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係長に対する世間のイメージと実際の...(続き2)

部下のマネジメント

会社でいうマネジメントとは、「経営・組織を管理する」業務のことをさします。

つまり、係長は、自分の部下を育成し、評価し、会社が望む方向にまとめて、利益を生むように管理する責任があるのです。

この部下を管理するスキルは、プレイヤーとして仕事をこなすスキルとは全くの別物で、役職について初めて学べる分野でしょう。

係長になるまでは、ひたすら自分の仕事をいかに効率よくこなすか、結果を出すかをだけを考えて一生懸命に仕事をしてきたことでしょう。

しかし、優秀なプレイヤーだったとしても、マネジメントが得意とは限りません。

人を管理することや、リーダーシップをとることに関しては、性格上苦手かもしれませんし、今までに人の上に立つ経験がなければ、戸惑いを覚えることでしょう。

ですから多くの係長は、部下を管理するという仕事を一から学ぶ必要があるのです。

この点で係長に求められるのは、部下が独り立ちできるように訓練し、自分で考えられるように目標やヒントを与えてあげることです。

そうしないと、仕事のできる係長に頼る部下ばかりで、いつまでたっても係長の負担が減らないからです。

人を教えるのはとても難しいことですが、上手に育てるポイントは、いちいち細かいことを支持するのではなく、自分で判断したり、ミスに気づけるように枠組みだけをしっかり指導して、後は本人に考えさせることだと言われています。

さらに、教えるのは1年か2年、後は独り立ちできるようにしろと、最初から短期集中で徹底した指導を行うことだそうです。

そうするなら、上手に部下が育ち、係長は自分の仕事をこなす時間を確保できるようになるそうです。

課長の補佐

課長は、係長にとって直属の上司となり、バンバンと仕事をよこすありがた迷惑な存在かもしれません。

課長は、中間管理職として、係長が率いているテームを含めた課全体を管理しながら、上部との連携を図るという大事な仕事を行なっています。

ですから、課の中だけでいうなら、プレーヤーとしても働く係長よりも、よりマネジメントよりの仕事をしていると言えます。

さらに、課長のマネジメントには、仕事の成果というだけではなく、経営的な目線、会社の利益という見方で課全体を管理することが求められているので、係長がしっかり仕事をこなし、かつ、一般社員のモチベーションを上げて、チームとして結果を出してくれるというサポートは非常に助かるのです。

現場を一番知っているのは、第一線で実務をこなしている係長です。

ですから、問題点や改善点を上手に課長に伝えて、環境を変えたり、プロジェクトを良い方向に導けるかどうかは、係長のサポートが大きいと言えるでしょう。

もちろん、責任や大変な仕事ばかりを押し付けて、自分はたいして働かない嫌な課長もいることでしょう。

そんな上司を補佐しても、損するばかりで報われないような気持ちに襲われるかもしれませんね。

しかし、上と上手に付き合うことや、ハードな業務をこなすことは、将来管理職に就く上で役立つことなので、一生懸命取り組むようにしましょう。

そして、「結局、仕事ができる係長が、怠け者の課長のやるべきことまでしている」と周りが認め出し、課長の上の人たちの目にもとまるなら、昇進のチャンンスがやってくるので、どんな状況でもスキル磨きは怠らないようにしましょう。

何となく想像しづらい役職

いかがでしたか?係長の仕事が少し分かってきたでしょうか?

「リーダーとして率先して仕事をしながら、チームを引っ張ること」、「部下に仕事を教えて、独り立ちできるように育てること」、「課長のサポートをすること」などが係長の仕事であることを考えましたね。

なんとなく想像しづらいのは、このように色々なことを一気に引き受けている存在だからかもしれません。

ある時は優秀なビジネスマン、またある時は指導員。

そしてある時は権限のない課長代理のような、なんでもこなす役職が係長なのです。

しかし、係長を一言で表すのにぴったりな言葉は「プレイングマネジャー」でしょう。

係長とは一体どんな役職かわからなくなったら、この言葉を思い出すようにしましょう。

仕事量が多く、リスクも高い立場なので、係長になりたがらない人も多いそうですが、大変なことを任されるのは、期待されている証拠であり、必死で取り組むなら達成感を感じやすい立場でもあるので、役職のプラスの面を見るようにしましょう。

️世間の係長のイメージ

ここまでで、係長の仕事がどんなものかを見てきましたが、世間は係長をどんな目で見ているのでしょうか?

「万年係長」という言葉がありますが、どんな意味を込めて使われているでしょうか?

それは「うだつが上がらない中年のおじさん」「パッとしない」「出世しない」などと悪い意味で使われています。

このことからも、世間的に係長のイメージは決してよくないことがわかります。

世の中では「課長」になって初めて、家族や友人から昇進したと認められるでしょうし、取引先で信用されるのも課長になってからでしょう。

ですから、課長より下のポジションで、管理職でもない係長にに対する尊敬はあまりないのです。

ではこれから具体的なイメージを見ていきましょう。

苦労していそう

立場上、上司からこき使われ、部下からは突き上げられる立場であるのは事実です。

この板挟みになるのは、精神的にかなり負担になりますね。

しかも課長の仕事との線引きが曖昧なことも多く、権限がないのに責任ばかりが多いのが現実でしょう。

ある有名なドラマで、上層部や司令官が、あまりにも現場を無視した指示を出しているのに切れ「事件は会議室で起きているのではない。

現場で起きている」と怒鳴ったセリフがありますが、どれだけの係長がそのセリフに共感して、胸がスカッとしたかわかりません。

どんな組織であっても、実務をこなしている現場にいるスタッフと、現場には出ないで経営や企業方針を会議室で練っている管理者では、大事にしていることも、歯がゆく思うことも違います。

それは立場が違うので、仕方がないことですし、組織には両方必要なのは明らかなのですが、誰かがその間を埋めなければならず、しわ寄せを食わなければいけません。

それが、係長や課長なので、彼らが日々感じる苦労は相当なものでしょう。