だから、自分の意見を強く持っていて、それをうまく周りに伝えられるようになれば、たとえば会社において、そういった「信念を貫き通す」姿勢が評価されて、さらに上を目指していけることにもなります。
もちろん意見を通そうとするなら、そこに結果が必ず付いてくる必要はありますが。
いずれにしても他人に流されない、という点で自分本位はメリットとなることがあるのです。
他人のわがままを理解できる
自分本位な人は自己中心的でわがままである、と先に取り上げました。
わがままな人は自分の願いや欲求を、周りからどう思われるかなんてまったく気にせず、自分のしたいように奔放に行ないます。
でもそうした人は、自分と同じようにしたいようにやっている人のことをとやかく言いません。
なぜなら他人の気持ちはまったく顧みないからです(笑)
自分もやりたいようにやっているんだから、他の人もやりたいようにやればいいんじゃないの?という感じで、他人のわがままも理解できて、容認してあげられるんですね。
ある意味で許容範囲が広い、おおらかな人とも言えるのが自分本位のメリットといえそうです。
ありのままの自分でいられる
「わがまま」という言葉は「我がまま」と書きます。
つまり、「我が(自分が)思うまま」ということです。
ということは、自分本位で“我がまま”に生きている人は、自分らしく、ありのままでいることができているということです。
これは現代のストレス社会においては大切なことかもしれません。
自分を見失わず、いつもどこにいても、変わらずありのままの自分でいられたら、ストレスを感じることなく毎日を楽しく過ごせるからです。
「ありのままの自分でいい」という言葉が、あるアニメ映画で大流行しましたが(笑)、自分の生き方や考え方をきちんと受け入れることができる人は、自分自身を肯定して認めてあげることができる幸せな人と言えるのかもしれません。
他人に流されない
自分本位に生きる人は、自己の世界観を確立しています、それが他人にどういった影響を与えるかは別にしても、その人自身は他人からどう思われるか、ということを気にし過ぎることがありません。
自分のポリシーや、物事への一貫性というものがはっきりしています。
他人からどう思われるかを気にし過ぎる人は、周りの意見に振り回されて、結局八方美人だと思われたり、自分では何一つ決められない優柔不断人間になってしまうことがあります。
ですから、しっかりと自分の考えをもって、芯がはっきりした人間になる事もとても大切な事なのです。
マイペースで、決して他の人の考えや意見に流されることなく、常に自分の気持ちや考えを大切にして生きられる事は、自分本位な人のメリットであると言えます。
会社などの組織の上に立つような人の中には、こうした自分本位であることを大切にしている人も多いのかもしれません。
たとえ周りの人すべてを敵に回したとしても自分のポリシーを貫く強さがある人は、どんなに批判されても、孤立したとしても、そうした逆境を逆境とも思わずに突き進んで、自分の正しいと思うことを行なえるのでしょう。
自分で判断できる
他人に流されないことにも関係してくる点ですが、自己本位な人は常に自分の考えが基準になるので、自分が正しいと思うことを自分自身で判断して行動することができます。
その考えや行動が正しいか間違っているかは別にしても、自分の考えをしっかり持つことはとても大切ですし、判断する能力も非常に重要です。
判断するスキルに欠けている人は、すぐに他人に頼ってしまう傾向があります。
また、周りにあっという間に流されてしまうので、すぐに誘惑に負けてしまって、自分が今は何をすべきなのかということを見失ってしまう原因にもなりかねません。
自分自身のことだけを考えて、自分はどうすべきなのか、どうしたいのかをしっかり見据えて判断できるというのは、人生を歩んでいく中でもとても重要なメリットになると言えそうです。
自分本位は言い換えればメリットにもなる!(まとめ)
こうして考えてみると、自己本位という特徴は、とらえ方や見方によってだいぶ変わってくるように感じます。
マイナスな面も結構持ち合わせていますが、プラス面を考えると、いつでも自分らしくありのままでいられるという生き方は、幸せな生き方なのかもしれませんし、メリットにもなる分野がたくさんあると考えることができます。
ご自分の身近なところで、自分本位な人がいることに気づくなら、そのすべてを否定するのではなくて、良さをとらえてあげられるような思考に変えてみると、実は結構気があったり、分かりあえる部分も出てくるかもしれませんよ。
また、自分が自分本位な部分が出て、周りに嫌な思いや迷惑をかけてしまっていることがないか、自身を見つめ直してみるのも大切なことといえます。
もし、自分のしていることが周りに嫌な思いや気分にさせていることに気づいたなら、自分だけ良ければ他人からどう思われても構わない、と考えるのではなく、相手のことも考えて、少し自分を調整してみることも大事なことです。
そうしたほうが、後々になって自分の利益へと回って戻ってくることになるので、結果必ず自分のためになるに違いありません。