください。
鍋に水と塩を入れ、沸騰させてよくかき混ぜながら溶かしていき、塩が全て溶けたら塩を追加していきます。
すると塩が溶けなくなるので、結晶になるまでまぜてください。
その食塩水をペットボトルなどの容器に移して、そこに最初に作ったモールを垂らしておきます。
さらにそれを先ほどの発泡スチロールの箱にいれてください。
そして発泡スチロールに蓋をして、丸1日放置してください。
1日放置したあと、割りばしにぶら下がったモールを引き揚げると結晶が付いています。
この時に水分をよく吸い取り、エアコンの下などにぶら下げて乾燥させることで、より綺麗な結晶が出来上がります。
これは、塩がもう溶けない状態にして放置をすることで、水分が蒸発して塩が透明な立方体の結晶になっていき、ゆっくり温度が下がっていくとより大きな結晶ができるという現象を利用した実験です。
ただ実験をしただけでなく、最終的に出来上がったものを飾ったりすることもできるので、楽しい思い出とお土産が作れると思いますよ。
11.光る液体作り
用意するものは、蛍光ペン、粉末洗剤(蛍光剤が入っているもの)、ブラックライト、15ml程度の小瓶です。