なぜなら、何ヶ月前と言われるよりは「最近」と言われてしまったほうが、相手にとって楽だからでしょう。
2、3ヶ月の前のことを、わざわざ思い出し会話の話題にしてくれているわけですから、細かく聞くのも申し訳なくなります。
学校や仕事で月日を聞かれるようなことがあったとしても、何か月か前のことになれば曖昧すぎて、聞いた側も漠然と把握することしかできないでしょう。
半年以内
半年以内のことを「最近」というのはどうでしょう。
こちらも2、3ヶ月前のことのように認識に困るので、最近と言われても、相手にはなんとなくとしか捉えられないでしょう。
最近というよりは「半年以内」と伝えたほうが明確かもしれません。
一年の間
それでは「一年の間」のことは「最近」でよいのでしょうか。
もはや「一年の間」とすんなり言われたほうが良いかもしれません。
結局はそれくらい前のことを最近と言われてしまっても、「一年の間って…最近じゃないじゃん!!」と思う人もいます。
例えば、恋愛相談を前からしてる友人がいるとします。
その友人に「最近、別れたんだ」と言われ、「え?最近?いつ別れたの?相談にのるよ!」と親身になろうとした時に「一年ほど前に」と言われたらどうでしょう?真剣に相談にのっていた立場からしたら、もう何も言えないですよね。
「一年ほど前のことを最近と言わないでほしい」とすら思ってしまうかもしれません。
確かに、別れてしまった友人は「最近」という言葉を使って状況をぼかしたいのかもしれません。
しかし、これは最近でないことは確かです。
数年前
数年前のこととなると、最近ではなくなります。
「最近」とは「最も近い」と書きます。
はたして数年前のことが、今から最も近いと言える日なのかどうか。
数年前のことを最近と使うのであれば、例えば四年に一度のオリンピックの話をしましょう。
生きていると四年なんてあっという間ですよね。
そんな時に「もうオリンピックの時期かぁ、最近開催されたばかりな気がしたのに早いねぇ」などというように、気持ちの感じ方で「最近」という言葉を使いましょう。
リアルに数年前のことを「最近、遊んだばかりなのに。」とは言いませんよね。
記憶に新しい間
記憶に新しい間のことも、年月に関わらず最近と使うことがあります。
しかし、あなた自身の気持ちの感じ方になるので、相手によっては伝わらない可能性が高いです。
象の時間とネズミの時間の流れ方が違うように、人の生き方や時間の流れも個人で違ってきます。
特に孫が生まれて何年もたちますが、おじいちゃんにしてみたら、嬉しくて最近のことのように思い出して会話にだすでしょう。
このような「最近」の使い方は、とても感慨深いもので、周りも微笑ましい気持ちにするでしょう。