「ウォークビズ」という名のキャンペーンで、メタボ率の改善や、通勤児や勤務中に体を動かす機会を増やすという目的のもと、スニーカーや運動靴を履いて出勤することを、県庁で働く職員に積極的に進めていました。
また、アパレル系の職場なら、流行や新たなジャンルにチャレンジする社風がありますので、おしゃれであればOKという見方をしてもらえるでしょう。
新しいファッションでカッコイイ
あり派の人の圧倒的な理由は、おしゃれで、コーディネートの幅が広がるというファッション的感覚からでした。
ただ歩きやすい、快適という機能的な理由だと、数年前からビジネスシューズに登場している、合成樹脂や、ラバーアウトソールの靴でも十分だったり、革靴のような見た目のウォーキングシューズを選ぶことでしょう。
しかし、それではおじさんぽく見えたり、野暮ったく感じることも多いです。
やはり、ファッションを楽しみたいおしゃれさんにとって、もともと必須アイテムであるスニーカーを、スーツと合わせることは腕の見せ所であり、ワクワクするコーディネートになるというメリットが大きいのです。
カジュアルで素敵
セレクトショップの店員さんなどを見ると、ドレッシーな服にスニーカーを合わせたり、スーツをTシャツなどで着崩し、足元もスニーカーで合わせるなど、巧みなコーディネートをしていて、素敵だな、真似したいなと勉強になることが多いですよね。
合わせるスニーカーも、高級感があったり、洗練された雰囲気のあるものだと、スーツと合わせても違和感なく感じたり、スーツのカチッと感に負けない存在感を出せることがわかります。
スニーカーには、スーツに革靴という定番の組み合わせでは絶対に出せないような、カジュアル感、エッジの効いたラフ感、軽やかなスポーティー感を楽しむ魔法のような魅力があります。
ですからスーツ×スニーカーのコーディネートテクニックをしっかり身につけるなら、みんなに素敵だなと思われる、好感度の高い装いをすることができるのです。
なし派
一方、「スーツにスニーカーを履くなんて絶対になしでしょ」と思っている人もいます。
確かに今までは、スーツには革靴、なんなら紐付きの革靴という常識がありましたので、海外ではやっていると言われても、スポーツ庁が推奨していると言われても、それをすぐに受け入れることに抵抗を感じると思います。
「周囲が履くのは別に構わないが、自分が履くのは絶対に嫌」という人や、「社会人としてありえない」という強硬な反対派もいます。
さらに、スニーカーだと運動しやすいという”あり派”の軸になっている理由を、「そもそもスーツを着ている時に運動はしない」など真っ向から否定するものまであります。
ではこれから”なし派”の意見を具体的に見ていきましょう。
バランスが合ってない
フォーマルなスーツに、カジュアルなスニーカー。
ジャンルが違いすぎて合わないというのが”なし派”の意見として最も多いです。
政府を挙げて推奨しても、未だにスーツにスニーカー姿で出勤する人を見かけることはごく稀ですよね。
先ほど参照したフジテレビの調査でも、平日の朝7時〜9時という最もビジネスマンの往来が激しい時間に、ビジネスマンの聖地である新橋で、スーツにスニーカーを履いていたのは2人だけだったという、まだまだ世間には浸透していないことがわかる結果でした。
スーツの中をTシャツで着崩したり、スーツの種類もカジュアルな素材やデザインなら、バランスをとることも可能なのかもしれませんが、普通のスーツに、きっちりしたYシャツを着て、ネクタイまでするとなると、正直、スニーカーとどうやってバランスを取れば良いのかわからなくなるかもしれません。
着こなしが難しい
スーツにスニーカーで思い浮かぶのが、学校の先生でしょう。
上履き代わりにスニーカーのような履きやすい運動靴を履いている先生は多かったですよね?
しかも、みなさんお世辞にもおしゃれとは言えないようなコーディネートで、子供ながらに”ダサい”と感じていたり、”こういう服装はやめよう”という印象が刻み込まれている人も多いと思います。
さらに、ごくたまに見かけるスーツにスニーカーの人も、かっこ悪いなと感じてしまうような着こなしをしていると、ますます”なしだわ”と感じてしまうことでしょう。
または、会社の雰囲気を壊さないように、周りから似合うと思われるように着こなすのは自身がないと感じる人も多いでしょう。
スーツスニーカーの魅力
最近一気に注目を集め始めた、スーツ×スニーカーの着こなしですが、先ほど見たように反対派と賛成派の両方の意見があります。
しかしお気付きのように、反対派の意見には、どのように着こなしたらわからない、良いお手本が少ない、やったことがないという、新しいものゆえの、情報不足や経験不足が、ブレーキになっていることがわかります。
ですから、スーツ×スニーカーの魅力を知るなら、偏見や苦手意識が和らぎ、チャレンジする壁も低くなるのではないでしょうか?
ですからこれから、スーツにスニーカーを合わせることの魅力についてご紹介したいと思います。
個性が出せる
個性はファッションを楽しむ上で、大きなポイントになりますね。
スーツという個性を出しにくいアイテムを、スニーカーという新ジャンルで攻めることにより、自分らしさを表現することができるのです。
会社では、あまりにインパクトのある個性的なファッションは、白い目で見られたり、仕事に悪影響を及ぼすかもしれませんが、さりげなく醸し出される個性なら、自分を覚えてもらえたり、おしゃれな人として認識してもらえるので、さりげなさが出やすい足元で変化をつけるのは、とても良い方法だと思います。
今30代40代の人なら、エアジョーダン・エアマックスなど子供の時に流行って以来、スニーカーの魅力にはまり、自分の普段のスタイリングに積極的に取り入れて着たことでしょう。