人はみな、十人十色。
いろんな人がいます。
そして、いろいろな場面で十人十色という言葉は使われています。
十人十色な9個のこと
十人十色と一言で言っても、その言葉はさまざまな場面で使うことが出来ます。
人は一人一人違います。
ですから、人間について考えたとき、どの部分について考えたとしても、十人十色であることに間違いはないのです。
性格
怒りっぽい人、穏やかな人、元気ハツラツな人…。
性格はまさに十人十色で一人として同じ性格の人はいません。
似ている人がいたとしても、細部まで同じということは決してないでしょう。
その人の価値観、今まで生きてきた環境、親からの教育などなど、さまざまな要因が絡み合って性格は形成されていくものです。
ですから、人は必ず一人一人違う性格なのです。
また、一人の人でも幼い頃と成人してからで性格が全く変わっているケースもよくあると思います。
いろいろな経験を積むことで、価値観や経験値が変化していくにつれて、自分の性格も変化していきます。
相手の性格を十分に把握することは困難ですし、自分自身の性格だって自分でも十分に把握出来ないものです。
それほど性格とは多岐に渡る特徴を持っているのです。
特技
特技とは、本当にさまざまあって、人に自慢出きるものから、「え?これが??」と言いたくなるような何気ないものまであります。
スポーツをやっている人はそのスポーツが特技と言えるでしょう。
インドア派の人だって、ゲームが特技であったり、料理が特技であったりしますね。
ゲームの中でも格闘系が得意な人と、パズルゲーム系が得意な人と…と細かく見れば見るほど特技もさまざまです。
考え方
考え方は性格と同様、まさに十人十色なものです。
この考え方も一人として全く同じである人は存在しません。
似ていても必ずどこかに違う考えの部分があります。
まず、第一に男女で考え方が大きく異なります。
男女間は「合っているのは「人間である」ということだけ」なんて言われることもあるくらい、思考回路や価値観に大きく違いがあります。
また、同じ性別でも、性格と同じく、今までの生い立ちや生活環境によってみんな違う考え方になります。
似ている環境で育ってきていても、その人が元々持っている特性や考え方のクセなどがあるため、やはり同じ考え方にはなりません。
声質
声質も十人十色で、全く同じ声の人はいません。
声帯認証があるくらいですからね。
でも、声のトーンの傾向が似ていたり、声質が近い人というのはたくさん存在しています。
モノマネ芸人さんなんかは自分の声質が似ている人のモノマネをよくしますし、一般の人で特にモノマネしているつもりがなくても芸能人に限りなく似ている人もいたりします。
また、声優さんのように意識的に声質を変えたり出来る人もいます。
声質は似せたりすることが比較的簡単なので、あまり十人十色というイメージではないかもしれませんが、声の根本は皆異なります。
生活リズム
朝型、夜型など、生活スタイルにもさまざまあります。
一言で朝型と言っても、お年寄りみたいに4時に起きるのでも朝型ですし、少し早めの6時くらいに起きるのだって朝型です。
夜型も同じで、夜型と言っても寝る時間にはかなりの振り幅があります。
その人の病気や体調、体質によっても生活リズムというのは大きく変化します。
これに食事時間や趣味の時間なども合わせると、やはり全く同じ生活スタイルの人を見つけるのは困難でしょう。
家庭の味
同じ料理でもその家庭によって味が微妙に違うものですよね。
肉じゃがやカレーなどはその代表的な料理です。
つまりは母の味ということです。
同じように作ろうと思っても、例えレシピをちゃんと聞いていたとしても全く同じ味にならないのは、まさに料理の味が十人十色だからでしょうか。
でも、自分で毎回料理していても、その度に違う味になったりするときもあるかもしれませんね。
目分量で作るからでしょうか…。
ファッションセンス
きれい、カワイイなどの感情も人によって微妙に異なります。
「カワイイけど私には似合わないわ」とか「そこまで好きではないけど、私に似合うのはこういう系統の服なのよね」など、ファッションに関する考え方もさまざまです。
ただ、ファッションには流行がありますので、比較的似たファッションになる人もたくさんいます。
十人十色であることに変わりはないのですが、流行があるためにあまり十人十色のイメージが付きにくいかもしれません。
意見
考え方と同じく、ある物事に対する意見も十人十色です。
賛成、反対だけのグループに分けてしまえば同じ意見の人はたくさんいるでしょうけれども、なぜ賛成なのか、その意味まで含めると、かなりの数で違う意見が返ってくるものです。
意見はその人の価値観に大きく左右されます。
また、人に何を言われても、その場では意見を合わせたとしても、基本的に自分の意見は簡単に変えたりすることが出来ません。
ですから、実際に飛び交っている意見と、本当にその人が思っている意見には違いがあるでしょうし、実際の意見だけを聞く機会があれば、まさに十人十色だということがはっきりわかってくることでしょう。
好きなタイプ
性格や外見、どれをとっても全く同じタイプの人が好きということはあまりないでしょう。
とはいえ、「同じ人を好きになってしまった」なんてことはよくある話です。
人は誰かを好きになるときは、良い部分だけがクローズアップして見えてしまうものです。
そうなると、あまり好きではない部分やそんなにタイプではない部分は陰に隠れて見えなくなってしまいます。
同じ人を好きになったと言っても、燃え上がる気持ちを抑えて、細部まで本当にタイプなのか考えてみると、「いや、ここはタイプとは言えないかも…」なんて部分が必ず出てくるものです。
つまり、好きなタイプは人が被るときも確かにありますが、本来であれば、まさに十人十色で全く同じ好みの人はいないと言えるのです。
十人十色の意味
十人十色とは、誰一人として同じ人はいないという意味です。
人はそれぞれ考え方、物の見方、性格、好みなど、さまざまな部分で異なっています。
全く同じ人など一人もいません。
たとえ同じ屋根の下で育った兄弟姉妹でさえ、顔も違えば、性格も異なります。
考え方だって違うでしょう。
同じように見えても、皆必ず異なっているということを十人十色と言います。
考え・好み・性質などが、人によってそれぞれに異なること
先ほども言ったように、同じ屋根の下で育った兄弟姉妹でさえ、同じ考えの人はいません。
例え同じ両親に育てられたとしても、元々持っているその人の性格や個性が違います。
考え方も人それぞれなので、同じように両親に怒られたり教育されたとしても、兄弟皆同じように理解しているかと言えばそれはないでしょう。
また、家庭の外では兄弟それぞれの社会があり、そこで経験することは、人によって違うわけですから、その経験による物の考え方、物の見方もどんどんと異なったものになっていきます。
このように、比較的同じ傾向の性格や考え方になりそうな兄弟姉妹でさえ、全く違う性質を持つ人に育っていくわけです。
まさに十人十色であると言えます。
それぞれみんな個性を持っている
人は皆、個性的な生き物です。
まさに十人十色なわけです。
しかし、個性的というのは普通の人の対義語のように使われ、変な人、変わった人なんていうイメージが持たれやすい言葉です。
例えばお裁縫の上手な人もそれはその人の個性ですよね。
でも女性でお裁縫が上手な人を個性的とはなかなか言いませんが、男性でお裁縫が得意な人は個性的な人と言われることがあります。
個性的とは、万人全てに当てはまる言葉ですが、一般的には普通とはちょっと違う人に対して使う傾向にあるようです。
十人いれば十個の色がある
十人十色の直接的な解釈がこれです。
「十人いれば、十個の考え方がある。」ということですね。
考え方と書きましたが、この部分はどんな言葉でも入れることが出来ます。
性格、物の見方、考え方、個性などなど。
つまり、十人いれば、必ず十人とも違うということです。
十人十色の使い方
十人十色とは、人という文字が入っている通り、人に対して使う言葉です。
「今年の新入生は十人十色だね。」なんていうように使います。
同じような意味で千差万別なんて言葉もありますが、これは人も含んでいるものの、世の中の全ての事柄や事象を指す言葉です。
物や現象、状況なども含めてさまざまな違いがあるということですね。
十人十色は基本的には人に対してのみ使う言葉になります。
十人十色なんだから、自分の人生を生きよう
人は皆、一人ひとり違います。
一人として同じ人はいません。
それは、顔や性格だけではなく生き方も同じです。
全く同じ人生や生き方をしている人なんて一人もいないのです。
自分の生き方に対して、「もっとこういう生き方をしたかった。」とか「こんな人生でいいのだろうか」なんて思っている人もいるかもしれませんが、どんな生き方でも間違っているとか人と違っているからおかしいなんてことはありません。
また、同じような生き方をしていていても、「とても良い人生だ」と思っている人もいれば、「なんで私はこんな生き方しかできないのだろう」と嘆く人もいるでしょう。
生き方は、たとえ一般的に良いと言われる人生と似た人生を送っていたとしても、自分の捉え方次第で全く違う人生に感じてしまうものなのです。
ですから、人のことなど気にせず、自分の人生を楽しく充実させていくことが一番大切なことなのですね。
十人十色と言うように周りの声なんて気にしなくていいよ
人の言うことをいちいち気にしていたのでは、自分が窮屈になるだけです。
自分が良いと思えれば、周りの人が何と言おうとも、その人生はとても良い人生と言えるでしょう。
もちろん、最低限の常識は守らなければいけませんね。
犯罪を犯さないとか、道徳的な面に関して悪い方向に進むことはお勧めできませんよ。
このクラスはまさに十人十色だ
小学校、中学校、高校は集団生活の場ですので、クラス内の意見をまとめなければならない場面が多数あります。
そのため、時には自分の意見とは全然違うと思っていても、周囲の意見に賛同しなくてはならない場面も多々あるでしょう。
学生時代ほど、十人十色であることがあまり良く思われない時代はないと思います。
ですが、その中でも周囲から見れば個性的でそれぞれに濃いキャラクターの揃っているクラスのことが「まさに十人十色だね」と言われる傾向にあります。
本来は、協調性の強いクラスやそんなに個性的な人がいなさそうなクラスでも十人十色であることに変わりはないわけですので、どのクラスの子も十人十色なわけですが、それをわざわざ「十院と色だね」と言うときには、「各個人の個性が強すぎて大変だね」なんていう意味合いが含まれていたりします。
十人十色の類語
十人十色、三者三様、百人百様はどれも似たような意味を持っています。
「それぞれ皆違う」ということを言いたいわけです。
ですが、言葉がそれぞれにあるように微妙に意味合いが違っているわけです。
では、具体的にどのように違いがあるのでしょうか。
三者三様
三人いれば三人とも違うという意味です。
「あの人たちは三者三様の考え方をしている。」などですね。
人の人数も数人を対象にはしていますが、言葉の通り、3人の人に対してケースで「三者三様」が使われることが多いようです。
百人百様
三者三様と同じ意味ではありますが、三者三様よりももっと多くの人数を指す文章に使われることが多いです。
また、三者三様はある特定の人を指していうことが多いですが、百人百様は人を特定せず、多くの一般人を指して言われることが多い言葉になります。
十人十色って素敵な言葉…!
自分と他人を比較しない。
人は人、自分は自分。
こういう考え方はとても大切です。
人の意見ばかり気にしていたり、流行ばかりを気にして自分らしさが出せなかったりするようでは、自分というものを見失ってしまいます。
十人十色とは、全ての人の個性を認めてあげられるとても素敵な言葉なのです。
自分が人と違ってちょっとおかしいかなと思ったとしても、それも十人十色で全然ダメなんてことはありません。
堂々と胸を張って自分の個性を認めてあげましょう。