例えば、先ほど「株」のセミナーもあれば、「ビジネスマナー」のセミナーなどもある、とお伝えしました。
このように、テーマがそれぞれ異なる可能性もありますし、形式が違う場合もあります。
例えば、講師が一方的にセミナーに参加する人間に対して、自分の考え方を伝えるような形式もあれば、セミナーに参加している人間自体が積極的にセミナーの議論に参加し、参加しているみんなでそのセミナーをつくりあげるような形式などもあります。
こうして考えてみると、セミナーによって受ける印象であったり、学ぶことなのは全く違ってきます。
形式が違えば、セミナーは全く別物になりえますので、事前にセミナーを受ける場合にはどのようなセミナーになるのか、ということをある程度予想しながら受けることが求められます。
そこでセミナーにはどういう種類が存在しているのかということをここから項目別に詳しくご紹介していきます。
近いうちにセミナーに参加しようと思っている方であれば、いま自分が受けたいと思っているセミナーはどういう形式なのか、と考えながら確認するとよりセミナーに対する予備知識が身につくはずです。
プレゼンテーション形式
セミナーの代表的な形式の一つとしてプレゼンテーション形式が存在しています。
プレゼンテーションを日本語に直して考えてみると「贈呈、贈り物、披露、表現、説明、公開」などの意味が当てはまります。
この言葉から想像できるように、簡単に言えば「相手を説得させる、相手の心をひきつけて動かす」ような意味として捉えていただければ、分かりやすいと思います。
つまり、講師の先生がセミナーに参加している人間に対してセミナーのテーマを納得できるような説明をして、知識として身に着けてもらう形式であると考えられます。
おそらく、セミナーにあまり参加したことがない方からすればこのプレゼンテーション形式が一番しっくりくる考え方になり得ると思います。
プレゼンテーション形式においては自分自身が積極的にセミナーに参加するわけではないので、相手の話を注意深く聞きながら、相手の話してる意味をよく理解する必要性が求められます。
相手の話を聞いているだけでは眠くなってしまったり、集中力が途切れてしまいやすくなったりするので、人によっては苦手に感じるかもしれません。
しかし、見方を変えれば、参加者が参加してみんなで作り上げるセミナーよりも、講師の先生の話をたくさん聞くことができるので、講師の先生の考え方や意見などを広く理解する事が出来るチャンスがあります。
自分が興味がある内容であれば、いやでも聞く耳を持つはずなので、プレゼンテーション形式のセミナーに参加する時には先生の大切な言葉をもれなく聞けるように工夫しながら受けると有意義な時間を過ごせるはずです。
講師の力量がものを言う
プレゼンテーション形式のセミナーに関しては、まさにごまかしがきかないセミナーだと言えます。
なぜプレゼンテーション形式のセミナーがごまかしがきかないのかと考えると、プレゼンテーション形式の場合は講師の先生が主体的になってセミナーの司会を行います。
つまり、セミナーが成功するも成功しないも、すべて講師の力量がものを言うと言っても過言ではありません。
講師の力量がない場合であれば、セミナーは失敗してしまいやすくなりますし、講師の力量がある場合は成功する可能性が高まります。
なので、プレゼンテーション形式のセミナーを行う場合には講師の人間が実力を持っているほど成功しやすくなり、貴重なセミナーへと変化するようになります。
もしも話し方などが変だったり、緊張していたり、司会進行などが下手だった場合はぎこちなくなってしまうので、信頼が無くなってしまい、話している内容などが真実だったとしても説得力が無くなってしまう事が懸念されてしまうのです。
パネルディスカッション形式
セミナーの種類によってはセミナーに参加している人間が積極的に参加することができるように、工夫された形式も存在しています。
それがパネルディスカッション形式です。
パネルディスカッションとは「あるテーマについてあらかじめ選ばれている複数の専門家が意見を述べた後に一般の参加者を交えて進めていく討論会」を意味しています。
つまり、パネルディスカッション形式はプレゼンテーション形式と違い、講師の先生だけではなく、あるテーマの専門家の方も参加した上で、そこからさらにセミナー参加者も含めた討論を行っていくという事になります。
この形式に関しては講師の先生は司会進行を行っていき、専門家が意見を出して、それをセミナー参加者に分かりやすく説明するという構図が成り立ちます。
しかし、パネルディスカッション形式のセミナーは複数の人間と会話をしながら進行していきますので、きちんと管理をしてを聞かないと一つ一つの説明がまばらになってしまったり、時間配分が乱れたり、そもそも目的がわからなくなってしまうという懸念が存在します。
なので、いかにこの点を上手に進めていくかという講師の司会進行能力や、専門家も併せての説明力が求められます。
しかし、複数人が参加する分、たくさんの意見も生まれやすく、参考になる意見をたくさん得ることが出来ますし、専門家の貴重な話なども聞けるのでとても有意義な場になり得る可能性を秘めています。
議論に参加する事も出来る
パネルディスカッション形式の大きな特徴としては、やはりセミナーに参加している人間が議論に参加することができますので、一人一人がテーマに対して真剣に考えやすくなるというメリットがあります。
先ほど述べたプレゼンテーション形式になると、意識が低い人間の場合はセミナーの話を聞かないで終わってしまう可能性があります。
しかし、自分も参加するとなると、真剣にテーマに関して考えるようになりますので、より深い考え方が出来るようになるはずです。
セミナーが終わった後に、有意義なセミナーだったと感じる可能性も上がりますので、積極的に参加しようとする気持ちを持てば持つほど、より大きな収穫が得られるはずです。
それぞれのセミナーの形式には、それぞれの形式の良さがあります。
その部分をより深く感じ取り、自分自身がそれを活かせるような考え方を身に着ける事が大切な事です。