会社の人や兄弟、家族、友だちなどの恋人以外にも、もちろんアベックと使います。
元々のフランス語の意味には差別的な要素は一つもないのです。
〜と一緒の…
そもそもアベックという言葉には「男女の」なんて意味がどこにも入っていません。
なぜ日本に入ってきた時に「〜と一緒の…」という意味ではなく、男女の・・・という意味になってしまったのでしょうか。
英語でいう「with」
英語では「with」、ここではきちんと訳されていますよね。
現代の日本人なら「with」に「男女の」という意味が入っていないことくらいすぐに分かります。
withとアベック・・・比べてみるとかなり差のある意味です。
う~ん、外来語を翻訳した人は、本当に頭が良かったのでしょうか?!
本来男女という意味はない
アベックというフランス語には本来男女という意味がありません。
海外で良く日本語のタトゥーを見かけると、間違いだらけの変な日本語を発見したりしますよね。
それを見た瞬間思わず笑ってしまいますが、でもこれって、日本・日本人でも同じことが言えるんです。
間違いだらけの外来語は既に大量に日本にやって来てしまっています。
その多くはすでに日本語として定着してしまっているのです。
今から正しい外国語になおすのは難しいのですが、間違いだと知らずに使い続けるのはちょっと恥ずかしいですよね。
できれば「正しい言い方」を知っておきたいものです。
日本に入ってきたときに変化した
きっとアベックという言葉は、日本に入ってきた時に、すぐに変化してしまったに違いありません。
なぜ日本に入って来る時に変化してしまうのでしょうか?
最初に説明した人が「avecか・・・英語の一緒と同じだな!」と思っていれば、日本人はこんなに間違ったことを覚えなくても良かったのに、なんて思ってしまいます。
きっと2人一緒の男女を見ながら説明を受けた時「あぁ、男女2人という意味なのね」なんて安易な解釈をしてしまったに違いありません。
そんな翻訳「なんて酷い!?」と思いたいところですが…。
そういう先人がいたからこそ、今があるに違いありません。
今、日本人が普通にクロワッサンやフランスパンを買えるようになったのは、ちょっと間違ってしまったけれど、一生懸命訳してくれた、その人のおかげなのかもしれません。
それなら、次は現代人の私たちがその先人の間違いを正してあげる番なのかもしれませんね。
️アベックとカップルの違い
アベックに似た意味の言葉には「カップル」という言葉があります。
この2つは同じ意味なのでしょうか?
比較してみました。
意味は同じ!
アベックとカップルの意味はどこか何かが違うはずと思って調べてみましたが、なんと意味は全く同じだったんです。
つまり、もともとフランス語で「一緒」「with」だったはずの言葉は、日本に入って来てから「カップル」というなんともロマンチックな意味になってしまったのです。
アベック→カップルになった
では、なぜ最近になって「アベック」という言葉が使われずに「カップル」という言葉に変わっていったのでしょうか?
アベックと言うかカップルと言うかで年代が分かる
アベックを使う人は今や50代でも大分使わなくなってきているのです。
60代以上、アベックという言葉を良く使う世代となれば70代以上が主流となるはずです。
街の中で「アベック」という言葉が聞こえてくれば、そこには70歳以上の方がいらっしゃるはずです。