そして、奥さんの軽さんは、サザエさんの母親の舟さんと女学校時代の同級生です。
娘の浮江さんは、カツオやカツオの友だちの中島君の憧れの的です。
息子の甚六さんはいつも能天気で浪人生の割には遊んでばかりいるイメージです。
実は伊佐坂先生は、あのイメージとは違って、「恋愛小説家」なのです。
伊佐坂先生の編集担当者は、サザエさんのイトコのノリスケさんで、いつも遅筆な伊佐坂先生は、ノリスケさんを困らせています。
難物=扱いにくい人物
「難物」とは、「扱いにくい人物」という意味ですが、サザエさんの伊佐坂先生は、名前とは違って、そんなに扱いにくい人ではないような感じですよね?
もしかすると、本当はサザエさんの作者の長谷川町子先生も、「扱いにくい人物」として描きたかったのかも知れませんね。
いささかの当て字?
果たして、「伊佐坂先生」の名前は、「いささか」の当て字なのでしょうか?
その由来を調べてみたところ、残念なことに、どうも正解は見当たりませんでした。
少し扱いにくい人物…?
「伊佐坂難物」をそのまま訳してしまうと、「いささか」は「少し」という意味で、「難物」は「扱いにくい人物」という意味なので、「少し扱いにくい人物」というキャラ設定だったのでしょうか?
これだけ曲者のような名前を付けたからには、何かしら意味が込められていたと思います。
その辺りも、これというような有力な手掛かりは見つかりませんでした。
️最近はあまり使われないけれど覚えておこう
このように、「いささか」という言葉は、最近ではあまり使われることはありません。
「少し」とか「わずか」という言葉よりも、語調のせいか、説得力や重みを感じられるような気がしますよね。
そして、現代文的な使い方をすると、本来の「いささか」という意味とは違って、強調されるイメージがあります。
「少し」よりも強調したい時などに、「いささか」を使ってみては、いかがでしょうか?
サザエさんを見ながら、「そう言えば、伊佐坂先生ってこんな人だったな。」とか、「いささかって、こんな意味だったよな。」って、思い出していただけるだけも、この記事を書いて良かったと思います。