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シングルマザーが生活の中で苦労して...(続き3)

また、子供が病気になった時、反抗的になった時、思春期になった時など、複雑な問題に、自分一人で何もかも対処しないのです。

その時、父親の存在の大きさと、自分には頼れる夫がいないことを改めて感じ、自分で選んだ道、もしくは良かれと思って進んだ道とはいえ、これで本当に良かったのか自信がなくなることもあるでしょう。

育児と仕事で好きなことができない

「育児と仕事だけで一日が終わる」それはシングルマザーのみならず、多くの母親が感じていることです。

しかし、シングルマザーは、仕事も育児も、父親の分も果たす必要があるので、全てにおいてダブルの働きが求められているように感じることでしょうし、実際そうです。

それだけのプレッシャーとストレスを抱えているからこそ、自分の好きなことをして、気持ちをリセットしたり、明日からも頑張るエネルギーを得る必要性を強く感じると思います。

ですが、現実は、自分の趣味のための時間や、好きなことを楽しむ余裕はほとんどないかもしれません。

買いたいものを買ってあげられない

自分の子供だけが、人気のゲーム機をもっていなかったり、お金がかかるスポーツクラブにいかせてあげられないと、親としてとても辛く感じますよね。

子供がそのことで拗ねても切ない気持ちになりますし、気を使って欲しいものを黙っていても、申し訳ない気持ちになりますよね。

物を買い与えることが、子供の教育上良いわけではありませんが、必要な物は与える義務があります。

両親揃っている友達と比べて肩身の狭い思いをしないように、できるだけのことはしてあげたいという思いがシングルマザーには強くあると思います。

しかし、使えるお金に限度があり、どうしても買ってあげられない、させてあげられないので、悔しい思いをすることも多いでしょう。

保育園や幼稚園のイベントに参加できない

働くママは、大事な仕事や、どうしても抜けられない商談が子供のイベントと重なる恐怖をいつも抱えていますよね。

特に、子供が小さいと「絶対見に来てね」と言われたり、見にいけないのがわかると、子供ががっかりするのがわかるので、なんとかならないかと必死で仕事の調整を測ると思います。

しかし、心の底から保育園や幼稚園のイベントに参加したいと願ってどんなに頑張っても、仕事にはどうにもならないことがあるのです。

そんな時、せめて父親がいってくれればという選択肢もシングルマザーにはありません。

子供に寂しい思いをさせたり、がっかりさせることがわかった瞬間から、切なくなってしまいますよね。

シングルマザーが抱える3つの金銭的な問題

シングルマザーの経済状況は年々厳しいものになっています。

昔は離婚しても、子供を連れて実家に帰って子育てをする人が多かったので、家賃や食費などを支払う必要がなかったり、安定した暮らしをしている親からの援助を受けて、肩身の狭さはあっても経済的にそこまで追い込まれることはありませんでした。

さらに、旦那さんも正社員として働いていることが多く、慰謝料や養育費がきちんと支払われることが多かったのです。

しかし、近年では核家族化による受け入れ先きの減少、実家の親にも余裕がないこと、それに正規雇用ではない男性が増え、実家や元旦那さんからの経済的援助はないに等しくなっています。

さらに、未婚でシングルマザーになることを決める人が増えているので、父親が子供を認知していないケースや、責任を取らないことを条件に産んだという母親が増え、そもそも子供の父親からの援助がない状況の人もいます。

教育費がかけられない

国や自治体からの援助があるとはいえ、学費や部活動費、学校で使う様々な道具を全て揃えることは容易ではありません。

小学校入学の時に、体育着や上履き、文房具セットや楽器などを揃えて買いますが、それぞれ2,000円〜5,000円するとなると、相当の出費になり、一括で揃えるのが厳しかったりします。

中学・高校でも子供がやりたい部活を選ばせるというより、お金がかかることは無理と伝えなければならなかったり。

また、受験の際も、お金のかかる私立はそもそも考えないように、払えるのはいくらまでと、子供の将来を考えると教育費をかけてあげたくても、限界を伝える辛さがあるでしょう。

生活費を稼ぐのも大変

数年前にシングルマザーの母親が、生活苦から娘を自らの手で殺害したというショッキングなニュースが世間を騒がせました。

その母親の手取りは月に7万円ほどで、家賃も払えず、家の強制立ち退きの日に「住むところがないと生きていけなくなる」と考えたと供述しています。

無理心中まではいかなくても、シングルマザー家庭の経済的問題や、生活苦が原因で起きている悲惨な事件はあとを絶ちません。

残念ながら、月に10万円以下の収入しかないというシングルマザーが多いのが現実のようです。

それで、家賃・食費・教育費などを全て賄うのは、どう考えても厳しいですよね。

「なぜもっと働かないのか」「お金がかかるのがわかっててなぜ子供を産んだのか」という冷ややかな意見も、彼女たちを追い詰めているのでしょう。

シングルマザーの基本給は約15万

子供一人を抱えるシングルマザーの生活費は月々15万円かかると言われています。

子供が二人になると17万円、三人だと20万円はかかると言われています。