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見るとそれ以外の「みる」にはどうい...(続き3)

「観る」には自分の意思が反映されると言いましたが、例えばあなたが気が進まない舞台に無理やり誘われて、嫌々舞台を観た場合は「舞台を見た」と言ってもいいかもしれませんね。

映画

映画に関しても同様です。

「映画鑑賞」という言葉があるように、映画を見る場合も「映画を観る」といった使い方をします。

目で見るだけでなく、それを観ながら内容を理解して行くという2つの作業を同時に行う場合に用いられる漢字です。

ただぼーっと見ているだけでは映画の内容は全く頭に入って来ませんよね。

特に好きなスターが出ている映画なんかは、あなたも集中して観るでしょうし、ひと時も漏らさずしっかりと観察しながら観賞するでしょうから、「観る」を使うのが正しいです。

観光

観光は英語で「sightseeing」といいます。

「sight」は視力、「seeing」は見るという意味があります。

直訳すると「視力を使って見る」ということになりますが、これも単に見るだけでなく、どちらかといえば見て回るという意味があります。

ですので「観光地を見て回る」ではなく「観光地を観て回る」というように使うのが正しいでしょう。

お目当ての建物や美術館があれば、その場所に対して自分が自分の意思で行きますよね?ですので、「目当ての建物を観に行く」「美術館を観にいく」といった使い方が正しいと言えますね。

手相

相変わらず、スピリチュアルブームに沸く日本ですが、そこで再度見直されている技術が手相です。

手相については、「手相をみる」という表現をします。

これは、手相にはその人の人生の縮図が描かれているからであるとされているからです。

手相鑑定士は、依頼者の掌をじっくりくまなく観察しますよね?それで「観る」という漢字が当てはまるのです。

見て観察するという意味でもありますね。

観察

上記でも少し述べましたが、観るという言葉は観察するという意味でもあります。

わかりやすい例文で言うと「様子を観る」という使い方がよくあるでしょうか。

植物の様子を観るとか、子供の様子を観るとかですね。

なお、子供の様子を観るについては、その子供が病気である場合は漢字が違ってきますので注意してください。

意識して何かをみる場合は”観る”

「見る」と「観る」の違いは、みる側の意識の違いです。

ぼーっとしている場合や、なんとなく眺めている場合は「見る」を使いますし、自分から進んで集中してみるばあいは、「観る」を使います。

わかりやすく言えば、みえるのが「見る」で、みたくてみるのが「観る」と言う具合です。

️視る

「見る」「観る」の他に「視る」という漢字があります。

「視る」という漢字には、視察するという意味合いが含まれています。

ですので、目で見て、さらに検証するという意味があります。

視るには、少し変わった使い方があります。

「霊視」と言う言葉があるように、普通の人には見えない、いわゆる霊的なものを見れる人は「視える」という漢字を使います。

科学で証明されているわけではありませんが、目に見えない存在を常に人は感じて生きているのです。

ジッとみつめる

視るという漢字は、気を付けてじっくり視るという意味と、考えや扱いを示す意味の両方の意味があります。

注意しながらじっと見つめる場合も「視る」と言いますし、「重大視する」とか「敵視する」というように、人の行動や考えを示す場合もあります。

どちらかといえば、後者の使い方の方が多いかもしれませんね。

事故現場を視る

これは、一般の人が事故現場をみる場合は「見る」と記載するのが正しいでしょう。