自慢話をすることにもつながる部分だと思いますが、自分本位な人は「自分のことが大好き」です。
それは決して悪い事ではありませんし、自分を大切にしたり受け入れることができたり、自身を肯定するこの「自己愛傾向」は大切な分野でもあります。
でも、自分の事だけが好きで、他人の評価を認められなくなってしまう、いわゆる「ナルシスト」のようなところまでいくと、ちょっと変わってきます。
それは他の人の気持ちを配慮することができなくなってしまうので、やはり自己中心的な人として見られてしまうでしょう。
さらに、あまりに自分大好きで自己愛傾向だけが強すぎる人は、周りの人を愛したり、大切にすることができなくなってしまいます。
やはり対人関係に影響してくることでしょう。
打算的
打算的であるとは、自分の損得だけを考えて行動したり、人間関係を築こうとする傾向を持つことです。
だから、いつでもこれは自分にとってプラスに働くか、マイナスになるかだけを考えてしまいます。
そうすると人によって態度を変えてみたり、平気で他の人の信用を裏切る言動を取ってみたり、見返りを期待したりするわけです。
その時は良いかもしれませんが、そうした打算的な言動はすぐに周りに伝わりますし、信頼や人望を築いていくことは決してできないでしょう。
つまり、先々のことを見据えて考えると、打算的な人は自分にとって損な結果になってしまうということなのです。
自分優先
「自分を優先する」という考え方は必ずしも間違っているわけではなく、むしろ大切になってくる時があります。
自分はとってもしんどい思い苦しい思いまでしても、他の人を優先させようとする人もいますが、それによって自身のアイデンティティや感情が失われてしまう人もいます。
だから、自分の気持ちを大切にして、自分を優先させることが非常に重要になってくることもあるのです。
でもそれがバランスにかけていて、「周りの事なんて全然気にせず、いつでも自分のしたいようにやる」となるとまた話は変わってきます。
それはわがままで、自分中心の考え方しかできない、自分本位な人と見られてしまうのです。
社会にはそれぞれルールがあり、家庭でも学校でも、職場でも地域においても、そのルールに沿ってみなが行動することで秩序は保たれています。
でも自分優先になりすぎる傾向のある人は、自分で勝手に独自のルールを設け、人と違うことをしていてもそれを別に悪い事とは感じません。
自分優先な人と付き合うと振り回されてしまうことにもなりかねません。
自分優先な人は、自分が嫌だと思ったら途中でも、あるいは突然にキャンセルをしたり、その場からいなくなってしまうことがあります
そうした自分勝手な言動は、やはり周りとの良い関係を築いていくことはできないでしょう。
人のせいにする
自己愛が強く、自分本位に考えたり行動する人は自分の間違いを認めることができません。
むしろすべてを他の人のせいにすることで、自分を納得させたり、自分の自尊心を保とうとする場合があります。
何でも失敗や間違いを人のせいにして、その人の評判や評価を落とすことで、自分の評価を上げたいと思ってそのような行動を取る人もいます。
やはりそこには、自分が良ければ他の人がどう思おうと構わない、他の人が嫌な思いをしたり傷ついていることに気づかない、自分勝手で利己的な思考が表れていると感じます。
自分本位がメリットにもなる!
ここまで、自分本位な人の特徴をいくつか考えてきました。
総合的にまとめてみると、自分本位な人は自分勝手で、わがままで、自己中心的で、一方的に自分の考えや気持ちを押し付けてきて、こちらの思いや気持を汲み取ろうとはしないコミュニケーション能力に欠けた人で、正直言ってあまり深い関わりを持ちたいとは思わない人…と感じてしまうような特徴ばかりでした。
自分がこうした自分本位な人と思われないように、ちょっと思い当たる節があるところを改善しようと思った方もいらっしゃるかもしれません。
でも自分本位であることは決してマイナス面ばかりではありません。
それがメリットになる事もあるんです。
次は自分本位がメリットになる場合についてもいくつか取り上げていきたいと思います。
自分の意見を持っている
自分本位であるなら、自分の感情や気持ちにとても正直です。
そして自分の意見もはっきり持っていて、それを自信をもって述べることができます。
人の意見に左右されて、考え方がぶれてしまうことはありません。
日本人は特に右習えの傾向が強いところを持っているので、多数派の意見に流されてしまって、結局は自分を見失ってしまうこともあります。