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概要とはどういう意味?使い方・例文...(続き3)

単純に資料などを集めて、わかりやすく表記されているものを要覧という言葉で表現する事もできます。

この言葉の意味を理解した上で、意味が似ているという事はわかると思いますが、厳密に言うと全く同じ意味ではありません。

あくまで要覧は文書や資料などを表している言葉なので、概要という言葉とは似て異なる言葉であると理解する必要があります。

概観

次にご紹介する概要の類語は「概観(がいかん)」という言葉です。

概観は、「物事のあらましを見渡すこと、大体のありさま、全体を大雑把に見ること」という意味を表している言葉です。

概観の意味を見てみると、いかに概要という言葉と似ているかお分かりいただけると思います。

まずすぐにわかるのが、概要が持っている意味の中に含まれている「あらまし」という言葉が入っていますね。

それ以外にも、大体のありさまや全体を大雑把に見る事という意味もまったく同じなので、かなり似ている言葉であると考えられます。

概観という言葉の使い方としては、「世界経済の動向を概観する」というように使うことができます。

なので、概要と概観は同じ言葉として代替するにしても、多少文脈は変える必要があるのです。

上手に使いこなせば、たくさんの言葉で同一の表現ができますので、言葉の引き出しが増えます。

会話が上手になる為に必要なスキルですので、この機会に正しく意味を理解して覚えておきましょう。

展望

次にご紹介するのは「展望(てんぼう)」という言葉です。

展望という言葉が持っている意味は、「遠くまで見渡すこと、またはその眺め、社会の動き、人生にいく末などを見渡す事、見通す事」です。

この意味を見ると、風景などに使う言葉として活用される場面が多いと思います。

ですが、概要と似たように使うことも可能です。

例えば、遠くまで見渡す事というのは風景だけではなく、社会の動きなど、ある意味抽象的な事まで表現することが出来ます。

例文として、「将来に対する展望がない」という文章ができますが、これは「将来に対する見通しがない」という事を表しています。

この言葉と概要という言葉を比較すると、大まかな趣旨、流れという概要の意味と若干似ている表現である事がお分かりいただけると思います。

しかしながら似ている表現であるだけで、展望という言葉の意味は異なりますので、同じ表現で用いたりすることが難しいかもしれません。

大要

次にご紹介する類語は、「大要(たいよう)」という言葉です。

大要という言葉が持っている意味は、「大切な所、大事な点、あらまし」です。

この言葉の意味を見ると、概要という言葉ととても近い意味を持っています。

概要という言葉も、物事の大切な点や大事な所を表している言葉であり、なおかつあらましという言葉に関しては同じ意味として用いることができます。

なので概要と大要はかなり似ているという事、そして同じような表現で使うことが可能なのです。

要説

「要説(ようせつ)」という言葉も類語になります。

要説は、「要点を絞って解説すること、またそのもの」などの意味を持っています。

要説の意味を考えると、概要の意味と似ていることが分かりますよね。

要説という言葉は、本のタイトルなどで使われている場合が多いです。

例えば、「フランス語文法要説」などといったように、何かに対して要点を絞った本ですよ、という意味を強調する際などに使われる言葉です。

それを見ただけで、この本はフランス語の大事な点や要点を絞って解説してくれているんだな、とすぐに理解する事が出来ます。

「略(ほぼ)」という言葉も概要の類語です。

略には、「はぶくこと、だいたい、あらかた」というような意味があります。

この意味を見ると、概要と似ている事が分かりますよね。

一般的に略という言葉は、何かを略すときに使われる場合が多いのですが、あらかたという言葉の意味を考えると、要点を述べている概要という言葉と似ています。