今はSNSに匿名でアカウントの登録を行うことも簡単に出来てしまいます。
そのため、自分の素性は隠したまま、晒したい相手の個人情報を晒すことも可能なのです。
例えば気に入らないクラスメイトや職場の同僚に関する個人情報を晒すことも出来ますし、ストーカーのように嫌いな相手のSNSに張り付いて、相手の一挙一動に対して「今日はこんなことをしてる!」と自分のアカウントを使って晒すことも可能です。
誰しも自分と親しい相手のことを晒そうとはしませんので、大抵晒す側と晒される側は敵対関係にあることが多いです。
場合によっては、晒す側からの一方的な敵意や悪意の場合もあります。
晒された本人が気づいて警察に相談すれば一応は解決するでしょうが、相手が別のアカウントを作って同じことをしないとは限りませんし、そもそも晒されていることに気付いていない可能性もあるのです。
ですから、恐ろしいことではありますが、あなたの知らない内にどこかであなたの個人情報が晒されている可能性も、決してゼロとは断言出来ないのです。
フェイスブック
フェイスブックでは、毎日世界中の人たちが自分の情報を発信しています。
他のSNSとは違い、フェイスブックは本名で登録している人が圧倒的に多く、そのため載せている写真にも堂々と自分の姿が映っているものが多いです。
フェイスブックを利用する人の目的はさまざまですが、多くの場合「いろんな人たちと繋がりたい」と考えています。
だからこそ気軽に友人申請が行えるようになっていますし、実際には会ったこともない人とフェイスブック上では友だちになっている人も多いことでしょう。
しかしこのフェイスブックに載せている内容も、どこかで晒しの行為に遭っている可能性も決して低くはありません。
フェイスブックでは個人の生活スタイルが赤裸々に載せられているものも多いです。
そのため、余計なやっかみや妬み、悪意なども発生しやすいのです。
フェイスブックに載せられていた情報を、他のSNSに無断転載してあれこれと個人情報を晒す方法もあります。
仮にそれを晒された本人が知ったとしても、晒しの内容によっては、「晒しだと一々騒ぎ立てるくらいなら、最初から写真なんて載せなければいいのに」と逆に本人が非難されてしまうこともあります。
フェイスブックは自由に個人の情報を発信する場ですから、自分で好きに写真を載せることも、投稿することも出来ます。
一方で、許可を取らずに勝手に個人の情報や写真を転載すれば、それは肖像権の侵害やプライバシーの侵害にあたります。
この事実があるにも関わらず、最近では犯罪をする人間よりも、「嫌なら載せなければいいのに」と何故か被害に遭う人間の方が責められる傾向にあります。
「やらなければいいのに」という論点の擦り替えではなく、そもそもやってはいけない犯罪行為の方が重要視・問題視されるべきであるのに、世の中のこういったことに対する価値観は理不尽な方向へと流れているようです。
ツイッター
ツイッターでは毎日のように、個人情報が流出していると言っても過言ではないでしょう。
冷やかしのためにフォローした相手のツイート内容を無断転載して揶揄するようなコメントを付けたり、非常識な行いをした人間に対して写真や個人情報の流出をしてリツイートで拡散させたりと、あらゆる情報がリツイートによって世界中へと拡散されています。
とはいえ、中には行方不明者や迷子のペットの行方を尋ねるものなど、リツイートによって広がる協力の輪というものもあります。
また、写真や個人情報を載せることは良くありませんが、「こういう出来事があった」とレポート調にして拡散させることで周囲に注意喚起を呼びかけることも出来ます。
ツイッターは瞬時に投稿内容が拡散されていくため、有効に活用すればとても頼もしい機能と言えるでしょう。
しかし、それを悪意を持って利用すれば、必ずそこには晒しの被害者が出来てしまうのです。
インスタグラム
一般的な傾向として、フェイスブックでは自分や友達との交流を載せることが多く、またツイッターでは匿名でアカウントを作っている人も多いことから、日頃は言えない本音や愚痴が投稿されることが多いです。
そしてインスタグラムでは写真をアップすることがメインですので、自撮りした写真を加工して載せるなど、ちょっとおしゃれな雰囲気を出そうとする人が多い傾向にあります。
綺麗な景色やオシャレな写真、特にモデルや芸能人などのインスタグラムは人気がありますが、中には「ちょっと痛い」と思われるような投稿写真も見られます。
インスタグラムも本人の自己満足でやっていることなので、誰がどんな写真をアップしようと自由なのですが、そういった写真を見つけてはネット上に晒している性質の悪い人もいます。
インスタグラムの晒しで検索すると、直ぐにさまざまな晒しのサイトが検索結果に表示されるなど、今やインスタグラムの晒しも当たり前のように行われています。
晒しに気をつけること
今やネット上では当たり前のように晒しの行為が横行しています。
そのため、いつ自分が晒しの被害に遭うか分かったものではありません。
ネット上では悪い情報は広がるのがとても速いですが、肝心の晒されている本人がそれに気づいていないということも珍しくはありません。
その場合、他の人から教えてもらって初めて自分が晒されているのだということに気づき、ショックを受けて投稿した内容を削除したり、アカウントを消したりします。
しかし、時すでに遅く、晒された内容だけはその後もネット上で面白おかしく批判される対象になってしまうことも少なくはないのです。