他にも、誰かに優しくされたとしても、「どうせ気まぐれで優しくしているんでしょ」「他に話す相手がいないから、しょうがなく自分のところに来ているんでしょ」ととても後ろ向きに捉えることがあります。
そして相手が自分から離れていくと、「ほらね。わかってたから傷つかないわ」と自分を守ります。
本当に自分と仲良くなりたくて歩み寄ってくれた人もいるのに、卑屈な性格からくる「傷つきたくない」という思いが、さらに自分をどんどん卑屈にしているのです。
5.自分が嫌い
卑屈な人は、こんな卑屈な性格な自分がとても嫌いです。
自分に自信がなく、ネガティブでマイナス思考ゆえに生きづらさを感じている人が多く、こんな自分であることがとてもイヤなのです。
好きで卑屈になっている人は1人もいません。
卑屈な人は生きづらさを人一倍感じているし、このままだと楽しくない、うまくいかないということは頭ではわかっているのです。
しかし、そんな自分を変える勇気がなかなか持てなくて、「今日こそは卑屈から卒業だ!」と張り切っても、結局はいつも通りになっていることは多いです。
こうやって諦めてしまうことによって、より自分に失望してさらに自分を嫌いになってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
6.すぐ諦める
「もういいや、これ以上やっても無駄だ…」「自分には無理だったんだ…」と、すぐに諦めてしまう人っていますよね。
卑屈な人は、これまでの経験則からの思いや、自分の力を信じられずにすぐに投げ出してしまう人が多いです。
必要以上に頑張ってダメだったときの、失望・絶望感をとても恐れているのです。
また、すぐ諦めることによって必要以上に深入りして傷つくのを回避しているというところがあります。
もし諦めずにもっと頑張って、それでも結果としてダメだったときのダメージを恐れているのです。
傷は浅いうちにやめておこうという思いは成長に繋がりません。
7.劣等感を感じやすい
卑屈な人は、自分が嫌いで自分に自信がないので、人より劣等感を感じやすいです。
「どうせ自分なんか」という言葉がお決まりになりつつあるように、自分の存在がちっぽけに思えて悲しくなってしまうのです。
別に周りの人は自分と誰かを比べたりしていなくても、「どうせ『コイツのほうが使えない』と思われているんだろうな」「自分よりあの人のほうが周りから愛されているんだろうな」と勝手に自分で比べて、劣等感を強めてしまうのです。
8.プライドが高い
「なんで自分がこんなことしないといけないのか」「自分はこんなもんじゃない」とプライドが高い人っていますよね。
こんな人は一見卑屈とは縁遠い感じに思えます。
ですが、実はプライドが高い人の中には隠れた卑屈屋が多いのです。
誰かが成功して周りからもてはやされている陰で、「自分だってあれくらいできるよ」「アイツが出来たのはたまたまだろう」とねじれた感情を抱いていることがあります。
そして、このプライドが崩れたときは誰よりも卑屈な性格になる可能性もあります。
過去に数多く成功した経験や栄光を知っているので、その自信やプライドが崩壊するような経験を味わうと何処までも凹んで卑屈になってしまいます。
しかも高かったプライドの名残が邪魔をして、屈折した思考を抱いてしまうこともあります。
9.理想が高い
卑屈な人は、ネガティブながらも高い理想を持っている人が多いです。
仕事にしても、人間関係にしても、自分の描いている理想があり、「そうだったらいいのにな」と思っている理想があります。
それは今の卑屈な自分が嫌いで「なりたい自分」を思い描いているのです。
理想像を抱くこと自体は、自分を成長させるためにはなくてはならないものなのでいいことですよね。
しかし、「どうせ自分なんか」という卑屈な性格が邪魔をしてうまく物事を運ぶことができません。
そして1度壁にぶち当たると、「結局、理想は理想だよね…」と早い段階でめげて諦めてしまう人がほとんどです。
10.嫌味ったらしい
「へぇ…そんなこと出来るんだ。私はダメなヤツだからできないよ」など、何気なく相手に言った言葉などが、人によっては「嫌味ったらしいな」と感じさせることがあります。
自分にそのつもりがなくても、卑屈な人はへりくだったような言い方をすることがあるのです。