例えば、ダイエットと早急を結びつけてみると、「2週間で10キロ痩せろ、早急に頑張るんだ」と言われたとします。
2週間の間、全く何も食べなければ可能かもしれませんが、そもそも2週間何も食べないなんて、むちゃくちゃなスケジュールになってしまいます。
例え、2週間後に痩せることができたとしても、きっとやつれてやせ細っているに違いないし、もはや話をするのも苦痛なくらいの状況になっているかもしれません。
「早急」を命令する方が、こういう無理難題を押し付けてくる相手であれば、「いやいや、これは無理がありすぎですよ」と言い返すことも大切になってくるのです。
しかし、ある程度の余裕を持って「早急に」と頼まれた場合には、こちらも多少の無理は受け入れなければなりません。
確かに、仕事ができる人に限って、急がされるのが何よりも嫌いという人がいますよね。
そういう人に頼み事をする場合は「嫌だろうな。。申し訳ないな。。」なんて思いながら、頼むことになります。
優しい人なら「まぁしょうがないな」と笑って許してくれるかもしれませんが、怖い人・厳しい人なら嫌みの一つや二つは言われてしまうかもしれません。
ここで大切になるのは「コミュニケーション能力」です。
いわゆる「人脈」というやつですね。
会社に入ったばかりの頃は気が付かないかもしれませんが、ある程度歳をとってくると、会社でもそうですし、近所の人、役所の人、様々な場所の人と、「社交的」に付き合っていけるかどうかは、人生を左右するくらい重要なことになってきます。
若い時は仕事関係であっても、それが生きていく上で自分が関わっていく人であっても、所詮一時的な縁くらいにしか、考えないかもしれません。
でもいつも乗るバスの運転手さんのことを意識してみたり、近所の人には軽く挨拶だけでもしておくとか、会社の中にはできるだけ話ができる人をたくさん作っておけば、何かお願いごとがあった時も、もし自分が間違えたことをしてしまった時でも、「おいおい、何かこれ間違えてるぞ~」なんて声を掛けてもらえるのです。
話せる相手もいない、無理を頼める相手もいない、近所の人とは挨拶もしない、そういう生活をしていれば、いざとなった時、こちら側が何かへまをして「早急」なお願いをしたくなっても、頼むことが難しくなるのです。
バスだって、もし顔見知りで何かと挨拶しておくとか、逆に運転手さんが大変な時に助けてあげるくらいのことをしておけば、もしあなたが少し(30秒程度とか)遅れて走って来た時、きっとほんのちょっとならおまけで待っていてくれるかもしれません。
人生ってきっと、そんなほんのちょっとのラッキーなことの繰り返しだと思うのです。
普段から愛想なく生きて、バスの運転手さんが困っていても自分には関係ない振りをする人は、朝寝坊して一生懸命に走ったところで、きっとバスは待ってくれません。
「早急」という言葉をいかに、自分の現状に照らし合わせて時間配分できるようにするのか、その為には普段から色んなところで「人脈」を作っておくことが大切です。
気を使い過ぎる必要はありません。
ほんのちょっと社交的になることで、きっと人生はもっと楽に生きていくことができるようになるはずです。
3.遅れたら誰に迷惑がかかるか考える
世の中には何が起きても焦らずに、「マイペース」を崩さずに生きれる人が存在します。
私の旦那と妹の旦那さんがそういうタイプです。
彼らは普段何があってもとりあえず怒ったりすることはありません。
なぜなら彼らはいつだってマイペースなんですもの、イライラすることはほとんどないと言うのです。
「でも生きていたら嫌なことだってあるでしょ?」その通りです。
車を運転していれば、危ない運転をしてぶつかりそうになることもあるし、
自分の駐車場に駐車しようとしたら別の車が止まっていた・・・とか、嫌なことなんかしょっちゅうあるのです。
でも彼らは、特に私の旦那はイライラすることがありません。
私が「この人は何を考えているのかな」と不思議に思い、「どうしてイライラしたり焦ることがないの?」というと、「そういうことは生きていれば当たり前にあることだから」というのです。
確かに、生きてて嫌なことがない人なんていませんよね。
予めそれくらいのことは想定しておく、だから誰かに「早急に」といわれてもイライラしないそうなんです。
でも、こういうタイプは「早急に」と言われた時に、返事はいいのですが、実際どれくらい早くやるのかというと、自分のペースをほとんど崩すことはありません。
だからあんまり急いでくれないのです。
頼む方は「遅れたらまずい」と焦っている、でもうちの旦那は基本的に自分の世界のことしか考えないので、「早急に」と言われれば、自分の可能な範囲、快適な範囲でだけ急ぐはずです。
さらに彼は要領がいいので、「これは急がないと自分が怒られる」ということは必ず把握しています。
自分の世界のことだけに集中して生きているので、自分の世界のことは絶対に漏らさないという才能があるのです。
こういうタイプに「早急に」と頼む時は要注意です。
もし彼の仕事に直接関係ない問題を急いで欲しい時は、必ず期日を明確に伝えること、そしてメールで内容を送信、CCには上司のメールアドレスを入れておくのがポイントです。
それと、もし今後「あなたに何かあった時はこちらも必ず助けます」という姿勢を見せることも重要です。