期待しない
人は、人に期待をするから、がっかりもしますし、「なぜきちんとやらないのか」と不満も出てきます。
しかし、最初から期待していないと、できなくて当然、やってくれたら「すごいじゃん」と引いた目で見れるようになるのです。
ですから、てきとうな人を「そういう人だから仕方ない」と認めてしまうなら楽になります。
そうすれば、批判的な目で見ることはなくなり、自分がイライラすることが少なくなることでしょう。
また期待しなければ、「この人に任せた仕事はダブルチェックする必要がある」と自然に結論づけ、てきとうな人のフォローをすることが、余分な仕事というよりは、スムーズに仕事をするために必要なことと考えることができます。
そして、実際にミスが減るので、余分なストレスを抱えなくても済むのです。
さらに、期待しないと、大きな仕事をまかせることもないですし、提出期日も困らないように前もって伝えるなど、てきとうな人が無理なくこなせることだけを任せるようになるので、お互いにプレッシャーを感じずにすみます。
人から期待されないとは、本当はとても悲しいことですが、てきとうな人に振り回されないためには、多少かわいそうに思っても割り切って、てきとうな人のレベルをそのまま受け入れるようにしましょう。
てきとうな人って実はこんな人・・・
てきとうな人は、のうてんきでいつも明るいように感じますが、実は、繊細だったり、怖がりだったりします。
約束を守らなかったり、一人だけ空気の読めない言動をするので、周りの目が気にならないのかと思いきや、人一倍気にしていることもあります。
また、毎日のほほんと流れにまかせるように生活しているので、思い悩んだり、不安になることがないかと思いきや、漠然とした恐怖心を抱えていたり、人とうまくいかないことで悩んでいたりしてびっくりすることがあります。
そんなてきとうな人には、こんな一面もあることを見ていきましょう。
寂しがりや
人は誰でも、孤独を感じたり、寂しさを感じたりします。
ただ、育ってきた環境や、元々の性格、今おかれている環境などによってそれが強くなることがあります。
特に大切なのが、幼少期の環境で、親からの愛情をたくさん受けてきた人は、自分に自信があり、健全な自尊心を抱けています。
しかし、幼少期に満たされない思いがあると、人格形成に影響を与え、心の空洞を満たす何かを探し続けたり、自分に自信が持てずに、向き合うことをやめたり、投げやりな生き方をしてしますのです。
ですから、自分がさみしい思いをしないように、自己中心的とも取れるようなわがままな行動をしたり、これ以上傷つかないように、最初から諦めたやる気のない態度で物事を取り組んだりして、周りからてきとうな人と思われてしまうことがあります。
自分自身を愛したり、大事にできないと、人のことを思いやることが難しくなってしまいます。
臆病
臆病な人は、将来のことを必要以上に心配したり、まだ起こってもいないことを不安になったり、考えすぎて怖くなり、行動できなくなる傾向があります。
これだけ見ると、先のことを真剣に考えないてきとうな人とは、全く違うタイプに思えるかもしれませんね。
しかし、臆病だからこそ、反省したり、先のことを考えるのをやめた場合もあります。
自分が辛くなりすぎるので耐えられなくなるのです。
臆病な人が、将来について考えるときは、建設的な計画や明るいビジョンではなく、むしろ「そんなひどいことは絶対に起こらないのでは」「取り越し苦労では」と人は感じるほどネガティブな想像をすることでしょう。
そのような思考だと、失敗すること、うまくいかないことだらけになってしまうので、前向きに取り組もうというエネルギーがなくなってしまいます。
その結果、てきとうにな仕事の仕方、生活の仕方になり、周りの人に迷惑をかけている可能性もあります。
面倒くさがり
面倒臭いと思う時は、「できるのにやらない」場合と、「できないからやらない」場合があると思います。
人に強制されるのが嫌だったり、しなければならないという義務感が負担になったり、それをするために何かを我慢することが不満で、できるのにあえてやらないことを、面倒だからと表現する人がいます。
てきとうと思われている人の中にも、自分の複雑な感情を説明したり、自分の意思と反することをすることが嫌なだけの人も多いことでしょう。
また、できないから”面倒くさい”という場合は、それをやることがストレスになることをわかってほしい気持ちや、不安だったり、自信がないことを理解してほしいことが多いかもしれません。
そのような不快に感じる気持ちを説明すること自体が、重荷になってしまうので、それ以上入り込まれないように、”面倒くさい”という言葉をバリアのように使っているとも言えます。