また、家庭の外では兄弟それぞれの社会があり、そこで経験することは、人によって違うわけですから、その経験による物の考え方、物の見方もどんどんと異なったものになっていきます。
このように、比較的同じ傾向の性格や考え方になりそうな兄弟姉妹でさえ、全く違う性質を持つ人に育っていくわけです。
まさに十人十色であると言えます。
それぞれみんな個性を持っている
人は皆、個性的な生き物です。
まさに十人十色なわけです。
しかし、個性的というのは普通の人の対義語のように使われ、変な人、変わった人なんていうイメージが持たれやすい言葉です。
例えばお裁縫の上手な人もそれはその人の個性ですよね。
でも女性でお裁縫が上手な人を個性的とはなかなか言いませんが、男性でお裁縫が得意な人は個性的な人と言われることがあります。
個性的とは、万人全てに当てはまる言葉ですが、一般的には普通とはちょっと違う人に対して使う傾向にあるようです。
十人いれば十個の色がある
十人十色の直接的な解釈がこれです。
「十人いれば、十個の考え方がある。」ということですね。
考え方と書きましたが、この部分はどんな言葉でも入れることが出来ます。
性格、物の見方、考え方、個性などなど。
つまり、十人いれば、必ず十人とも違うということです。
十人十色の使い方
十人十色とは、人という文字が入っている通り、人に対して使う言葉です。
「今年の新入生は十人十色だね。」なんていうように使います。
同じような意味で千差万別なんて言葉もありますが、これは人も含んでいるものの、世の中の全ての事柄や事象を指す言葉です。
物や現象、状況なども含めてさまざまな違いがあるということですね。
十人十色は基本的には人に対してのみ使う言葉になります。
十人十色なんだから、自分の人生を生きよう
人は皆、一人ひとり違います。
一人として同じ人はいません。
それは、顔や性格だけではなく生き方も同じです。
全く同じ人生や生き方をしている人なんて一人もいないのです。
自分の生き方に対して、「もっとこういう生き方をしたかった。」とか「こんな人生でいいのだろうか」なんて思っている人もいるかもしれませんが、どんな生き方でも間違っているとか人と違っているからおかしいなんてことはありません。
また、同じような生き方をしていていても、「とても良い人生だ」と思っている人もいれば、「なんで私はこんな生き方しかできないのだろう」と嘆く人もいるでしょう。
生き方は、たとえ一般的に良いと言われる人生と似た人生を送っていたとしても、自分の捉え方次第で全く違う人生に感じてしまうものなのです。
ですから、人のことなど気にせず、自分の人生を楽しく充実させていくことが一番大切なことなのですね。
十人十色と言うように周りの声なんて気にしなくていいよ
人の言うことをいちいち気にしていたのでは、自分が窮屈になるだけです。
自分が良いと思えれば、周りの人が何と言おうとも、その人生はとても良い人生と言えるでしょう。
もちろん、最低限の常識は守らなければいけませんね。
犯罪を犯さないとか、道徳的な面に関して悪い方向に進むことはお勧めできませんよ。
このクラスはまさに十人十色だ
小学校、中学校、高校は集団生活の場ですので、クラス内の意見をまとめなければならない場面が多数あります。
そのため、時には自分の意見とは全然違うと思っていても、周囲の意見に賛同しなくてはならない場面も多々あるでしょう。
学生時代ほど、十人十色であることがあまり良く思われない時代はないと思います。