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係長に対する世間のイメージと実際の...(続き4)

係長は、色々な仕事をこなさなければならないことは、もうご理解いただけたと思いますが、仕事の範囲が曖昧な役職の代表みたいなものです。

会社の規模や組織によって、そもそもの定義が異なっているだけではなく、同じ会社であっても、人員配置が変わったり、上司が変わるたびに、係長の業務分担が勝手に変えられることがあります。

特に直属の上司である、課長や部長が少しずるい人の場合は、問題が起きたら「それは係長の責任だ」と言い、一般職がミスしたら「係長の指導が足りん」と尻拭いをさせることでしょう。

しかし、良い成果をあげた場合は、自分の成果としてすっと持っていかれることでしょう。

ですから、曖昧な立場を利用され、責任だけ押し付けられることも実際多いと係長経験者は言っています。

ダサい

これは非常に辛いイメージですよね。

係長は、トップのプレイヤーとして大きな仕事を任される、仕事のできるかっこいい人なのではないのでしょうか?

人格者で、チームを引っ張るリーダーではなかったですか?確かにそうです。

ただ、”万年係長”という言葉が象徴しているように、おじさんになっても係長なのはダサいというイメージが世間にはあるのです。

会社での辛い役回りをこなしているのが長年続けば、確かに心身ともに疲弊して、疲れ切った容貌になるかもしれませんし、やる気も失せて、心を無にしてただ機械的に仕事をこなすようになるのかもしれません。

そうすると、覇気のない、抜け殻のようなサラリーマンになってしまうこともあるでしょう。

それに、年をとって、自分より若い人からこき使われているというのは、ダサいと思われているのかもしれません。

もちろん、長く係長をしている人でも、意欲を失わずに働いて輝き続けている方もたくさんいらっしゃいますが、世間はどうしても、疲れたおじさん、報われない人生というイメージが拭えないようです。

一番良い時期

これは、若い係長に当てはまるイメージでしょう。

新人時代から仕事をどんどん覚えて、成果を出し、周りから信頼され、上司にも認められて、20代で係長になった人は、やはり将来有望な人として人事からも見られているということです。

係長になってからは、大きな仕事をバンバン決めて、リーダーの資質を発揮し、まさに順風満帆なサラリーマン人生を歩み出したという感じでしょうか。

係長は現場にも出て、実務もこなしているので、本人も充実感や達成感を感じやすいと言います。

また、リスクが大きい仕事こそ、リターンも大きく、やりきった時の満足度は高いことはもちろん、新しいことを学べたり、人脈を広げることができたりします。

多少、上司に手柄を横取りされたり、責任を押し付けられるようなことがあったとしても、それを糧にできるようなモチベーションがあれば、仕事を積極的にこなし輝き続けることができるのでしょう。

反対に良い上司に恵まれているなら、果敢に新しいことにチャレンジさせてもらえたり、自分もフォローをしてもらいながら管理者としてのスキルを磨き、将来に備える充実した時期となります。

そして、膨大な業務をこなすために残業をたくさんすることになると思いますが、係長は管理職ではないので、残業手当がしっかりつきます。

経済的に報われるのは、わかりやすく嬉しいですし、やる気がアップしますよね。

一方課長は、どんなに残業しても残業代はつかないので、むしろ係長の方がお給料が高いこともあるそうです。

これらすべてを踏まえて、一番良い時期と感じたり、イメージする人がいるようです。

️ところで係長といえば…

ここまで世間が持つ係長のイメージを考えましたが、これらは一体何によって形成されるのでしょうか?

親兄弟や自分自身が係長であるという人は、そんなに多くないはずですよね?

また、自分が勤めている会社の係長だけがモデルになっているとしたら、もっと意見が別れても良さそうですが、全体的に「若い人だとかっこいいけど、おじさんだとかわいそう」「中途半端な役職」「損な役回り」というイメージなのは、アニメやドラマでのキャラクターが原因かもしれません。

クレヨンしんちゃんのひろし

クレヨンしんちゃんは、生意気で独創的な少年が、ちょっと抜けている父親をバカにする絵図が出来上がっているアニメで、お茶の間に浸透しています。

父親の野原ひろしは35歳の商社マンで係長です。

大手企業だと、大学院卒であれば30代で係長、高卒だと50代で係長というのもごく普通だそうです。

ですから、35歳で係長なら決してバカにされるような存在ではないはずなのに、生活面でのおっちょこちょいさも加味して、いじられキャラになってしまい、それがクレヨンしんちゃんが大好きな子供たちの見方に影響を与えてしまっているのかもしれません。

ドラマや映画などの係長の扱い

クレヨンしんちゃんに限らず、多くのドラマや映画でも、係長といえば、部下からは突き上げられ、上からは叩かれて板挟みにあうというキャラ設定がされています。

ストーリーを面白くしたり、それぞれのキャラクターを際立たせるためにも、面白おかしくされているのかもしれませんが、係長がバカにされる風潮があるのは確かです。

️係長の実際のところ

では実際の係長達は、アニメやドラマで登場するような性格、もしくは働き方をする人たちなのでしょうか?