3つの説がある
どうやら、「いささか」の語源を調べたところ、3つの説があるそうです。
それでは、その3つの説のそれぞれの理由を書いていこうと思います。
いとささやかの縮まり
3つの説の中の1つは、「いとささやか」の縮まりだという説です。
この「いと」という言葉は古文などでよく使われていると思いますが、例えば、「いとをかし」なんて言葉を聞いたことがありませんか?
これを訳すと、「とても趣がある」という意味で、「いと」の意味は「とても」という意味で、「をかし」が「趣がある」という意味です。
そして、「ささやか」は漢字にすると、「細やか」ですから、「細やか」の意味は、皆さんご存知かとは思います。
「細かい」「小さい」「少ない」ですから、「いと」と「ささやか」を合わせると、「とても少ない」という意味になります。
つまり、「いささか」と同じ意味ですよね?
いささやかの縮まり
語源説の2つ目は、「いささやか」が縮まったという説です。
「い」は発語で、言葉の語調を整えるために添えられたものなので、あまり意味はありません。
そして、「ささやか」は、1つ目の語源説の「細やか」と同じ意味です。
つまり、発語の「い」と「細やか」を合わせて、「いささか」となります。
意味は「いささか」と同じ、「わずか」「少ない」という意味ということです。
い・ささ+か
語源説の3つ目は、「い」と「ささ」と「か」に分かれていたものを合わせたという説です。
この「い」は、2つ目の説の「い」と同じ発語です。
「ささ」は、「わずか」「ちょっと」という意味です。
「か」は、形状を整えるために添えられたという説です。
つまり、「ささ」だけ意味を持つということで、「いささか」と同じ意味で、「わずか」ということですよね。
️いささかの類語
「いささか」の類語には、「僅か」「微量」「すずめの涙」「申し訳程度」「若干」など、まだまだこの他にも沢山の類語があります。
こんなに沢山の類語があるのに、わざわざ聞きなれない「いささか」なんて言葉を使う必要があるのかと、思ってしまうかも知れませんね。
ここからは、どんな類語があるのか、ご紹介しますね。
少し
「いささか」の意味は「ほんの少し」という意味があるので、当然、「少し」は「いささか」の類語だということですね。
少量
これも同じく「いささか」には「少ない」という意味があります。
「少量」というのは、「量が少ない」という意味ですから、「いささか」と類語だということですよね。
僅か
「僅か=わずか」とは、「いささか」の意味でも書きましたから、当然、これも「いささか」の類語です。
微量
「いささか」には、数量と程度の少ないさまを表す意味があります。
「微量」という言葉も、「微」には「わずか」という意味があるので、「わずかな量」ということで、これも、「いささか」と類語だということです。
ちょっぴり
「ちょっぴり」という言葉は、分量と程度がわずかだという時に使う言葉なので、これも「いささか」と同じ意味で類語です。
すずめの涙
「すずめの涙」とは、極わずかなものの例えですよね。