もし、今の恋人に対してちょっと不満があったり、今の恋がなんだか面倒に思っている人はこちらの作品を一度読んでみるといいかもしれません。
いろいろあって見失いそうになっていた幸せを思い出せるかもしれませんよ。
よるのふくらみ
「よるのふくらみ」は大人の恋愛小説となっています。
登場人物のそれぞれの視点で描かれる話のストーリーは、人の気持ちの奥深くを描いています。
大人の恋愛って、ストレートにいかなくて美しいだけではないのが常ですよね。
そんな愛だけで終われない、性と嫉妬などが絶妙に絡み合います。
本の表紙でもうすでに、大人の色気とダークな面が見え隠れしていますよね。
人の感情は時に理性を超えて、性欲に駆られて人は理性を失っていきます。
そんな複雑な思いの中で苦しむ登場人物に共感する人が続出しています。
女性として、そして男性としての特有の感情や性欲などを見事に表現しているという作品です。
けっこうディープな内容ではありますが、人がみんな感じることのある心の隙間や寂しさなどからくる心の揺れ、それを埋めてくれるものを求めてしまう瞬間などを表現しています。
いろんな最悪なことがあっても、人は人と繋がって生きていく、という現実があることをしえてくれているのかもしれませんね。
著者は、窪美澄さんです。
数々の賞を受賞している方で、代表作に「ふがいない僕は空を見た」があります。
窪美澄さんの作品の中では、女性の性についての追求がなされています。
妊娠についてなどの女性特有の感情なども表現されいます。
ナタラージュ
国民的アイドルの松本潤さんと国民的人気女優の有村架純さんが主演を務めたことでも有名な映画「ナタラージュ」を皆さんも見たかもしれません。
その原作が小説「ナタラージュ」です。
2005年に出版されたのですが、その翌年には「この映画がすごい」で第1位になっていました。
その後も、もう一度読み返したい、という人が多い作品でもあります。
島本理生さんの作品で、高校の時の先生と生徒との恋愛を描いています。
映画ではキャッチフレーズが「一生に一度の恋。わたしには、あなたでした。」というもの。
映画では、松本潤さんと有村架純さんの濃厚なベットシーンがあることでも話題になりましたね。
主人公は大学2年の女子大生です。
彼女がどうしようもなく求めしてしまう相手というのが、高校の時の先生。
既婚者ですが、彼女が高校の時の演劇部の顧問でもあり、彼女を特別扱いする恩師です。
彼女と先生のどうしても、どんな風になっても求めあってしまう切なくて、でも一直線な愛に心が熱くなります。
一生のうちに、こんなに苦しくてこんなにまっすぐな恋愛ができるとしたら、それはすごいことだろうと思います。
彼女の中に、一生消えることのない記憶と彼の感触を残す、そんな激しい恋愛事情を描いています。
一度読んだらもう最後まで読まずにはいられなくなるほど、引き込まれる内容です。
ミステリー
恋愛小説とはまた違ったドキドキ感、そして「そうきたか!」というストーリー展開、さらには人間の複雑な感情や人の裏側などを見事に描いているのがミステリー小説です。
ミステリーというと、事件が起きて、その犯人がダレで・・・ということが主かと思いきや、それ以上にその裏にある人間たちのストーリーが面白かったりします。
そして、推理小説が人気の理由には、謎解きの魅力があります。
人が殺されたりすること自体が好きというのではなくて、その謎がどんどんと解けていく過程というものがすごく面白いんです。
読み終わった後にも、最初のころに出てきていたアレにはあんな意味があったんだ!って、もう一度最初から読み直したくなるほど、最初から最後までのストーリーの中に、いろんな手がかりや意味が込められていることもあります。
向日葵の咲かない夏
「向日葵の咲かない夏」は、第6回本格ミステリ大賞の候補にも上がった作品です。