一般的には、出席している株主の過半数の投票を得ることによって取締役に選任されると決められています。
なので、言ってみれば会社の中で選挙が行われるようなものと考えてみるとわかりやすいかもしれませんね。
だからこそ、取締役として選ばれた人間はそれなりに実力を評価され、影響力の高い人物であると認められている証拠であり、高い役職であるという事がお分かりいただけるはずです。
監査役
言葉自体は聞いたことがあるが、具体的にどういう意味を持っている役職なのかよく理解されていない役職として監査役という役職があります。
監査役に関しては、日本の株式会社において取締役及び会計参与の業務を監査する機関として知られています。
どれぐらい重要なのかと考えた時に、株主総会、取締役会、それと並ぶぐらいの重要な機関として考えてください。
監査という名前の通り、業務や会計に関する監査を担当しているポジションでもあるので、違法な事が行われていないかどうか確認をする機関として知られています。
なぜ監査役が必要なのかと考えた時に、例えば取締役会に関しては株主が参加しない場所で決められているので、会社の人間同士の馴れ合いなどがあったりする場合が考えられます。
しかしながら、そのようなばに監査役が参加することによって、いい方を変えれば見張りをすることができるような効果を生み出すことが出来るという事です。
なので、公平な立場にのっとって会社の情報などを収集したりすることが出来る権限なども持っている役職になるのです。
もしも不正があった場合は取締役会に報告をしたり、株主総会で報告したりするということも仕事の一つに該当していますので、様々な立場に立って仕事を行うことができる客観的な目線を持っている優秀な人間でなければ行うことができないのです。
ちなみに監査役が決められるのはこれまでと同様株主総会に決められることになっており、都合のいい人物が選ばれてしまうということを防ぐためにこのような決められ方が行われているのです。
会計参与
次にご紹介する役職は会計参与という役職です。
会計という名前がついているので、監査役と似ていると感じている方もたくさんいると思います。
会計参与に関しては取締役などと共同して計算書類などを作成する株式会社、もしくはその他の法人の機関として定められています。
つまり、株主総会や取締役会、監査役などと並んでいるような、株式会社の中で設定されている内部機関の一つとして認識されています。
このポジションに位置している人間に関しては、他のポジションと違って資格がなければ行うことができないポジションになります。
具体的には、監査法人などを含んでいる公認会計士、もしくは税理士法人などを含んでいる税理士が行わなければいけないので、公認会計士の資格が税理士の資格を持っている人間しか行うことができないということです。
会計参与を選任する際には、これまでと同様に株主総会で決定されるようになっていますので、公正公平の選任が行われるという事になるのです。
名誉顧問
役職の中にはある職業において長年にわたってその職能、もしくは職級を務めたものに与えられる称号などが存在しています。
このような称号に関しては栄誉職と呼ばれており、権能の伴わない称号としても知られています。
その中の役職の一つに名誉顧問という役職が存在しています。
名誉顧問はある組織の意思決定の権限を持たない営業職と呼ばれており、名誉顧問という名前から、より難しいポジションを務めた人間に対して栄誉をたたえるような形で送られる場合が多いです。
具体的には、社長、頭取、顧問、相談役などを退いた人間に対して与えられる場合が多いです。
つまり、名誉顧問と呼ばれている人間に関しては企業経営に対してとても強大な影響力を持っているOBであると考えることが出来ます。
しかしながら、近年においてはこのような形での名誉顧問の職制を廃止するような風景も高まっているのが事実です。
しかしながら、現在でも設置している会社などはたくさん存在していますので、まだまだ覚えておいておいた方が良い役職ではあります。
最高顧問
栄誉職に関しては先ほどご紹介した名誉顧問以外にも最高顧問と呼ばれる役職が存在しています。
最高顧問に関してですが、やはり栄誉職としての存在が強いものになりますので、そこまで大きく名誉顧問とかけ離れるようなものではありません。
最高顧問に関しても、これまでに多大な功績を残してきた人物、そしてそのポジションについた人間に与えられるような役職になっています。
ですので、そこまで名誉顧問との大きな違いはないという風に思っていただければ問題はないと思います。
顧問
一般的に株式会社などにおいて顧問と呼ばれる役職についている人間の役割は、企業やその他の団体が行う業務に関して意思決定を行う権限時代は持っていないのですが、かなり高度の意見など求められる際に置かれる役職として知られています。
つまりは、専門的な知識を持っている実力の高い人間と考えていただければわかりやすいと思います。
顧問に関しては、その性質上、内部顧問と外部顧問に分けて考えることができます。
具体的には、元々高い役職についていた人間が退職して、高度な専門的な知識をアドバイスしたりするために顧問として役職を与えられたりする場合もあれば、より高度の専門的な知識を取り入れるために外部から顧問としてそれに適している人間を引っ張ってくるようなケースも考えられます。