利己的
“利己的”な人というのは、自分の利益になる事だけを追求する人のことを言います。
しかし、人は誰でも、多かれ少なかれ自分の利益になる事を求めようとする傾向を持っているのではないでしょうか。
ではどこからは利己的である、と言われ、どこまではそう思われないのでしょうか。
いわゆる度合いというか、バランスが関係してくるのではないのかと思いますが、自分さえ良ければ、自分にとっての都合さえ良ければ、他人がどうなろうとまったく構わない、と極端に他の人の利益のことは顧みようとしない人は、やっぱり“利己的”な人、ととらえられてしまうでしょう。
利己的な人は、自分が周りで関わる人の益や得となることに関心がないので、信用を得られなくなるかもしれません。
ビジネスにおいては特に、人と人同士の信頼関係で成り立つことも多いので、利己的に行動しようとする人は結果的に難が自分に降りかかってくる事にもなりかねないでしょう。
また利己的な考え方をする人は「自分の意見がいちばん正しい」という見方を持つ傾向があります。
ということは他人の意見や考えを取り入れようとしなかったり、たとえ自分が間違っていたことが分かったとしてもそれを認めようとせず、言い訳をしたり嘘をついたり、逆に人のせいにして責任転嫁してしまう傾向がある、ということです。
もし自分に少しそうした傾向があると気付いたなら、自分の利益だけでなく、他の人の立場に立って考えられるように改善するなら、さらにバランスの取れた人間へと成長していけるに違いありません。
わがまま
未熟な子供や若者の自分勝手な言動に対して「あなたはわがままだよ」とよく使いますが、いわゆる「何が何でも自分の思った通りの結果にならないと気が済まない」、そういう人を“わがまま”ととらえるかもしれませんね。
わがままな人をどこまで許容できるか、というのは個々の人の考え方や度量によっても異なってくると思いますが、自分の願いや欲求を、周りからどう思われるかなんてまったく気にせず、わがままに奔放に言える人ってある意味うらやましいな~と感じることもあります。
自由に言いたいことを発言したり、やりたい事をそのまま実行できるなんてなかなか勇気が出ないものです。
つまり、わがままな言動はすべてマイナス面に働くわけではなく、上手に使えば、かわいいな~と許されたり認められるようにもなれば、逆に絶対にこんな人とは付き合いたくないと思われてしまう事にもなるのかもしれません。
自己中
正確には「自己中心的」と言いますが、「自己中」「ジコチュー」なんてよく使われる言葉です。
その言葉の通り、自分が物事の中心となって物事を考える人のことを言います。
今考えている「自分本位」もまったく同じ意味を持っていましたから、自分本位と同列にとらえて良い類語でしょう。
自己中な人は自己愛傾向がとても強いので、自分の事だけ一方的に話してみたり、他人から間違いを指摘されたらすぐに怒ってまったく耳を傾けようとしなかったり、自分を良く見せるために他人を悪く言ってみたり、自分のルールだけで行動しようとしたりする傾向があります。
つまり、他の人の気持ちなんてお構いなしだ、ということです。
他の人を思いやる感情や気配りを持ち合わせていませんし、人からどう思われているのか、どのように評価されているのかなんて気にしません。
まあ、自分はいつも楽しいわけですから、ある意味いちばん幸せな人ですよね(笑)
【自己中な人の特徴については、こちらの記事もチェック!】
自分本位な人の特徴
さて「利己的」「わがまま」「自己中」という3つの類義語でそれぞれの特徴を考えてきました。
そうするとおのずと、「自分本位」な人の特徴も見えてくるのではないでしょうか。
ではここからは自分本位な人がどんな行動を取るのか、いくつかの特徴を見ていきたいと思います。
自分に当てはまるところがあることに気づくかもしれませんし、身近なところに似た人がいると感じるかもしれませんよ☆
非協力的
自分本位に物事をとらえるという事は、自分の意見や考えが中心となっていて、自分の利益を優先させるというわけですから、もちろん他人の利益や得なんて関心がありません。
という事は誰かの得や益のために協力をしよう、なんて気持ちを持つこともないのです。
たとえばビジネスにおいて、誰か他の人の益のために動いて協力するとすれば、自分のエネルギーや時間が奪われるという不利益を被り、何の得にもならない、と自分本位な人は考えてしまいます。
でも実際はどんな場面においても、他の人の利益のために協力することで、その時は自分にとっては何の得にもならないと思えたとしても、あとから自分にもその益は帰ってきて、他人の協力を得られることになるので、結果自分の利益にはプラスに働くんですよね。
逆に人のために協力をしようとしない、自己中心的な生き方や考え方は、それがのちのち自分にも帰ってくるわけで、トータル的に考えると不利益な結果になりかねない、ということを自分本位に考える人は思いに留めておくと良いのかもしれません。
平気で遅刻してくる
いくら言っても絶対に時間を守れないで、遅刻してくる人っていますよね。
もちろん誰も完ぺきではないので、時には寝坊してしまって遅刻してしまう事は誰にでもあります。