土壇場に弱い
土壇場とは、土を持って築いた壇の場所を意味する言葉として使われていましたが、江戸時代に入り、罪人に刑を執行するときに土壇場に横たわらせたことから、「どうにもならないような場面」や「最後の決断を迫られる」という意味で使われるようになりました。
追い込まれたときに人の本性が出ると言われますが、仕事でも納期が間に合うかのギリギリの場面や、決めなければ会社が生き残れないかもというようなプレゼンなど、土壇場とも言えるシチュエーションになることがると思います。
そこで持っている力以上のものを発揮したり、決めなければいけないところをしっかり抑える人は、みんなの信頼と尊敬を集めることができます。
しかし、てきとうな人は、ストレスやプレッシャーから逃げ出したいという心理の方が強くなる、土壇場に弱いタイプが多いです。
神経が太そうで、実は繊細な人が多いのです。
土壇場で、最善を尽くしてあとはなるようになるだろうと考える人は、本番で力を発揮できますが、その状況を受け入れること自体が負担になってしまういい加減な人は、力を発揮するどころか、逃げ出してしまう可能性もあります。
てきとうな人のデメリット
高田純次さんのような、肝心なところはきちんとしているてきとうな人なら、周りの人からも好意を持ってもらえますが、今回考えているような、底の底までてきとうな人は、人間関係も、仕事の達成という点でも難しいことが多いでしょう。
これからてきとうな人のデメリットを考えますが、自分も「てきとうな所があるかな?」と思われる方や、身近な人から「本当にてきとうなんだから」と言われたことがある人は、てきとうであることによって刈り取る苦い実をよく考えて、自分を正すモチベーションにしましょう。
仕事ができない
何度も同じミスを繰り返したり、仕事が遅い人、言い訳をする人、指摘されたことを直せない、などの傾向が見られたときに、「仕事ができない」と言われます。
仕事はやはり結果を出す必要があります。
ですから、真面目にしていたとしても、ミスが多かったり、スピードがないと厳しく見られてしまいます。
てきとうな人は、マイペースな人が多いので、上司や先輩の指示を真剣に受け取っていなかったり、うっかりミスが多かったり、自分が納得した時点で良いと勝手に判断してしまうことがあるので、周りから仕事ができないと思われてしまいます。
どの仕事も、約束を守ったり、コミュニケーションをとったり、責任感を持つなど、人としての基本がなくては成り立ちません。
ですから仕事ができないということは、社会人として基本がなっていないと言われていることとも言えるので、落ち込みますね。
誘われなくなる
会社の飲み会や、友人同士の旅行、コンパなどに自分だけいつも誘われないと、本当に寂しいですよね。
しかし、そのような楽しいひと時は、仕事とは違い、気の合う仲間や、一緒にいて心地よいひとと過ごしたいと誰もが思います。
自己中心的だったり、わがままだったり、興味を示さない人を誘おうと思う人は、よっぽど他のメリットがない限り皆無と言ってもいいでしょう。
てきとうな人は、人のことより自分を優先したり、人に迷惑をかけても気にしなかったり、信用できなかったりという、楽しい時を過ごせる相手とは真逆の性格の場合が多いです。
ですから、徐々に誘われなくなったとしても無理がないかもしれません。
大きいことができない
大きなことを成し遂げるためには、強い意思と明確な希望、良い計画と行動力、諦めない不屈の精神、周りの意見を取り入れる謙遜な心、協力を得られる人間性などが必要になります。
ですからてきとうな人には難しいと言えるでしょう。
これもやはりとても悲しいことです。
野心がなくても、自分の人生を有意義に過ごすためには目標を持つことは大切ですし、それをやり遂げた時に、心の底から湧き上がる満足感を得ることができるからです。
そして協力してくれた仲間や家族との貴重な絆は一生の宝物になります。
この満足感や達成感を感じられないなんて、やはり人生の面白さが半減する気がして勿体無いですよね。
いつか自分に返ってくる
「まいている物を刈り取る」という格言がある通り、自分がどうのように時間を用い、どのように考え、どれだけ努力し、どう行動し、どのように人に接してきたかは、全て自分に返ってきます。
ですから、てきとうなに考え、行動し、てきとうに人に接した人は、同じように自分も扱われますし、それなりの人生にしかなりません。
一生懸命頑張れば頑張っただけの報いがありますが、てきとうにやり過ごしてきたならそれだけしか刈り取ることがないのです。
このことを肝に命じておくなら、何事もいやいやながらではなく、前向きに行えるようになるのではないでしょうか?